エクストラ テレストリアルのレビュー・感想・評価
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アブダクションを扱った映画の中ではまぁまぁ
ザ・ヴィシャス・ブラザーズ監督と聞いて瞬時に出てこなかったが、「グレイヴ・エンカウンターズ」の監督だという事を思い出して鑑賞前に失礼ながら期待値が下がったのだが、そのせいか過去に観たアブダクションを扱った作品群、例えば「パラノーマル・アクティビティ」のオーレン・ペリが手掛けた「エリア51」だったり、「クロース・エンカウンター 第四種接近遭遇」などと比べれば意外と製作費もそれなりに投じてそうであり、チープな映像で幻滅する事も無かった。内容としては休暇を利用して主人公の両親(離婚してるけど)の所有する別荘に遊びに行き、そこで目の前で円盤の飛行体が落下、コテージに向かって伸びる足跡…とアブダクションに巻き込まれる形となる。
本作でもアメリカとエイリアンが「ロズウェル事件」後に取り決めをし、定期的に地球人を拐って人体実験をする事を黙認する代わりに、大規模な攻撃はしないという契約をしたという話をトラヴィスという怪しげで可愛いTシャツを着ている、主人公が幼少期に世話になった中年のおっちゃんが話すシーンがあるが、本作の登場人物はそれを破ってしまうという、宇宙戦争になりかねない事をしてしまうのだ。それもあんな形で来られたら誰だって撃つだろうが、"正当防衛だ!"なんて理屈は絶対通るはずもなく、物理的に攻撃をされる形になる。よく考えれば被害者なのだが、専門家がよく宇宙人と会っても一切接触するなというのはそういう事だろう。
イマイチテンポが良くない気もするが、怖いところはしっかりと怖く、グレイがやたらとリアルで、しっかり出てきてくれる所など好感触でラストまで行ったので個人的には満足である。オチは気の毒の一言だ。そこは観て感じて欲しい。
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自宅にて鑑賞。『未知との遭遇('77)』と『スカイライン -征服-('10)』を足した様な印象。廉っぽくはないがどこかで観た事ある様なシーンや描写が繰り返され、目新しさは無い。中盤迄はテンポも良く惹き込まれたが浚われて以降、終盤迄急激に失速し、歌が始まった際は失笑した。最後は『Xファイル』シリーズ('93~'02)の“キャンサー・マン”のパロディだろうか。“トラヴィス”の農場の門にかかる案山子のマスクは、R.ニクソン元大統領に見えた。ラストの1カットっぽく引いていく後退する映像はなかなか。60/100点。
・『グレイヴ・エンカウンターズ』シリーズ('11・'12)のザ・ヴィシャス・ブラザーズの新作(脚本)で、監督はそのメンバーで本作が長篇デビューとなるC.ミニハン。
・鑑賞日:2016年1月9日(土)
人生過去最高酷い出来の映画
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