「日常生活の貴さと戦争の暴力性を考えさせられた」この世界の片隅に chakurobeeさんの映画レビュー(感想・評価)
日常生活の貴さと戦争の暴力性を考えさせられた
いい映画だった。 古希の身には戦中・戦後の日常生活の懐かしさがとてもよく伝わってきた。 戦争の悲劇性と残虐性が無理なく自然に表現されていた。 アニメ表現も新鮮かつ刺激的なところが多々あった。 現実と大きく遊離したアニメの多い中、優れてリアルな過去を表現した傑作映画と思う。 西日本で暮らしたことのある身には広島方言が懐かしく、また、呉出身の旧友をもつ身には人事とは思えない感情が涌いてきた。 軍港の呉に米軍機が来襲した時、艦砲射撃の煙が色とりどりに豊かで美しかったがリアルでない、と思ったけれども、実際、射撃精度確認のため、戦艦によって、砲煙の色を変えていたとの事実を後から知って、驚いた。
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