「観終わって初めての感覚…」この世界の片隅に No-Bodyさんの映画レビュー(感想・評価)
観終わって初めての感覚…
あまりにも評判になっていたので試しに感覚で観に行った。最初はその程度だった…。
舞台は広島県広島市と呉市、時代は昭和10~20年代の戦前から戦後に掛けて。市内に住む女性すずの日常をひたすら淡々と描いている。
あまりにも淡々と描かれているので進行が凡庸になりがちだが、決してそんな事はなく、何故か妙に引き込まれる自分が居た。
この作品の魅力の1つであるすずの声を演じたのんのすずのリンク度が半端なかったのもある。完全にすず=のんになっていて、その声の柔らかさが観客が感情移入し易かったのかも知れない。
それに画一つ一つが実は相当緻密に描かれていて、風景、食料、軍艦etc.…視覚的にも文句無しだった。あと、何と無くジブリっぽい雰囲気を感じたが、川渕監督の師匠が宮崎駿監督だった事を後で知って納得した。
観終わって、泣きはしなかったが、心の中には様々な物が突き刺さっている状態で、数多くの映画作品を鑑賞したが、初めての感情だった。
多分、まだ読んでない原作を読んでからもう一度鑑賞してみたいと思っている。傑作と誉れ高い原作を知った上で観ると、また違った発見があるかも知れない。
更にエンドロールでクラウドファンディングに参加された方々が流れていた。あそこにクレジットされたかった…かな。(^^;)
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