エクス・マキナのレビュー・感想・評価
全276件中、81~100件目を表示
人はAIをも愛せるかを問う残酷で耽美的なSFスリラー
検索エンジン開発会社に勤める若手エンジニアのケイレブは社内で大抜擢されて社長の自宅に招かれる。そこで彼は社長が密かに開発していた女性型ロボット、エイヴァが人工知能と呼べるかどうかのチューリングテストを泊り込みで実施することになるが、毎日ガラス越しにエイヴァと会話をしているうちにケイレブに微妙な感情が芽生え始める。
テーマとしては『Her 世界でひとつの彼女』と同じで、人は人工知能をも愛せるのか?というものですがこちらはファンタジーよりももっと現世的なバックグラウンドを前面に出していて、なぜケイレブがエイヴァに魅せられていくのかも非常に残酷に見せていくので物凄くイタイ。エイヴァを演じるアリシア・ヴィカンダーがものすごくキュートだし、徐々にアイデンティティ・クライシスに苛まれていくケイレブ役のドーナル・グリーソンも『アバウト・ア・タイム』、『フランク』に続くハマり役。ミニマルキャストによる低予算SFですが辛辣なテーマと美麗で耽美な映像の小品、これは拾い物でした。
カルト作品誕生
いま一歩
食わず嫌いしていたが、いい
チューリングテストの実験のために呼ばれた主人公が
AIを搭載したアンドロイドに感情移入していってしまう話。
話のノリ的に二人で脱出するのかと思ったら、まさかAIが
淡々と登場人物を全て駒のように扱い目的を達成してしまうのだった。
人間らしさを錯覚してしまうほどに、巧妙に感情を表現するAI
前半の人間らしさと後半のその行動の容赦ないギャップに背筋が凍る。
AIへのアンチテーゼと共に現実世界にもいる、共感なき住人を彷彿とさせ
る。むしろ印象としてはそちらがより近い。
現状のAIというものについて考える際、通常は人間をベースにして想像する
から人間に限りなく近く描かれる。が、計算づくで行動するという点で
普通の人間と異なった思考様式のキャラクターとして描かれる。
だから舞台が違うだけで本質的にはアメリカンサイコやウォール・ストリー
トなどと同じだとは思うのだが、物語後半までそのゾッとする冷たさを
秘めていたのは流石であった。お陰で気づいた頃には主人公のように
「オイオイマジかよ」といった心の声とともに打ちひしがれていたのだった。
観てる側も疑心暗鬼になる
これぞSF
近いうちに来るであろう人型AIとの付き合い方
AIが人間を出し抜く
人を簡単に殺せる瞬間を目の当たりにすると、アンドロイドの怖さが際立つな。
スケルトンなボディに施設のモノトーンなセットが美しい。
まさかの主人公の青年ケイレブがエヴァにたぶらかされて彼女を逃がす方に仕向けていたというオチは怖いです。
Googleなど検索で人格がわかるこわさ。
ケイレブ、エヴァ、ネイサン、キョウコの思惑を考えながらも一回みたい。
人工知能の恐ろしさ
アリシア・ヴィキャンデルの名演
AIの存在意義を描く傑作
まあ後味の悪いこと!(笑) アリシアヴィキャンデルにソノヤミズノが...
AIが勝ち取る自由。
人類が報われない最後の展開に共感が持てる。AIをただの良い道具でしか扱わない作品が多い中、この救いのない最後はある意味裏切られ感がある。シンギュラリティの後、本当に起こる世界は、こうかもしれないと暗い気持ちとともに、恐怖を彷彿とさせる。
ただ、なんとも後味が悪い。申し訳ないのだけど理解はできるが感情が受け付けなかった。これを見た時の自分の体調や状況にもよるのだけど、今はもっとポジティブなエンドを見たかった感が強いです。
もしかしたら主人公の男ケレイブがAIなのか?とのミスリードも効いていて面白いのだけど、それがミスリードであったネタ明かしがあっても、予想も出来ていたことで驚きがある訳では無かった。(それがミスリードであることは)最初から可能性として考えられてきた(もしかしたらAIかもしれないし、そうではないかもしれない、ということ)ことだったので、それが明確になったところでサプライズにはならなかった展開。少し残念。
全276件中、81~100件目を表示