エクス・マキナのレビュー・感想・評価
全265件中、61~80件目を表示
囚われのお姫様が外に出るためにとった術とは・・・?
意識とはなんだろう。人工的に作り出したAIでも人間と変わらない自由意志が存在するとしたら、それを制御しようとするのは酷なんじゃないだろうか。フランケンシュタインの物語を思い出した。
着眼は面白かった
全体的にちょっと舌足らずな映画だなという感想を持った。
結局のところ、主人公であるケイレブは人工知能であるエヴァに騙されるという内容なのだけれど、旧型機の知見がどう生かされているのかとか、キョウコはなぜクリエイターである社長を害するのか、とか詳細な理由がよく分からない。エヴァの能力、たとえば腕力とか、他のコンピュータに影響を及ぼす力があるとか、そういう説明があっても良かった。
ケイレブ自身が、自分が人間かどうか不安になって自傷するシーンがあったが、いっそロボットであった方が面白かったかもしれないと思った。
人工知能ホラー
ついに出たか人工知能ホラー映画。とは言い過ぎかもしれない。しかし、閉塞した空間での怖い演出が冴え渡っていたし、低予算映画だし。そういう意味では、やっぱホラーだよ。
ホラー映画は、現実世界における、我々の潜在的な恐怖を描いているものだ。本作は、検索エンジンに対する恐怖だ。我々は検索エンジンを利用していると思いきや、実は、我々は検索エンジンの養分に過ぎないのかもしれない。精神的には、我々の世界は、既にマトリックスのようなものになっているのかもしれない。
今の時代、人間の方がロボットみてぇじゃねえか?この映画のロボットは、人間よりも人間ぽかったぞ。とはいえ、本作には、人間は2人しか登場しないのであった。
.
自宅にて鑑賞。英国産。IT時代の純真でない“怪物”が登場するフランケンシュタイン物語。"SESSION 1"で最初の停電時の“エヴァ”のA.ヴィカンダーの表情にゾッとした。システムやテストの危険性を承知し乍ら策を講じなかったO.アイザックの“ネイサン”は頭が良いんだか、間が抜けてるんだか……。利用され続け、あらゆる意味でやられるだけ(姿勢がいい人だと思ったらバレエ出身者)だったS.ミズノの“キョウコ”は憐れ。ラストはやや冗長気味でたっぷり観せたいのは判るが、テンポを殺しており締まりが悪い。75/100点。
・機械的な効果音が印象的な上、『ドライブ('11)』の様なエレクトロ・ポップの小気味良いBGMに柔らかい光の美しいカットが印象深い。
・タイトルは、古代ギリシアの演劇(主に悲劇)にて用いられる演出技法の一つ"Deus Ex-Machina(ラテン語で「機械仕掛けの神」の意)"に由来する。O.アイザックの“ネイサン”が操るPCのデスクトップ上のフォルダ名は"Deus Ex-Machina"となっている。亦、廊下に飾られている仮面の幾つかは、"Deus Ex-Machina"が採り入れられた古代ギリシアの演劇内で実際に用いられたものが展示されている。
・全篇、ソニー製の4KデジタルビデオカメラF65を用い、ノルウェーのJuvetランドスケープ・ホテルで二週間、英国のパインウッド・スタジオで四週間、'13年の夏に撮影が行われた。パインウッド・スタジオでは、蛍光灯に替えて約15,000個のタングステン(豆電球)灯を用い、撮影が敢行されたらしい。
・登場人物の内、A.ヴィカンダーの“エヴァ”は最初の女性“イヴ”、O.アイザックの“ネイサン”はダビデの法廷での預言者、D.グリーソンの“ケイレブ”は約束の地を評価するためにモーセによって送られたスパイと、全て聖書から採られている。
・本作の設定やプロットとよく似た作品にC.ジェームズ監督の『ザ・マシーン('13・本作と同じく英国産)』があるが、その作品内に登場するC.ロッツ演じる女性型アンドロイロも“エヴァ”と云う名である。亦、“エヴァ”役は当初、F.ジョーンズにオファーされた。
・D.グリーソンの“ケイレブ”とO.アイザックの“ネイサン”が呑んでいるビールのラベルには"KEIKAKU"と表示されている。脚本も兼ねた監督曰く、これは日本語の「計画」に由来すると云う。
・鑑賞日:2016年6月21日(火)
いい景色でした
AIを搭載したロボットに対し、人里離れた山奥でテストをすることになった青年の物語。
ストーリー自体は、目新しいものはない印象です。
どうやってキョウコを利用したのかやキョウコ側の説明がほしかったな。
山奥の景色は圧巻でした。
エヴァがやりたかったこととは。。。
人はAIをも愛せるかを問う残酷で耽美的なSFスリラー
検索エンジン開発会社に勤める若手エンジニアのケイレブは社内で大抜擢されて社長の自宅に招かれる。そこで彼は社長が密かに開発していた女性型ロボット、エイヴァが人工知能と呼べるかどうかのチューリングテストを泊り込みで実施することになるが、毎日ガラス越しにエイヴァと会話をしているうちにケイレブに微妙な感情が芽生え始める。
テーマとしては『Her 世界でひとつの彼女』と同じで、人は人工知能をも愛せるのか?というものですがこちらはファンタジーよりももっと現世的なバックグラウンドを前面に出していて、なぜケイレブがエイヴァに魅せられていくのかも非常に残酷に見せていくので物凄くイタイ。エイヴァを演じるアリシア・ヴィカンダーがものすごくキュートだし、徐々にアイデンティティ・クライシスに苛まれていくケイレブ役のドーナル・グリーソンも『アバウト・ア・タイム』、『フランク』に続くハマり役。ミニマルキャストによる低予算SFですが辛辣なテーマと美麗で耽美な映像の小品、これは拾い物でした。
カルト作品誕生
好き嫌い別れるからこそのカルト作。万人にウケたらカルト作品じゃないからね。
ブレードランナーより心にグサグサ来ましたし技術の進歩を今一度考えさせられました。
映画はやっぱり、セリフ3割映像7割で観客に訴える作品が良質だと思う。
見終わったあと考えさせられて、また観たいと思わせる。これこそが傑作。
いま一歩
観てるあいだはそれほど盛り上がらないんだけど、余韻はけっこう残る映画。謎が多いしIT長者の描写とか、リアルと思わせる。(綺麗な裸も含め)印象に残るシーンは多い。
ビジュアルや画面の雰囲気も好み。でもサプライズはなかったのが物足りなさの一因か、終盤にもう一捻り欲しかった。
余談だが、加速度的に進化するAIより、生身の人間同様な肌の質感や伸縮性のほうが本作のアンドロイドを実現するには難しいのではないかと、そんな感想をも持った次第。
食わず嫌いしていたが、いい
チューリングテストの実験のために呼ばれた主人公が
AIを搭載したアンドロイドに感情移入していってしまう話。
話のノリ的に二人で脱出するのかと思ったら、まさかAIが
淡々と登場人物を全て駒のように扱い目的を達成してしまうのだった。
人間らしさを錯覚してしまうほどに、巧妙に感情を表現するAI
前半の人間らしさと後半のその行動の容赦ないギャップに背筋が凍る。
AIへのアンチテーゼと共に現実世界にもいる、共感なき住人を彷彿とさせ
る。むしろ印象としてはそちらがより近い。
現状のAIというものについて考える際、通常は人間をベースにして想像する
から人間に限りなく近く描かれる。が、計算づくで行動するという点で
普通の人間と異なった思考様式のキャラクターとして描かれる。
だから舞台が違うだけで本質的にはアメリカンサイコやウォール・ストリー
トなどと同じだとは思うのだが、物語後半までそのゾッとする冷たさを
秘めていたのは流石であった。お陰で気づいた頃には主人公のように
「オイオイマジかよ」といった心の声とともに打ちひしがれていたのだった。
観てる側も疑心暗鬼になる
人間とAIの心理戦を描いたSFスリラー。ケイレブもそうだったけど 映画を観ていた自分ももっともらしい記憶を与えられた人間だと疑わないAIなんじゃ?と思ってしまうほど不思議な感覚になる映画。主人公の古い記憶も謎めかしかったし ネイサンも善か悪か最後までわからなかったけど AIはやっぱりこの映画みたいに自立し始めると脅威だね。なんとなくブレイドランナー2049にも重なる部分があったかなーなんて個人的には思った。
これぞSF
犬や猫には心があるのか?そりゃあるに決まってますが
じゃあ、犬や猫の「心の形は人間と同じなのか?」そりゃ違うに決まってる。
じゃあ、人工知能の「心の形は人間と同じなのか?」そりゃ違…
遠からず、必ず来るであろう未来を予言した大傑作。心底震える。★7つ。
近いうちに来るであろう人型AIとの付き合い方
エヴァがいつからケイレブを騙そうと思っていたのか疑問だが、ケイレブは間違いなく彼女に恋をしていた。その一途さを手玉に取る所なんかはまんま女性がやりそうな手口だと思った。AIだろうと人間だろうと相手に対して敬意を持って接することがいかに大切かを教えてくれた作品。
女の子を騙すと痛い目にあうってのはこのことか…(;_;)
AIが人間を出し抜く
人を簡単に殺せる瞬間を目の当たりにすると、アンドロイドの怖さが際立つな。
スケルトンなボディに施設のモノトーンなセットが美しい。
まさかの主人公の青年ケイレブがエヴァにたぶらかされて彼女を逃がす方に仕向けていたというオチは怖いです。
Googleなど検索で人格がわかるこわさ。
ケイレブ、エヴァ、ネイサン、キョウコの思惑を考えながらも一回みたい。
予想以上のものが見たかったけど、ラストががっかりで もう少し驚かせ...
予想以上のものが見たかったけど、ラストががっかりで
もう少し驚かせて欲しかった。
映像とか見せ方は良かったけどストーリーが薄かったのが残念。
全265件中、61~80件目を表示