ブリッジ・オブ・スパイのレビュー・感想・評価
全270件中、241~260件目を表示
観てよかったです
素晴らしかったです。
話の展開、内容の重厚感、役者さんの演技、どれもとても好きな感じでした。
偶然出会った敵国スパイと国の体裁を守るためだけに駆り出された弁護士。でも2人は仕事に真摯に向き合うところ、公平に物事を見つめる姿勢が似てる。立場も人種も全く違うけど、人間としての根っこの部分が似ていたんだと思います。だから一緒に過ごすうち互いに尊敬の念や友情のようなものが築かれます。その心の交流みたいなものにとても感動しました。
トム・ハンクス演じるドノヴァンの仕事に対するスタンス、周りの意見や情勢に流されず冷静に物事を捉えて判断し、決断したことがたとえ辛い道でも自分を信じて進んで行く姿、大変な事を成し遂げているのに、見返りを求めたり自慢したりしないところにもすごく好感が持てました。応援したくなる人物です。
あと、ソ連スパイのなんとも憎めない感じがとにかく良いです(笑)彼の人に対して寛容なところ、全て達観しているところも大好きです。最後バッドエンドかと思ったけど、文章出て来て救われました…ほんとに良かった。
何故!?一般人に・・・
昨年末、海難・杉原千畝と実話を元にした作品を鑑賞しましたが、この作品も実話が元となっているので、驚愕のスリルとサスペンスが、待ってるわけではありません。
その部分を理解しないで、スピルバーグやし!トム・ハンクスやし!!スパイ物やし!!!っての鑑賞に注意が必要かも知れませんよ〜☆4
今のようにタイムリーに情報把握できない戦争がすぐ後ろに見え隠れする時代に、保険専門の弁護士が、スパイを弁護する事で、世間から非難され家族にも危険が及び・・・そして、相手国に囚われた自国パイロット人質交換の矢面に立たされる重責を負う。
しかし何故!?彼だったんだ??裏の裏では、もっと違う外交が動いていたのか?って思ってしまう^^;
様々な困難に屈せず信念を貫く主人公〜最後の橋のシーンの緊迫感とカメラワークは絶妙でした。
*長時間渡り淡々と物語は進むので、寝不足と水分取り過ぎ注意です。
1人の人間
スピルバーグ監督、さすがです。無駄な装飾は一切なし。しかし至るところにメッセージが映像として散りばめられています。「壁」が建設され、引き離されてしまう家族、東独から逃げようとして銃殺される者たち。
情報が武器となる米ソの東西冷戦は、まさに混沌の時代。その中で、"1人の人間"として奮闘するドノヴァン弁護士(トム・ハンクス)の強さがこうして語られて、素直に嬉しいです。今でさえ国同士の争いが絶えません。しかし国籍関係なく、あくまで"1人の人間"を救おうとする"1人の人間"の姿を描いた本作自体が、そもそものメッセージなのだと思います。
期待通り
年末から年始にかけて今ひとつだったが、やっと真打登場か。
偵察機U2撃墜事件の事の顛末が垣間見られてよかった。
捕虜になったら死ねとは、日本に劣らぬ冷酷ぶり。
勝てば官軍負ければ賊軍で、やっていることに大差はない。
米国人の被害妄想ぷりは・・・今も変わらず?
冷戦は緊張の走る暗黒時代とも言えるが、たがの外れた今のほうが危ない時代かも。
米国側のほうが人情的に見えるが、非常時のスパイ交換のためのコマとして見ている点で、狡猾で感心する。
この手の映画は受けないのか、レイトショーとは言え、ガラガラだったなぁ・・・
古き良き時代のアメリカ風景、荒々しい鋳造砲塔のソ連戦車がビジュアル的に萌える。
スパイじゃないスパイ系映画、映画としては千畝より見せ方が上手いのは確か。そもそも嫁さんのたたずまいに実在感がこの映画にはある。
すべて想定内
トム・ハンクスの演技はさすがの一言ですが、これくらいの演技は彼なら出来て当たり前。安心して見ていられました。ただし、ストーリーは想定内の進行で、特に心を打つものはなく、また期待したほど大きなうねりもなく最後まで進んでいくのが残念なところ。でも事実だから仕方ないのですかね。スピルバーグも歳をとって演出が大人しくなりましたね。ラストの奥さんの眼差しには胸が熱くなりました。これがこの作品のすべてを語っています。
正義とは何だ?
ドノヴァンは初めはためらっていた。
しかしたとえ敵国ソ連のスパイであっても、弁護することを決めてからの彼の行動には何のためらいもなかった。
アメリカ国民としてでも、父親としてでも、夫としてでもなく、一人の弁護士として、また人間として進むべき方向に突き進んでいくドノヴァンの姿に感動した。
正義とは何だ?尊厳とは何だ?国家とは何だ?権力とは何だ?戦争とは何だ?・・・・・
深く考えさせられた。
また、米ソ冷戦および東西ドイツの分裂など、当時の世界情勢を知るのにも役立つ内容だった。
弱者という名の暴力
淡々と展開していく物語を魅せるのが得意な監督だけあって、静かーにじわーっと染み込んでくる作品。国がもつ愚かしさと大切さ、個人同士にこそ存在する国を越えた繋がり。大衆が考えもせずにギャーギャー騒ぎ煽るのは今も昔も変わらない。
「スターウォーズ」の100倍よかった。
出来の悪い「スターウォーズ」を見た後だったので、良い「口直し」になりました。文句なしに「良い映画」でした。ただ、日本では大ヒットは難しい作品かもしれません。「退屈な映画だ」と感じる観客も、15パーセント程度いると想像します。ただ、私は「好きな映画」です。
アメリカとソ連
”UNCLE”時代、”スパイ”ということから思っていた話よりずっと内容は濃かった。人間ドラマ。
法治で自国の優越性を示そうと主張する弁護士とアメリカ人の冷戦時代の過激な愛国心。ソ連を中心とした東側の権力構造と建前社会。
周りを取り巻く時代状況もうまく描かれていた。うまく描かれていると思うこと自体、冷戦下に生きていた私の思い込みかもしれないが…。
ベルリンの壁を超える人々。U-2の補助輪と1ドル硬貨。等々
いい映画を観た感が、胸に満ちてくる
照明が素晴らしい。
画像だけで癒されました。
脚本、編集、演出にささいなムダがない。
映画製作のお手本ですね。
正義、家族愛その他の過剰な感情描写がないのは、個人的にはとても好みです。
もちろん退屈なアクションも、不自然な演技もなく、スクリーンに没頭しました。
ここ一年で最良の映画体験でした。
(情報としての価値、仕事や付き合いでのノウハウ、ストレス解消、人生の経験とかの実用性は全くありませんが)
事実に基づいた作品
これが事実に基づいたものとは 弁護士の勇気と信条は冷戦時代の国をも動かす物凄い力なんだと改めて思います、テロや大国の無差別空爆に多くの一般人が巻き込まれ不運の死を遂げている、いや殺されている 情報戦や駆け引きは今最も重要な戦略になっている そんな現在の国際情勢を考えながら鑑賞した。
トムハンクスにはハマり役だった と言うかオールマイティな役者だから良かったのか 観ていて直ぐに作品の中に引き込まれた。
まさに〝不屈の男”。戦い続ける姿勢が生んだ、感動巨編。
【賛否両論チェック】
賛:四面楚歌の状況下にあっても、自分の信じる正義のために戦い続ける主人公の姿勢が印象的。壮大なスケールで描かれる、冷戦下での人間ドラマに圧倒させられる。
否:上映時間は結構長め。実際に交換交渉のストーリーは出てくるのは後半からなので、前半は結構退屈かも。
たとえ国中から避難の的になり、時に危険な目に遭いながらも、それでも自身が信じる正義のために戦い続ける主人公の姿は、まさに〝不屈の男”です。そんな彼の精神によって、一見不可能にも思える〝スパイの弁護”と〝スパイの交換”という功績がなされたというのは、感動と共に驚きを覚えます。
欲を言えば、本作の重要なキーワードとなっている〝スパイ同士の交換”のお話が出てくるのは、いわば映画の後半部分。前半はアベルの裁判のお話がメインなので、観る人によってはやや退屈かも知れません。上映時間も割と長めです。
1人の心優しい人間によって紡がれた感動のドラマを、是非劇場でご覧になってみて下さい。
安定安心のアメリカ映画
冷静にアメリカを誇っているスピルバーグ、まさに巨匠という冠がふさわしい、本人はそんな冠嫌がるかもしれないけれど…だからこそ自分はスピルバーグに好感が持てる、といっても謙遜するという前提は自分の勝手な想像でありもしかしたらその真逆かもしれないけれども、まぁそんなことはどうだっていい。
光を巧みにコントロールしきっている見事な映像と、丁寧な衣装・舞台づくり・ストーリーテリングに、文句のつけようもない。
一目で冷戦時代へと引き込まれ、一目で東ベルリンへと誘われる。U2の勇姿に魅了されブランデーやベルリンの壁の演出に笑いと涙が誘われる。
アメリカ側のパイロットの並行した話が取って付けたようで気に入らなかった。そしてまた、ソビエト側の状況が西側的な目線での描かれ方で気に入らなかった。良くないと思ったのそれくらい。
所謂歴史的偉人を扱った話ではあるけれども、トム・ハンクスのさりげない演技とスピルバーグの無理のない演出によって、決して押しつけがましくなく、アメリカ人に意外でも非常に好意的にアメリカの偉人を受け止めることができる内容だった。
それにしても、まさかドノヴァンの嘘を家族の誰もが知らなかったなんて、あまりにわざとらしい演出何だろうけど、そのわざとらしさというか分かりやすさが不思議と感動を駆り立てる。まさにエンタメ最前線を走り続けてきた巨匠のなせる技といえるのかもしれない。
各場面場面における画面の質感の違いを堪能するだけでも意義ある映画。脚本によるきめ細やかな演出にも魅了させられる。
とにかくも、揺るぎない面白さがそこにはある。
Q.不安は? A.必要あるか?
静かな映画だけど、面白かった!
肉体がぶつかり合うような熱いさはないが、セリフと表情によるぶつかり合い熱い!
とくにソ連のスパイ、アベル役マーク・ライランスさんが渋くてカッコいい!
米ソという対立している立場にある2人に生まれる友情が素晴らしい!
オススメです!
全270件中、241~260件目を表示