ブリッジ・オブ・スパイのレビュー・感想・評価
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さすがスピルバーグさん、上手。 マークライランスもすごく良かった。...
平和的解決を導くのは、その誠実さ
1950年代後半の冷戦時代に、アメリカとソ連の人質交換の立役者となった弁護士の実話を映画化。
良い映画だったな〜。
たとえ、敵国のスパイであっても、依頼人となれば、彼の人権を守り続ける弁護士ドノヴァン。
決して思想を押し付けることなく、徹頭徹尾仕事に忠実で、誠意ある彼の行いは、人を動かし、平和的解決を呼び込む。
そんな彼の人柄と、仕事っぷりが買われたのか、この映画の出来事の後、彼はケネディ大統領の命でキューバへ行き、アメリカ人解放の交渉人になったという。
もしも、彼が今生きていたら、グァンタナモに拘留されている人たちを見てなんと思うだろう…と、考えながら見ていた。
グァンタナモに限らず、思想が違う、宗教が違うというだけで、不当に拘留されている世界中の人たちの窮状を考えずにはいられないところに、この映画の素晴らしさがある。
人は歴史から学ばずに、後退しているのか…
監督は、スティーヴン・スピルバーグ、脚本は、コーエン兄弟、主演は、トム・ハンクス。
『正義とは何か?』を問いかけます。
当該作品は、スティーヴン・スピルバーグ監督と名優トム・ハンクスによる
サスペンスで、東西冷戦下の1960年に実際に起きた、
ソ連によるアメリカ偵察機撃墜事件『U-2撃墜事件』(1960)の舞台裏を描いています。
(当時は、米国とソ連の間には、ミサイル・ギャップと言われる技術格差があり、
技術力で劣る米国は大変焦っていました。)
ちまたでは、米国アカデミー賞オスカー最有力候補と言われていますが、
実話ベースの作品は、昨年の"American Sniper"の例もあり、
最終的には選定されない傾向にあります。。。
しかし、
そう噂されるだけのものはありました。
教科書で習う「三権分立」ですが、司法が行政の影響を受けてしまう事があります。
最近では、韓国の「産経新聞問題」や「慰安婦問題」などがそうでした。
その中で、当該作品は、次の事を言いたかったと思います。
『良い仕事"Good Job"とは、
Mission Completeの様に、言われた事を完璧に行う事だけでなく、
正義に基づき行動する事が重要なのだ』
お薦めの作品でした!
Michi
[追伸]
高高度偵察飛行する戦略爆撃機としては、当該作品のU-2に加え、
最近では、北朝鮮の水爆問題で朝鮮半島に来た米国機のB52が有名です。
アメリカという国
国威発揚に全く乗り、アメリカは犯罪者の人権ですら守ろうとする人がいるのだな、と純粋に感激する。もちろん、そのうらにはおそらくビジネスとしての計算は当然あるのだろうけど、お互いが何らかの形で利することがなければ、偽善的で、逆に気持ちが悪い。いいことをしているという満足感であってもよいわけだし。
とにかく冷戦時代のヒリヒリする交渉は、面白い。双方に規律と統率があって、個人の劣等感とか、疎外感のような感情でないところで、政治がなされるところに、ドラマを感じる。ほんとのところは当事者にとってはどうだったのか、一度聞いてみたいけど。
いかにも能天気なよきアメリカでも裏ではどうかわからない、という風情の弁護士、国とともに運命をともにする覚悟のできた、もしくはともにするしかないロシア人、二人の演技も良かった。
人からどう見られようと、自分の信じる道を行く。言うは易し行うは難し。響くセリフでした。
鳥肌立った
法廷ものかと思ったら粘り強い交渉映画になったので驚いた。立派な功績をした立派な人物をきちんと讃えようという意図で作ったと思うのだが、それが存分に感じられる素晴らしい出来栄えでなおかつとても面白かった。コーエン兄弟の脚本も素晴らしかった。
今まさに壁ができんとしているベルリンの様子がすごい。東ベルリンの寒々しい感じが身も凍るほどだった。
ソ連のスパイのおじさんのメンタルの強さが素晴らしい。トム・ハンクスともどもまさに不屈の男であった。
全てやり遂げてベッドに突っ伏している場面で鳥肌が立ってしかたがなかった。
信念を貫き通す
トム・ハンクスが格好良い男を演じる。
政府の後ろ盾が無いまま、それでも自分の仕事を全うすると言う何とも凄い人間。
これが史実に基づく話だというのに驚く。
静かなる戦争映画。
アベルがドノヴァンの為に待つ事を選択する所と、
家族が報道により初めて父親の仕事を知る所と、
スピルバーグ作品では当たり前の泣き所も有り。
長めの話だが、飽きる事なく見続けた。
後半嗚咽
重厚です
面白いが、長い。
タイトルにスパイとあるが
「スパイもの」では無く「法廷(交渉?)もの」である。
1950年代の世界観が良く再現されていて
ストーリーに説得力を感じた
特に建設中のベルリンの壁は、興味深かった。
要所に軽い笑いがあるのは、とてもワタシ好み。
終盤のヤマ場で
トム・ハンクス演じる主人公が
「自分の努力は、信頼していた人に不幸をもたらしたのか?」
と、いう表情を見せた場面で泣けてきたが
エンディングの「その後のエピソード」を見て・・・!?
良い作品で楽しめたが、とにかくムダに長い
最近のスピルバーグは、観客を信頼してない様に感じる
「多くの人には理解されないが、人知れず偉業を成し遂げた」
では、観客は感動しないと思ってる様だ。
渋い
職務に忠実。
1950年代半ば、アメリカとソ連の冷戦時代。
アメリカで、ソ連のスパイが捕捉される。
そのスパイを弁護することになった弁護士の話である。
スパイなのだから死刑にすべし、という論は極端にしても、スパイ許すまじという風潮はわからないでもない。だからといって弁護士を攻撃する単細胞ぶりもアメリカということか。
この裁判が終わり、ソ連に捕まったアメリカの諜報員のために、このスパイを生かすべきという弁護士の進言は功を奏すことになる。
後半は、この交換交渉の様子が描かれる。
スティーブン・スピルバーグ監督の演出は、今回、かなり手堅い。
飛行機の撃墜シーンこそ彼らしい演出だが、総じてかっちりした映像になっている。
交渉はうまく行くことはわかっているし、トム・ハンクスはいつも堂々としていて、スリルを感じることはなかった。そういうところは狙っていないのであろう。
ドノヴァンはいつも自分の職務に忠実であった。そのことこそ尊い、そんな作品であった。
久しぶりの良作でした
スピルバーグ&ハンクス最高
東西冷戦がどういう状態だったのか、実体験はないですが、映画の中でソ連、東ベルリンの素晴らしい描写を見ると、さすがヒットメーカーと感じた。クライマックスの電話のシーンや帰宅後のニュースなど、スティーブンっぽくてよし。
全体的に楽しめました^_^
駆け引き!
スピルバーグだから
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