ブリッジ・オブ・スパイのレビュー・感想・評価
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最後まで惹きつけられる良作
スピルバーグ監督とトム・ハンクスの組み合わせらしい、しっかりした映画。これは良い。好きだ。
ストーリーはシンプルだけど、最後まで惹きつけられる。
トム・ハンクスの、信念のある人の演技というのか、そこが際立つ作品。
さすがの重厚感あふれる作品
映画『ブリッジ・オブ・スパイ』を見てきました。スピルバーグ監督そしてトム・ハンクス主演の映画だけあって、さすがに分厚い作品に仕上がっています。
東西冷戦の最中、スパイ交換を交渉する物語なのですが、当時のアメリカ社会のの雰囲気や東独の状況などがわかってなかなか面白い映画です。
トム・ハンクスが演じるジェームズ・ドノバンは、たまたまベルリンの壁が作られるときに東独側にいた米国の学生も一緒に交換しようと最後まで粘り強く交渉します。そこに、ソ連のスパイであるアベルとドノバンとの信頼関係が描かれる。
ただ結局交換されて母国に戻ったスパイたちも、それ以降の生活は消して安穏ではなかったことを暗示させる結末になっています。ただ、いわゆる面白さと無縁です。
見応えがあった
タイトルにスパイとあるが、スパイが派手にかっこよく諜報活動する映画ではないです。大半が交渉。けれど見応えがあって面白かった。
見終わって、敗戦国だった日本がいま平和でそして民主主義で良かったな、と思った。
震えた
前半は登場人物をなかなか覚えられなくて、わかりずらいところもあって、ちょっと眠くなってしまったけど、ベルリンの壁が作られてるところへ主人公が赴くあたりから一気に緊張感が上がり、橋のシーンで体の震えが止まらなくなった。
自宅のベッドで突っ伏して眠っている姿でボロボロ泣いてしまった。
最後に一気に感動がドーン!と来るタイプの映画を久しぶりに観た気がする。映画はずっと面白くなくってもいいんだと思った。
主人公が偉大過ぎて泣けた。
最後の字幕でまた泣けた。
スパイに対する扱いが、ソ連側の方が冷たかったのはアメリカ映画だからなんだろうか。少し気になった。
あまり期待してなかったこともあるが、 最近観た映画の中では、ダント...
あまり期待してなかったこともあるが、
最近観た映画の中では、ダントツ一番かな〜
冷戦時代に水面下で、戦争回避のため、尽力された人達がいるということなのでしょう。
とても良かった
第88回アカデミー賞6部門ノミネート作品(作品賞、助演男優賞、美術賞、脚本賞、作曲賞)ということで観ておきたくなり、観たらすごく良かった。
トム・ハンクスは結構役の演技に振り幅をもたせられるのが良いところで、その良い部分が今回よく出ていた。
やはり戦争、政治ものは映像で観てこそリアリティを感じられるのでたまに観ないとダメだなと思った。
例えば戦闘機で被弾するシーンは映像で観てこそ息を呑む緊張感を感じる。
プライベートライアン然り、ああいうリアリティのある映像を見せられると戦争について真剣に考えざるを得なくなる。
戦場のピアニスト程のショッキングな映像はなかったが、それなりの重さは十分に感じられたので良かった。
アベル役のマーク・ライランスという役者の演技がとても良く、初めて見た役者だったので目立っていた。彼が助演男優賞にノミネートされたようだ。
脚本も良かった。最初は法廷ものかと思ったが、その後にも国家間の橋渡し役として緊張感のある内容が続いた。
前半は陪審員や無知な大衆の無責任さが問われるなど、現代でも重要な様々なテーマが要所要所に潜んでいて良かった。
ただ、事実にインスパイアされた映画とはいえこれもあくまでアメリカ映画であるという中立の目線を忘れずに観ておきたい。
あと、内容には関係がないが、折角内容が良いだけに、日本版ポスターにセンスが無さすぎるのが非常に残念。
不屈の男二人
「不安にならないかね?」
「それで得をすることがあるか」
この映画のキーワードはこれだ。『ブリッジ・オブ・スパイ』ではドノバンとアベルの二人が状況に流されない胆力のある人物として描写されていて結果的にはそれが良い方に収まる。
もちろんこれはあくまでも映画であって現実では諜報戦でのFBIとCIAの争いが根底にあるのだが、現代のアメリカがどうなっているのかを見ているならこれがただのロマンスではなく意味のある寓話として受けとめられるだろう。
それにしてもこの映画でのスピルバーグ監督はかつてのフランク・キャプラ監督作品を思い出させ、トム・ハンクスとマーク・ライランスは俳優のジェームズ・ステュアートとヘンリー・フォンダを連想させたりしてアメリカ人の良心を思い起こさせる作り方をしているのは、やっぱり計算どおりなのか?
だとしたら出来とは別にこの映画の「重さ」は深刻なのかも。
民主主義って素晴らしい
立派な方は居るものですね。自分の家族が襲われるような事態になっても法に則ってスパイを裁く弁護人。自分はルールを曲げて大多数の空気に迎合してしまうだろうな、と弱い自分を見つめ直す機会を与えてくれる
スピルバーグの安定感
始まって数分後、自分がものすごく安定感を感じていることに気付いた。安心して見ていられる感じが、他の作品とは違う。これがスピルバーグか。後半、東ドイツに舞台が移ってからはちょっと中だるみ発生、という感じだったけど。
実話をもとにした内容で、戦争が背景にある人道的なストーリーはスピルバーグが取り上げそうなジャンル。主人公の「誰にでも弁護される権利がある。この憲法を守ることが我々の務めであり、敵国に我々の姿勢を見せるべきである」という言葉が全てであり、観客への、そして今の世界へのメッセージかな。
アカデミー賞ノミネートのマーク・ライアンス演じるソビエトのスパイの一見ショボいおじさんぶりが良い。彼と主人公の間にはいつの間にか信頼関係が生まれていたが、それは双方が双方の人格を見極めたもの。橋の上のシーンは泣ける。
不屈の男、カッコよすぎる
スピルバーグが撮りトムハンクスが演じる、米ソ冷戦とスパイ、そして実話....これらのワードあれば名作の匂いはプンプンする。
アカデミーは獲れるか判らないが、傑作だった。時に期待を裏切るスピルバーグも、今回は『プライベートライアン』以来の文句のつけようが無い出来だ。
トムハンクスが演じた主人公は、古き良き時代の不屈のアメリカン。自らを自らの家族を犠牲にしても立ち向かっていく。真の正義を最後まで貫いた。
ラスト、涙が出た。テレビニュースで旦那がヒーローとなりビックリした妻が旦那のとこ行くと、心身疲労困憊の旦那がベッドに倒れ込むように寝てる。起こさないように音を立てず、落ちてた帽子を掛ける妻。いやぁ、この家族愛良いなぁって。スピルバーグは家族愛を描くのやっぱ上手いな。
ま、ソ連側のスパイとの深い友情やお互いの気遣いの時点で、涙腺ヤバかったんだけどね。
なんか、何も仕掛け無しのちゃんとした名作を久々に観たなぁ。
「不安」はなんの役にもたたない
後半はアベルがでてくるだけでぐっときました。
「不安」になることの無意味さ・・・
「不安」にならないためにさせられないために自分をしっかりもつこと・・・
歴史に学ぶことといえば、究極的にはレノンの「イマジン」につながることでしょう。
愛国心というのはなにに向かっていかなければならないのか・・・
いろいろと考えさせられる映画ですが、エンターテインメントとしてもとてもおもしろくできています。
トムハンクスとスピルバーグなら当然といえば当然ですが…
東西冷戦とはなんだったのか
名コンビによる、ハリウッド映画として、大変よくできています。ベルリンの壁ができる頃の東ドイツの様子を垣間見ることができ、時代背景の勉強にもなりました。不屈の男に遠く及ばない人間には無理かもしれないが、もし大きな仕事が舞い込んだら挑戦してみようかなと思いました。
アメリカの良心
Would it help?
ソ連のスパイ=アデルは文字通り「インテリジェンス」に溢れていて、魅力的なキャラクターだった。
車窓から眺める東ドイツ、アメリカ。あれは映画的なシーンだったわ〜。さすがスピルバーグ!
理念=憲法を尊重するという、アメリカの良い部分が存分に描かれていた。最近のオバマ演説と重なり、胸が熱くなった。
スパイはスパイの話でも、007のようなアクションありのスパイ映画ではありません。
監督がスピルバーグ、主演がトム・ハンクスという豪華な映画。
国を代表して東独に赴きながら二兎を追う弁護士をトム・ハンクスがやっているのだから、観てて安心感抜群。
ただ、抜群ゆえに、ドキドキしてこなかったという弊害があり。
スティーヴン・スピルバーグとトム・ハンクス。この2人がクレジットに...
スティーヴン・スピルバーグとトム・ハンクス。この2人がクレジットに並ぶことで、作品が安心を漂わせる。
この作品は、優秀な弁護士が主人公であるがそれだけで映画になったりもちろんしない。
「当時の戦争状態で敵国であったソ連のスパイを弁護する」という状況にいた彼だからこそ映画の主人公になった。
状況が劇的な作品に変えてしまう。そんな風に思わせてしまう、水面下に話しが進みながらも力強い物語であった。
久々に良い洋画でした
トムハンクスとアベル役の俳優がとても役柄にマッチしていて演技も素晴らしかった、映像の重ね方やアングルなども個人的に良かった、内容も実話ではあるがあの冷戦下の中で周りに左右されず自分が正しいと思った事を貫き通す行動力に感動した、人としての在り方を問われているような気がした。
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