「●不屈の男。」ブリッジ・オブ・スパイ うり坊033さんの映画レビュー(感想・評価)
●不屈の男。
米ソ冷戦下で実際にあったスパイ交換劇。
不屈の男。
全米中を敵に回しても、己の信念を貫く。
誰も味方がいない中、単身で異国に乗り込む。
家族にも知らせずに。
身を削られるってのは、こゆことだろう。
こんな仕事、なかなかできない。
「無事に戻って。釣りはウソでもいいから。」嫁がエライ。
”would it help ?”ここにも信念を持った男がいる。
弁護士とスパイの友情。ブリッジってそゆことね。
さまざまな伏線。完璧なシナリオ。
アベルが祖国に帰って行くシーンは泣ける。
ところでスピルバーグって、意図して出し分けてるんだろうな。
娯楽映画と、この手のドキュメンタリー系骨太映画を。こっち系は結構好きだ。
割と史実もしっかり描かれていて、監督の意志を感じる。
普通に敵国に偵察機を飛ばしてたこと。
しかもみつかったら死ねって、日本の特攻と変わらんぞ。
ベルリンの壁がああやってわずか1日足らずで出来上がったこと。
壁越えたら殺されるって、そんな国イヤだ。
国と国との建前上、民間人が国家のあずかり知らぬところで交渉にあたったこと。
でもその成功劇を全米のニュースで賞賛するあたり、アメリカの懐の深さを感じる。
蛇足だが、このU-2撃墜事件は、あのオズワルドがソ連に機密漏洩して撃墜されたともいわれる。
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