「ジーンとしました」ブリッジ・オブ・スパイ ガブさんの映画レビュー(感想・評価)
ジーンとしました
実話を基にした話はあまり好きではないんですが、ターミナルという映画が同じくトム・ハンクス主演で好きな作品だったので観に行く事にしました。
途中から劇場の空調がおかしかったのか、もの凄く寒くて、ベルリンの雪景色とあいまってガタガタ震えながら観てたので、ある意味、臨場感が味わえたかな(笑)
トム・ハンクスの演技はもちろん好きなんですけど、今回はアベル役の人が素敵だなと思いました。
静かに淡々と喋る語り口が耳心地がよく私は好きでしたね。
交渉がメインでゆるやかなシーンが続くのかと思いきや撃墜シーンはかなり迫力があって驚きました。
ドノヴァンとアベルの奇妙な友情というか信頼関係も良かったですね。
冷戦時代にアメリカ人とソ連人がお互いどういう気持ちでいたのか本当のところはよくわからないんだけど、大半の人が敵として憎み合ってる中で、この二人の関係は素敵に見えました。
アベルの描いたドノヴァンの肖像画のタイトルは「不屈の男」でしょうか。
アベルが後部座席に座らされた時、ドノヴァンが物悲しい表情をしていたのが印象に残りました。
最終的にアベルは無事だったようですが、あの瞬間は、大丈夫なのか?本当に交換して良かったのか?と自問自答していたんでしょうね。
終わり方もとっても好きでした。
奥さんは何か感じていたようですが、真実がわかって子供達も父親を誇らしく、奥さんも、ベットに突っ伏してる旦那を見て、この人と結婚して良かったと思ったに違いない。