「その塀を越えた先にあるもの。」ブリッジ・オブ・スパイ るるる〜さんの映画レビュー(感想・評価)
その塀を越えた先にあるもの。
ハリウッドのスパイ映画と言うことでど派手なアクションシーンや度肝を抜く大爆発を期待して観に行かれた方も多かったと思いますが、そういった映画ではありません。
法律、人権、国益、交渉術、信念、自己犠牲などアメリカ人がどのように考えてきたかが垣間見えます。
1つだけ気になった点は、ソヴィエトのスパイに対してCIAによる拷問が行われていたかどうかについての描写は無く、逆にアメリカ人兵士に対してソヴィエトのKGBが拷問を行なっている描写は有るという点についてです。
これはあからまに公平性を欠いていたかなと思いますが、ハリウッドの大作映画には無数のしがらみがあるので、しょうがない事なのでしょうね。
しかし映画としての出来栄えはかなり良く、静かな映画ではありますが要所要所が熱っぽくて、引き込まれる作品です。
コメントする