劇場公開日 2016年1月8日

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「アメリカという国」ブリッジ・オブ・スパイ マッターホルンさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5アメリカという国

2016年1月12日
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鑑賞方法:映画館

国威発揚に全く乗り、アメリカは犯罪者の人権ですら守ろうとする人がいるのだな、と純粋に感激する。もちろん、そのうらにはおそらくビジネスとしての計算は当然あるのだろうけど、お互いが何らかの形で利することがなければ、偽善的で、逆に気持ちが悪い。いいことをしているという満足感であってもよいわけだし。
とにかく冷戦時代のヒリヒリする交渉は、面白い。双方に規律と統率があって、個人の劣等感とか、疎外感のような感情でないところで、政治がなされるところに、ドラマを感じる。ほんとのところは当事者にとってはどうだったのか、一度聞いてみたいけど。
いかにも能天気なよきアメリカでも裏ではどうかわからない、という風情の弁護士、国とともに運命をともにする覚悟のできた、もしくはともにするしかないロシア人、二人の演技も良かった。

人からどう見られようと、自分の信じる道を行く。言うは易し行うは難し。響くセリフでした。

マッターホルン