「資本主義 VS 共産主義」ブリッジ・オブ・スパイ はな1112さんの映画レビュー(感想・評価)
資本主義 VS 共産主義
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当時の冷戦状況がよく分かる映画だった。
ただ、アメリカが制作した映画なので「資本主義が全て正しい」と言っている様な内容には、少し疑問が残ってしまう感が否めない。
1つのイデオロギーを表現するのでは無く、単純に交渉劇を深く掘り下げた描き方でも良かったのではないか。
アベルを死刑判決にしないことにより、「アメリカが、司法による裁きを重要視する正義の国である事を世界にPRできる事、アメリカ人捕虜を想定とした交換カードを得る事ができること」この2つを得る事が出来た事が、ドノヴァンの交渉の旨さが伺える。
何れにしても、最後にはドノヴァンとアベルの2人の間には、互いの国が掲げているイデオロギーを超えた関係性が築かれていた。
思想、イデオロギーのぶつかり合いなんて、本当に意味のない事。ドノヴァンとアベルの最後の関係性を見ていると、本当にそう思わせてくれる良い映画でした。
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