知らない、ふたりのレビュー・感想・評価
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【”Love willl Tear Us Apart. But・・。”恋人がいても好きになる人は理由なく出来る。今作は、今泉力哉監督の初期監督作品であるが、確立した世界観に魅入られた作品。】
■人との接点を避けている靴職人見習いのレオン。 ある日、公園で酔っぱらった女性・ソナに絡まれた彼は、なぜか彼女のことが忘れられない。 そんなレオンに思いを寄せる同僚の小風。 2人が働く店に靴の修理にやって来たサンスは、小風に一目惚れ。 ◆感想 ・今泉監督作は「愛がなんだ」で吃驚し、全作品を劇場で鑑賞して来たが、初期作品は未観賞であった。 だが、サブスクリプションを(サブスクなどと言う輩に”正式名称を言え!というと答えられない輩多し。ホント・スイマセン・・。)の発展により鑑賞出来た。後は、「サッド・ティー」のみである。有難きかな。 ・今作は日本で懸命に生きる韓国人たちの恋と、日本人の恋を繊細なタッチで描いた作品である。 ー 今泉監督の独自のスタイルが完璧に出来上がっているのである。驚嘆する。- ■レビュータイトルに上げた”Love willl Tear Us Apart”は、私が毎週憂鬱な月曜日に会社に向かう車内で爆音で掛ける”ニュー・オーダー”の「Blue Manday」の前身バンドである”ジョイ・ディビジョン”の代表曲且つ名曲である。 ”ジョイ・ディビジョン”のリード・ボーカルであった鬱病の気があったイアン・カーティスが、全米講演前に縊死した事は哀しき事実であるが、今作を観ると辛き現実を受け入れつつ生きる選択をした日本及び韓国の若者の姿が印象的な作品なのである。 今作は、如何に単調な毎日がキツクても、生きなければイケナイという想いを感じさせてくれる作品なのである。>
道路、公園、アパート、階段など
日常の風景が美しく撮影され、 非日常的なレオンなどの美しいひとが美しく映しとられ、ややとするとイライラするようなテムポと優柔とそんな気配に包まれ自分ならもっとアクセクするわ、と思いながら、こんな日常があったら羨ましい、と思う映画映像ストーリーだが、あるわけないよね、とも思う。
知らないふたりってのが強調されてはいたけど……
パッとしないアンニュイな映画、今泉さん得意なのかな…? 映像は綺麗なのにストーリーがつまらなくて見てて飽きる……ユーネクストで見てみたけど、2回に分けて、それでもキツくてもう後半飛ばしちゃった。
ズルくてかわいい人々
例えば女の子が2人いて、男はそれぞれのことを7:3の割合で好き。それがある瞬間には4:6に入れ替わったりする事もあったり、自分の事を好きって言ってくれたからっていう理由だけでなんか好きになってしまったり、その感情は本人すら半分気付かないようなものだったり。そのような、大きな物語においては無いものと見做されがちな人間の「気分」をどう面白く映画にするかというテーマのもと、計算され尽くした作品だと思う。 このような、ポップではあれオルタナティブな形のエンタテイメントは観客には勿論、製作側にも認められにくいだろう昨今において、韓国からの役者陣を迎える形で、日本側は無名な俳優を起用して豊かな現場を築いたのだろうと想像する。ワンカット毎に映画的な悦びが満ちた傑作だと思う。 人間は不確かであるが故に美しい。愛って重いものだけが愛じゃないよねというテーマのもとに、日常的なようで少し非日常な瞬間を積み重ねていく。女優たちがとにかく美しくて、みんな変わっていて観ていて本当に飽きない、何回も見返せる作品。 ラストはちょっと韓流アイドル映画になりすぎてるなとは思ったけど。
男優に外人男を起用している気持ち悪い恋愛映画
男優に外人男を起用している気持ち悪い恋愛映画 女優は日本人女にも関わらず 日本人女に執着して欲情してる外人男は気持ち悪いという事がよくわかる映画 外人男と付き合うとか障害者と付き合うよりも罰ゲーム
前半<後半
私自身が眠かったためか、映画の構図が分かるまでに時間がかかった。 それゆえ、前半はあまり乗れず。 作品のつくりを吞み込めた中盤から後半にかけて、テンポも良かったと思うし、楽しんで観ることができました。 作品を理解する上で、日付がひとつのキーだと思うんだけど、印象に残らない字幕の入れ方なような気がしました。なんか工夫が欲しいな。 あとは、同じ構図の他作品(「エレファ○○」や「桐○〜」)と比較される道を敢えて選んだのが良かったのか、と思わないではない。 個人的にはサッドティーより好きです。
好きってなんだろー!
「好きってなんだろ」は今泉監督のライフワークだね。四六時中考えてる人に語られたら、ただただ納得。
はじめ、好きな人を付け回すシーンが続くんだけど、気付かれないのね。そんなはずないと思うんだけど。話が進んで四人できれいな片思いの一方通行ができたときに「一方通行だから、気付かれないんだ!」と思った。
そこからは韓国人が「真っ直ぐ」攻める。日本人はちょっと躱すの。「ズルい」とも言えるし、「真っ直ぐくれば良いってもんじゃない」と真理を突いてる気もする。でも感化されるところも出て、ちょっと真っ直ぐ勝負するね。
話がころころ転がって、収まるところへ収まったかなあと思ったときに、主人公がやる気に。「こっからどーすんだよ!」とはらはら。
そこで階段のシーン長いよね。ちょっともたなかった。「もー、どーすんだよ」って。
でも、ラストの展開で納得したな。長くしたい気持ちも解るわ。
俳優さんがみんな良かったけど、女優さんは特に良かった。青柳文子、韓英恵、小南晴夏。この人達は出てくるだけで良いから、出演作みてこ。
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