ちはやふる 上の句のレビュー・感想・評価
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意外な作品
浦和にて鑑賞。この手の漫画原作映画はまず劇場に見に行くことはないですが、今回はとても前評判が良かったので見に行ってみました。まず驚いたのは劇場の客層!自分が普段見る映画が偏っているのか、感じたことのない雰囲気でした。友達連れの高校生やカップルなど、おおよそ自分が場違いな存在に感じました。そして予告編。まさかこんなに邦画が公開されているとは…知りませんでした。裂けたお腹から虫が這い出てくるような映画ばかり見ていてはいけませんね。さて内容ですが、前評判通り、なかなかの快作でした!序盤は邦画や国内ドラマ特有の、何とも笑えないギャグがたくさんで不安でしたが、中盤からはぐいぐい引き込まれました!それは恐らく、作り手が「かるた」や「ちなやふる」の原作自体に、とても敬意を払っているから。恋愛や友情に偏ることなく、競技かるたのダイナミックさや過酷さにも焦点が当たっていて、手に汗握る展開が続きます。また、一人一人のキャラクターにも愛を感じました。最後には「がんばれ!瑞商!」と、一緒になって応援していた自分がいました。続編が間もなく公開とのことで、ちょっと期待値が高まりすぎている感じがしますが、ぜひ次も観たいです。おすすめです!
サイッコー!!!
青春かるた絵巻。
原作もアニメもまったく知らなかったオバサンにとっては、
この「ちはやふる」ってなぁに?ってところからだったけど^^;
どうやら青春スポ根ムービーに近く、躍動感があって面白い。
快進撃が続く広瀬すずに、若手ベテランの野村周平、その他
見たことのない顔も多いが何しろ若いってだけで気持ちいい。
前後に分けるほどの長い話なのか?と訝りながらも、下の句
が楽しみになってきた。おそらくのエンドは予想ができても、
こういう青春モノって本当に清々しくていいなぁと思うのだ。
競技かるたの存在は知っていたが、あのとり方!すごいなぁ
と毎回思う。あんなにすっ飛ばしてどれとったか分かるの?
と素人目に思える。膝頭も指先も相当痛いだろうというのが
伝わるが、俳優陣もかなり訓練を重ねたらしい。お疲れさま。
物語はありがちで新味はないが、其々の句に込められた想い
や、実はこういう内容なんだという解説が入るとまた楽しめ、
詠み手の詠い出しの風情も豊かだ。夢中になれるものがある
という幸せを(苦労も含めて)噛みしめながら観られる娯楽作。
(チームプレイ万歳。他作の不良くんがまたドS役だったな^^;)
俺には今ちはやしか見えない
昔風の単純な学園物語
「ごめんなさい」と言わせられるか?
前半の千早の過度な情熱、あり得ないほどのクサい台詞のオンパレードに見た事を後悔した。見ているこっちが赤面しそうな、壁ドン系少女漫画の実写化が相次ぐ中、この作品は一味違うかも!?という期待をしたが、これも同じ轍を踏んでしまったか…
だが、全国大会出場をかける東京都大会でその様相が一気に変わる。取った札がスローで飛ぶ、競技中に突然素振りをするなど、過剰な演出は前半同様、いかにも漫画的であるが、前半の描き方が漫画的であるからこそ、そのような過剰な演出も寛容できる。ベタな青春スポ根モノであることに変わりはないが、競技かるたというマイナーな種目を取り扱うことで、なかなかユニークな緊張感と迫力を楽しむことができる。
この手のマイナー競技を映画化する上で大事なポイントは主に2つあると思う。一つは如何にその競技をカッコよく魅せるか?ということ。そして、もう一つは如何に観客にその競技を“知ったかぶり”させられるか?ということである。上述の通り、前者のポイントは漫画的、且つ大胆な演出、更に広瀬すずの瑞々しく、時に凛々しい演技も手伝って、及第点は超えた。だが、後者のポイントはどうだっただろうか?ポピュラーな競技と違い、観客は映画を通じて、その競技のルールや魅力を知ることが多い。故に前半のもっと早い段階において、練習試合などで競技の説明が必要だったのではないだろうか?原作ファンには譲れないところかもしれないが、前半のハチャメチャな部員勧誘などに割いた時間が悔やまれる。
正直、中高生が喜ぶレベルの作品だろうと甘く見ていたが、やりすぎな少女漫画感にガッカリした前半に比べて、後半のかるた大会のカッコよさは意外にも、もっと見てみたいと思わせたくれた。とりわけラストの運命戦の緊迫感はなかなかの見応えがあった。さて、甘く見ていた私に“ごめんなさい”と言わせられるかどうか?勝負は下の句までお預けということで、現状では☆2.5、いや、次への期待を込めて☆3つで様子を見よう。
これぞ邦画って感じ
競技かるたとスローモーション映像の融合が生む軌跡
「かるたって競技なの?」って思われる人が大多数を占める現代で、かるた競技で奮闘する学生を描いた大人気コミックを映画化したのはアニメファンが多いとはいえチャレンジだったと感じ取れる。
映画化するにあたりアニメファンと競技かるた初心者、双方の心を掴むのは競技かるたの存在意義だ。本作、上の句では部活創設から都大会までを描いているが、競技かるたが本格的に始まるまで見所は特にない。広瀬すず、野村周平など今が旬の俳優陣を揃えたものの粗削りな演技が目立つ。その中でドラマ色が強い前半を見せられても説得力に欠けるのは至極当然のこと。
本作が本格的に面白くなってくるのは部活のメンバーが集まり真剣にかるたに打ち込むようになってからだ。畳を叩く音や句が読み上げられる瞬間の反射神経に「競技」の真意が伝わってくる。なぜ、彼らは走り込みをするのか。なぜ、素振りをするのか。かるたのイメージは古風で紳士的なイメージだったがこれは一捻りに覆される。これらを上の句だけで成功させた演出と構成は実に素晴らしい。
では、どこに工夫が施されていたのか。目立つのは今やハリウッドでも多く使われているスローモーション映像だ。競技かるたとスローモーション映像の融合は映像に軌跡をもたらしたといっても過言ではない。静寂な場に激しく叩きつける音と飛び交うかるたを一連のスローモーションで演出することによりリアリティある空間へと変化する。自然と迫力も伝わり、部活に奮闘する演者たちも前半の退屈面からは考えられないほど見方が変わってくるだろう。
加えてアニメーションディレクターも参戦させることにより細かい部分でも楽しめるのは、漫画では表現できない映画ならではの特権だろう。「ちはやふる」という言葉が何を示したいのかを、言葉の交し合いだけでなくアニメーションにより一工夫されている面でも魅力を感じる。
邦画ならでは!
新人女優の初主演作として及第点
そんなに期待していなかったが、観て良かった。
つい「セーラー服と機関銃ー卒業ー」と比較してしまう。「セーラー服・・・」は
雑に作られた印象。橋本環奈の人気にあやかっただけの残念な映画だった。
女優としての資質は現時点では互角と言っていい。個性も違うのでそれぞれが
適役を演じて成長して行って欲しい。
こちらの方が脚本がしっかりしているし丁寧に作られた印象。
題材、世界観が新人女優に相応しい感じがする。広瀬すずの魅力もある。
「バクマン。」に通じるものを感じたのは人気漫画が原作というのと
友情・努力・勝利が描かれているためか。
競技かるたの部員それぞれの個性が上手く出ていたし見せ場もあった。
最初の方で、一ヶ所だけ不自然な描写があった。現実なら問題ありとか
余計な事を考えてしまった。
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