ちはやふる 上の句のレビュー・感想・評価
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あまり期待していなかった分予想以上に楽しめました。
原作は未読。
■ストーリー
内容は王道スポコンをそのままカルタにしたような内容
部員を集めないと部が作れないというところから始まり、
仲間を集めて大会に出て、団体戦の中でチームの絆を
深めていくといった王道展開です。
また、恋愛要素も話の本筋に大きく関わってきます。
ライバルっぽいキャラは本作ではあんまり出番なし。
■キャラクター、キャスト
原作未読のため原作通りかはわかりませんが
キャラクターが立っていて魅力的に感じました。
広瀬すずの代表作といってもいいと思います。
お気に入りのキャラは「机君」
口の悪い天才インテリ鬼畜眼鏡と思いきや、愛らしいキャラクターでした。
■音楽
可もなく不可もなく。
程よくストーリを盛り上げてくれました。
ただし主題歌は合ってるとは言えないと思います。
■演出
可もなく不可もなく。
あんまりトリッキーなこともせず、時々センスを感じる演出でした。
■総評
2時間弱よくまとまっていると思います。
今作は最初から前後編で予定されていたからか
漫画原作の場合はダイジェストのような感じになってしまうことが多いのですが、
起承転結がしっかりしていてキャラクターが立っているので感情移入ができました。
しかし映画としてのスケール感は無いため、
これなら連ドラでやってほしかったとも思いました。
これでは映画ではない テレビだ
もうちょっと頑張って欲しかった
脚本家に。
エピソードの一つ一つのまとめ方がチープすぎる。テレビならいいですよこんな感じで。でも映画ですからこれは。 テレビの脚本家によるやっつけな仕事だなぁという感じは否めないなぁ。
こういった話は主人公がどうしても勝ちたい理由を構築することが重要である。 そしてその部分が面白いのである。書く方も見るほうとしても 。しかし脚本家はその部分から逃げてしまって代わりにメンバーたちのエピソードを入れてごまかしている。 そのエピソードはチープでありかつ ありきたりで 深い感動が地導かれてこない。 ビジネスとしてはこれで成功したようだがファンとしては物足りない。もっと上を目指してほしい
競技カルタの迫力が伝わってきました!
映画館含めて何回も見てきましたが、やっぱり何度見てもおもしろい!原作もアニメも全く見ていませんが、そんな素人でも存分に楽しめる作品です!上、下、結びの3部作の中でも、この上の句が一番好きです。
まず第一に、迫力ある競技カルタの映像!アクション映画か!?という思うほど、競技かるたのパートが動きを感じれて、躍動感がありました。映画館で見ていたとき、思わず体が一緒に動いてしまいましたね(笑)
次に、主演の広瀬すずさんの存在!彼女の女優としての素質が存分に感じられる作品でした!思えば、初めてすずちゃんを見たのは「学校のカイダン」で、その時はまだまだ青臭い感じでしたが、イッキに才能が爆発しましたね。なんと言っても、彼女の「表情力」!試合中の集中の表情、仲間との穏やかで可愛らしい表情、白目(笑)など、彼女の表情だけでも見ていて楽しかった♪大会決勝戦の反撃に転じた場面でのカルタ拾いに行く時に力強い表情はなんか鳥肌たちました!表情だけで、ここまで喜怒哀楽がビシビシ伝わってくる女優さんって他にはあまりいないかなぁ。
そして、他のキャストの人たちも、原作ファン人たちがどう思うかは分からないけど、キャラクターにあった演技ができていてうまくハマっていた。特に、矢本悠馬さんはコミカルな肉まん君で、随所で華のある演技、広瀬さんに劣らず、作品を盛り上げてました。
ストーリーも常にワクワクが止まらない展開!5人団体チーム結成まで、強敵出現、一丸で特訓、経験者組と未経験組の壁、それを乗り越えての優勝!もうワクワクテンションが上がりっぱなし。最後の大会で、机クンがクローズアップされるところがいいですね。部長が唯一机クンを心配して声かけてるシーンにグッときました。部長、評価ガチ上がり!前しか見てない千早、空気が読めない肉まん君とは、違う周りを気遣える存在。ホントにこの5人はベストチームですね。
全く目立たなかったけど、千歳お姉さん役で実際のお姉さん、アリスさんが登場してたんですね。芸が細かい!
体育会系
原作は未読なのでよく分かりませんが、カルタ部のノリが結構体育会系なんですね。カルタ競技の基本を全く分からずに鑑賞したのですが、それでも何とか楽しめました。疲れて何も考えたくない時に鑑賞すると良いです。
やめる、やめる、やめる
太一=まつ毛(野村)を部長に据え、幼なじみの一人だった西田=にくまん(矢本悠馬)の三人はすぐ決まったが、残り二人。呉服屋の娘である大江奏(上白石萌音)と、鉄道マニアでがり勉の駒野=机くん(森永悠馬)をなんとか引き入れてかるた部設立。目指すは6月の東京大会団体戦だ。
試合が終わると死んだように寝てしまう体質の千早に対する太一の淡い恋。福井に転校した新のメガネを隠したという罪悪感をも持っていた。その罪悪感から運がないと思っていた太一だが、2対2になったとき、手元に1枚づつが残るという運命戦になってしまう。
都大会で優勝して全国大会へ!と喜んで新に電話する太一と千早。しかし、電話口の新は「かるたをやめた」と・・・
運命戦の緊張感。競技かるたの面白さ。色んなことを学んだけど、やっぱりルールはすぐ忘れてしまいそう。
素晴らしい
全くのノーチェックで、
子どもが観たいと言うから観たら、
公判危うく号泣するところだった。
漫画原作物としても青春物としても最高だと思う。
前半は、まぁこんなもんだろうなぁ、
なんて油断してたら
各キャラクターに見せ場があって、
後半の畳み掛けは凄かった。
音楽も合ってたし、
青春のキラキラが見事に描かれていたと思います。
広瀬すずちゃんは可愛いし、
目力も凄いから惹きつけられるのだけど、
机くんが僕的にはヤバかったな。
ちはやふる三部作期待してます。
ジャンプ魂
これが日本映画の主流。
漫画原作、部活もの。これが現代の邦画の主流で、絶対に海外では映画化できない題材である。世界中で評価され愛されるかは別として、日本の映画界で成功を収めていることは間違いない。映画館に週末足を運ぶ世代のほとんどが経験したであろう学生時代の部活動。それにコミック原作。
私の言葉で言うと、「ジャンプ魂」。日本の文化の象徴ともなっている漫画の中でも、大人から子供まで幅広い世代に読まれている少年漫画と少女漫画。その真髄にあるのが、”一人一人悩みがあり過去がある、しかし仲間と共に手を取り合えば、大きな壁も越えられる。”という「ジャンプ魂」これが嫌いな人はいないでしょう。
この二つを取り入れた映画は、日本ではヒットの整理券をもらったようなものでしょうね。
この映画でいうと、部員の5人のキャラクター。やはり、一人一人悩みがあり、過去がある。それが終盤でチームを苦しめる。しかし、それまでの練習や小さな衝突などで強くなったチームの繋がりがあるから、お互いを信じあって、助け合って壁を乗り越える。その部分の描き方は本当に見事だった。
映画で大事なのはキャラクターとなんども言っていますが、それはキャラクターに感情移入することでその映画の世界に入り込めるから。この部活もの+ジャンプ魂作品には、視聴者ほぼ全員が無条件に感情移入できるという最強の手札を持っている。
それにしても、中盤からクライマックスにかけてはお見事。合宿でのモンタージュでリズムをあげ、クライマクスの大会決勝でのて緊張感を張りつめさせるぐーーっっという引っ張り。穗垣さんの凄まじい経験とスキル。
もう少し深く見てみる。原作を読んでいないので、原因を追求するのが難しいのだが、やはり脚本と監督、撮影には疑問が残るところもある。
まずオープニング。
オープニングというのは映画館の視聴者の目線が100%スクリーンに向いている瞬間。そこでのサブコンシャス的なこの映画の提示という映画の中でもとても大事な要素がなかった。作品のテーマを匂わすような言動やもの、主人公の願望と問題を視聴者に植え付けるタネやマクガフィン。それらがあることで視聴者は120分必然的に謎解きをするような形になり、受動的ではなく積極的に映画を見ることができる。
次にキャラクター。
キャラクターたちの問題や弱さみたいなものが薄かった。千早に関しては問題点なし。それに伴って、クライマックス前のターニングポイントの違和感。壁を乗り越えるきっかけが少しフィクションすぎる。これでは、アニメで見るのと変わらないという個人的な感想。
そして撮影。というか監督。
どうしても否めない撮影のパワーのなさ。日本の昔からの流れで、ワイドで全部見せようとする伝統芸能からの名残。黒澤明監督が変えたはずの流れが現代に伝わっていない。海外ドラマであるような人間の視線を逃さないためのユックリと動き続けるヌメッとしたカメラワーク。低予算というところはあるかもしれないが、海外のインディーズ映画にはそれをいろいろな工夫で解決した作品もいっぱいある。日本の監督として、もっとそこに魂を込める必要がある。
一夏の作品として終わるのか、歴史に名を残すのか。その違いがあるんじゃないでしょうか。いわゆる、ビジネスとしての映画か、芸術としての映画か。
じわっとくる映画
じわっと涙が流れるような映画。
実写映画化作品だが、「描きたいテーマ」を決めた上で話を構成しているようで、安心して観られる。
かるた少女の千早が、かつて一緒にかるたをしていた太一に再開し、競技かるた部結成に奔走する。
仲間を集めて東京予選に出るまでの話を描いた内容。
テーマを絞っている分、原作の中でもカットしたり、改変されたりという部分があるので、原作至上主義な人はダメかもしれない。
あくまで(被ってる部分もある)別物として観るとクオリティが高い。
終盤の机君のエピソードは描き切れていなくて結末に共感できなかったり、太一の恋心エピソードは逆に行間を詰めすぎて微妙になったりと、一部バランスが悪いかも。
ただし全体の印象を悪くするほどではない。
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