モヒカン故郷に帰るのレビュー・感想・評価
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テーマは一見重いが
笑える。死すらも、笑っていられる。終始ゆるい感じが良かった。えいきちが指揮した吹奏楽、父がぼけてのえいきちとの会話、永ちゃんに扮しての息子の父の夢を叶えようとする真剣な行動、泣けた。笑えるけど、泣けた。つい昨日、あっちゃんの演技が下手という記事を見たが、下手かうまいかは別として、なかなかいい味出してたと思う。
ゆるーく笑える
モヒカンの松田龍平さんと、お父さんの柄本明さんの掛け合いが、実際には重い場面のはずなのに、何かゆるくて笑ってしまう。
途中途中で、少ししんみりした感じになるのだけど、暗くはならずに、なんとなくゆるく笑ってしまう。
お涙頂戴でもなく、ほんわかした気持ちになるホームコメディかな。
DVD発売されたらほしいな。
好き嫌いはあるが、笑いに包まれたホームドラマ
それにしても沖田監督は今一番個性を消さないで自由に作っている監督だなと思う。
笑わせ方ももはや職人芸で相変わらず笑えてネタも面白い。
特に今作のあるネタが『バットマンvsスーパーマン』並みの競演が繰り広げられますのでそこは見所(笑)
ただ前に書いた感じに笑い自体は万人受けだとは思うんだが、間を取る監督なためどうしてもテンポがユルくなってしまうから、テンポが良いのを求めている人には退屈かも。
しかも、難病を扱っている割りには軽いと感じる人もいるだろうから、ぶっちゃけ好き嫌いあると思います。
でも、個人的には『横道世之介』の次に好きになった作品かな・・・
重さはあまりないんだけど、温かい笑いがある。
笑いどころが多いけど、そのどれもがどこか温かい。
ただ笑わせるのもあるにはあるんだけど笑いの中に家族、生徒、島民の温かさを感じることができる。
もちろん泣きどころもあるにはあるし何気に難病の現実もしっかり描かれているが、泣くよりも温かさと笑いが一番印象に残る。
まあクライマックスはちょっと冷めたのは否めないからもうちょっと違う形で見せてほしかったが、お涙頂戴にはならないクライマックスなのは好感だった。
やっぱり難病ものは実話は除いて映画として見させられるならお涙頂戴よりも、笑うが一番良いのかもな・・・
今作のキャッチコピーの「バカやろー!だけどありがとう」が、見終わった後にしっくりきた。
まあとにかくこんなにハシャいだ〈柄本明〉さんの姿も珍しく、笑って泣けて温かくなれる面白い良い作品だったのでぜひとも劇場でご鑑賞ください。
前田敦子はすっかり女優としてだんだんと開花していってるな・・・
攻めてる。
今までと違う沖田修一監督作品だな、と思った。
攻めてるというか。
特に演出面では柄本明と前田敦子はちょっと過剰。その過剰のピークがクライマックスに出るのだけど、、もう少し盛り上げ方はあったような。
構成もエンジンがかかったかと思うと散っていく、というのをワザとやっているようにも思える。
ある意味パンクなのだけど、この題材とマッチしてたかは疑問。
面白がらせてくれる。ただそれだけの幸福。
期待させるような演出の狙いがつけられて、ならば、とこちらも鼻息荒く身構えて、観ている最中も、「鑑賞」や「批評」そういった風情で、思うのは感想ではなく、話の筋やカメラワークなどの演出に注文つけたい、闘い挑みたい、そうした力みのある、客とぶつかり合う、いわゆるアート作品も、十に一つたまにならあってもいいが、近頃の邦画にはやけにそういうものが多く、かつ、観てしまった自分を呪うハメになる駄作ばかり、最近やけに多い気がしていて、根本的に映画自体を忌避しようとしていた矢先、ギリギリこの作品と出会えて、よかった……。
本作品は、狙い定めるにも、力み、スケベ心がない。面白がらせてくれることだけを、単刀でもって、シンプルにやってくれていて、気配り行き届きつつも、自律が保たれ、清々しい。幸福な私は、爽やかな笑い涙を流した。
映画館を出ながら、映画っていいなあ、と、またシンプルに思った。沖田修一に感謝。
超傑作「滝を見に行く」も必見。しかし本作は最高傑作では?
人情噺のような心地よさ
沖田作品は「南極料理人」「滝を見に行く」しか観ていないのですが、この監督が撮ると、良い味の利いた落語、人情噺を一席聞いたような心地よい気分になってしまいます。
手作り感というべきか、噺家が客の感情を話の中で転がしていくような、ドラマと笑いのバランス感覚が絶妙なのだと思います。
予算をかけたフランス料理フルコースというよりも、劇中に出てくるような母ちゃんが作る(隠し味がアレな)美味しい煮物のような味わいがあるのです。
また監督には、市井の人の眼差しというのが根っこにあって、今作においても、島民のエキストラたちと役者のアンサンブルが作品の空気を形作っているので、観客も松田龍平演じる永吉の視線を通して、懐かしさと安心感が得られるのではないかと思います。
役者同士のアンサンブルも最高でした。松田龍平と前田敦子の2人は、最初のアパートのシーンでは少しぎこちなさを感じましたが、島に着いてから実家まで歩くシーンだけで、この2人の対照性が浮かび上がっていて面白かったです。柄本明ともたいまさこの両親ペアとの初対面のシーンでは、この家族のポテンシャルがすでに期待値を超えていました。
極め付けは、パンフレットにも載っていましたが、食卓を一家で囲んだシーン。別に、食事しているだけなのですが、左側にもたいまさこと前田敦子、右側に柄本明と松田龍平、男女で別れているだけでなく、利き手でももたいと前田の左利きペア、柄本と松田の右利きペアになっていて、これまた絶妙なコントラストを作っていました。
脇役の方達も、挙げればキリがないのですが、素晴らしくて、ただのホームドラマじゃない、コミュニティのドラマでもあるんだ、と気づかせてくれました。
人が織り成す業、というものを家族の視点を通して、面白おかしく、優しく描いた秀作だと思います。
広島の人には絶対見てほしい!
矢沢永吉カープしゃもじ宮島シカなどなど広島テイストの溢れた作品。
カープの菊池が打たねえ打たねえと言われながら最後にサヨナラヒットを打つシーンではウルっと来たよ、話にはそんなに意味はないのに(笑)
「親って死ぬんだな、わかってたつもりだけど」ってのもあって、自分の心情にもあっていて父子とのつながりには泣けた。
松田龍平が指揮をした吹奏楽のシーンには気持ちがグッと上がった!
身の回りにあるものはカープグッズや矢沢永吉グッズばかり、何だか羨ましいというか、自分もこうありたいと思わせる親父でした。
ジワジワとしながらも決してウェットにはさせない監督の手腕はサスガやなぁ、横道世之介と同じようにキャラクターの描き方が素晴らしい!
好きな作品です。
横道世之介が傑作だっただけに期待したが、凡作の領域かな? コメディ...
横道世之介が傑作だっただけに期待したが、凡作の領域かな?
コメディが過剰すぎる。クスッとした笑いが持ち味のはずが、ありえない過剰なギャグシーンばかりになってしまっている。
特に柄本明の暴走っぷりは、やりすぎの域に達している。
松田龍平・前田敦子はかなり良かった。
はまった
44本目。
いい雰囲気の作品。
役者の間の取り方、距離感、空気、芝居臭くなくいいです。
地元エキストラさんが、またいい。
影の功労者だと思います。
松田龍平が、スゴく良かった。
賞レースに絡んで欲しい作品。
ま、この作品を選ぶ度量があるかないかかなと。
ただ一つ残念だったのは最後の方。
ほんの少ししか出ない女優(名前は伏せます)の芝居が作品に合わない。浮いてる。
それが無ければなと。
コメディ要素が良かった!間や柄本さんのツッコミ笑った。バンド名もな...
コメディ要素が良かった!間や柄本さんのツッコミ笑った。バンド名もなるほど〜っと!
とにかく柄本さんの演技が素晴らしかったな〜
千葉さんもかわいくカッコイイ!
う~~ん
結構期待して試写会行ったのだが。
家でちいさく観たほうが面白かったかも・・・
驚きが無かったのが残念。
試写会では、周りから笑いが周期的に上がってはいたが。
止まらないとか吹き出すとか強烈な笑いではなく、合わせて笑えるかなぁくらいだったな。
前田敦子さんは自分の予想以上に良かったが、他の実力派俳優さんたちの演技が、うならせるものでなかったのが残念。
ストーリーも驚きが無かったし。
部分的に、こうはならないだろうと思うところも多く。
しかし、主人公のキャラと行動を見て、自分も・・・と親の老いに対してどうしていくかという勇気は湧くのかな。
ちょっと物足りなかったな。。。
試写会か、DVDか。
ホームドラマといえばホームドラマなんだけど、全体的にバタバタしていて、安いコメディ映画になってはいないか。確かにところどころで、笑える場面はあるのだが、伏線の内容に沿った泣きを誘う笑ではなく、一発芸的な薄さを感じてしまったのは、自分だけ?
広島の「田舎」を舞台にしてはいるものの、柄本明からももたいまさこからも、クササが伝わってこない。病院でのベッドサイドの端役に広島臭を感じたくらい。そこは残念。
広島映画はいいぞ!(←広島県民なんだけどw)
期待どおり...いや、期待以上のデキ。
「末期癌の親の介護」という重苦しいテーマをコメディ・タッチで描いている。賛否両論ありそうなんだけど、こういう描き方は実にポジティヴ。
主演の松田龍平の「一直線バカのモヒカン役」は見事。柄本明の「なんかズレてる頑固親父役」も見事。前田敦子の「女優業が板についた」感じもイイ。その他脇役達も、エキストラ達も、いい仕事してる。
この作品は、広島県民は「マスト」じゃね。できれば他の地方の出身者や都会で生まれ育ったヒトにも観て欲しい。この作品で、田舎者の温かさと懐の深さをひしひしと感じ取れるから。
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