劇場公開日 2016年4月9日

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「笑って泣いて、それでも笑うのが人生。」モヒカン故郷に帰る 好きこそモノのヘタレなれさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0笑って泣いて、それでも笑うのが人生。

2016年4月19日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

単純

幸せ

沖田監督の持ち味と物語がうまく融合し、非常にゆったりと心地良い一本。

「世之介」が本当にしんどくて、おっかなびっくりの鑑賞だったが、本当に観て良かった。
重いようでその実どこにでもある物語を、淡々と可笑し味をこめて描くその視線は、是枝監督と似たような「監督のまなざし」だと思うし、そこがやはり魅力的なんだよな。
それが今作では十分に堪能できるのが嬉しい。

演じる俳優陣も素晴らしく、特に柄本明氏のやりすぎっプリは観ていて堪らなかった。
がそんな中で、ひとつだけ気になったのは前田敦子氏か。
彼女はそろそろ一度時間を取って「本格的な女優の勉強」をした方が良いのではないだろうか。
雰囲気は素晴らしいのだが、表情・声が物凄く場にそぐわず魚の小骨のようにいちいち気になってしまう。
まぁそれだけ「台詞が増えた」ということだと思うが、そろそろ「アイドル発声」を捨てて一皮剥けてくれたらな…女優を肩書きにするのならば。
といって、今の邦画界若手に果たして何人の「女優」がいるのかは定かではないのだけれど。

とりあえず。
肩肘張らずに観て楽しめて、しんみりしっとりとさせられる作品。
久々に邦画の良い作品を観た。

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