モヒカン故郷に帰るのレビュー・感想・評価
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松田龍平の巧さに唸らされ、柄本明との画の強さに今一度唸らされる
松田龍平の巧さに唸らされ、柄本明との画の強さに今一度唸らされ、前田敦子との意外なほどにしっくりくる夫婦姿に今度はほっこりさせられる。
「横道世之介」の沖田修一監督がメガホンをとっており、いわば品質保証されているといっても目くじらを立てる人はいないだろう。もたいまさこ、千葉雄大を加えた家族の姿は日本の原風景のようにも見えるが、これが2016年の作品であるということに驚かされる。
コロナ禍で故郷になかなか帰れない人が多いなか、まずは今作で元気をもらってはいかがだろうか。
「煮物なんてめんつゆいれておけばいいのよ」
これは久々に故郷に戻ったヤンキー息子が親孝行する話ではなく、子どものなんちゃって親孝行に余命短い親が付き合わされる映画だ。
「煮物なんてめんつゆいれておけばいいのよ」は明言。
なんとなくいい話風のコメディにまとまってるけど、経済的にも家事も奥さんにおんぶにだっこなのに子供生まれて大丈夫か。
【”人としての良心は見かけでは分からない!”モヒカン男が、末期の肺がんを患った父の求めに懸命に応える姿をユーモラスに描いた作品。】
ー 沖田修一監督は、近作の「さかなのこ」でもそうだが、人間性肯定の立場で作品を世に出す監督である。「横道世之介」の様に、原作をアレンジメントした作品もあるが、その多くはオリジナル脚本である。邦画の貴重な才能溢れる、監督の一人だと思っている。ー
■恋人の由佳(前田敦子)が妊娠したのを機に、故郷に戻ることにした売れないバンドマンの永吉(松田龍平)。
偶然、弟の浩二(千葉雄大)も帰郷しており、久々に家族が顔をそろえるが、父親・治(柄本明)が突然倒れ、肺がんで余命わずかなことが発覚。
永吉は父親のために何かをしようと、父の願いを叶えるために奔走する。
◆感想
ー 個人的な事で恐縮であるが、沖田監督作品の中で、初監督作品と今作は未鑑賞であった。配信に感謝である。ー
・モヒカンで、メタルロッカーと言えば、世間的には余り芳しくないイメージがあるかもしれない。けれども、そんなことはない。私は、そういう人物を何人か知っている。
皆、情に厚くて、人として立派な人が多い。見かけで人を判断してはイケナイのである。
・今作の永吉もそうで、妻が妊娠した事で、久方ぶりに帰郷するが、父は末期の肺がん。だが、彼は悲嘆に暮れる事無く、父の願いを叶えようと奔走する。
ー 離島に、父が食べたいと言ったピザを届けさせるシーンなど。-
・そして、父が願った由佳との結婚式を島で上げる事を決め、実行する姿。
<永吉の母を演じたもたいまさこさんを始め、登場人物は善人しかいない。沖田修一ワールド、全開作である。
ここ最近、良作を公開し続けている沖田監督の更なるご活躍を祈念したいと思った作品である。>
家族が集まれば最高で最強!
2020年7月12日
映画 #モヒカン故郷に帰る (2015年)鑑賞
モヒカン頭がトレードマークの売れないバンドマン永吉が、恋人の妊娠をきっかけに久しぶりに瀬戸内海の島に帰郷
雑貨店主の父、カープファンの母と対面し・・・ひと騒動
父親が #矢沢永吉 の熱狂的なファンで
#柄本明 がいい味出して熱演
あの衝撃のシーンで爆笑しました…
お父さんが病気で死にそうなのに、鬼気迫る感じもなく、まったりと時が流れる感じが良かったです。
衝撃のシーンがあるのですが、そこで爆笑してしまいました。
肩の力を抜いて、見ることができる映画です。
カープ、永ちゃん好きの異彩な家族×田舎の温かみ
売れないデスメタルバンドの主人公が田舎へ彼女と結婚報告しに帰るが、父親のガンが発覚しなんだかんだで居座るお話。
風変わりな主人公、風変わりな彼女、風変わりな田舎の実家にて展開される話は、くだらなさはあるのだが田舎独特の人の良さもあり、ほっこりさせ飽きが来ない展開を魅せてくれる。
私的に前田敦子出演の作品はあまり好きではなかったが、この映画には彼女の性格がピッタリ来る。
主人公家族以外にも、ちょっと頭のオムツが弱そうな吹奏楽男子部員、ピザ屋トリオ、お産のお婆ちゃん等サブで取り巻く人々がピンポイントで楽しませてくれた。
ここまで色々な人間が出て飽きさせないのは、各人間の設定がしっかりしているからだと思う。
話はホッコリする話です。無理に話を持ってこない所もこの作品の良さか。
中々面白かったです。
淡々と
沖田監督の作品は、どの作品も独特の緩い空気感を感じるのですが、今作もやっぱりそうでした。特に大した出来事も起きずに物事が淡々と進んでいく。だけど、生まれ死ぬ事はそんな淡々とした日常の中にいつも転がっていて、だからこそ寝起きしてご飯を食べる当たり前の日常が愛おしいのです。そんな事を思いました。
あったかいブラックコメディ
こんなに明るい臨終を初めて見ました。さらっとゆるっとあたたかい普遍的な笑える家族愛ものです。沖田監督のセリフが大好きです。俳優さんもそれぞれいい味出てました。人に勧めたくなる邦画です!
沖田修一監督、好きだ
この監督はやっぱりセンスが好きだ。大好きだ。全てのカットやセリフの間合いとかなんだか可笑しい。
広島弁てところがまたかなりのツボ。
松田龍平は好きな役者だ。
そして、柄本さん。近年の邦画は八割くらいは出演してるんじゃないかというくらい出てるが、少しってのがほとんど。
メインで出ると柄本さんが決めたわけだから、やっぱり監督の魅力なのではないか。
そして、ここでの柄本さんは完全にサイコーだった!!柄本さんの技量とセンスが思う存分楽しめた。
断末魔!
断末魔に始まり断末魔に終わる。ラストはビックリしましたが笑えました。しかし普通の映画なら泣かせるような場面でも急にコメディをぶっこんでくるので見ている側は笑ったりしんみりしたり感動したりと感情の変化が忙しい。その感じが独特でなかなか面白い映画でした。柄本明さんの演技も凄く映画にあっていて良かった。
序盤ありがち後半本領発揮
モヒカンでデスメタルバンドで定職無くてできちゃった婚、仕方無しに実家に報告と、この経緯はかなり使い古されたプロットな感じで新鮮味が無い。オマケに親父がガンでした、て都合良くというか悪くというか、お涙頂戴とお願いしてる様な筋に、沖田修一作品だから観てるこちらは、全く乗れない。
親父がガンで入院した後半から、漸く沖田作品らしい静かな笑いが込み上げてくる。前半でも、吹奏楽での矢沢永吉とか、沖田作品の味が小出しには出ていたが、柄本明が弱っていくに沿ってアクセル全開になって行き、結婚式でピーク、そこから緩やかに終幕。
後半の笑いのシーンを、前半にもっと出していたら万遍なく楽しい作品になる。死に方色々。
ユルくて笑かすがガンで親を亡くした人は見ない方がいいかも
広島県のとびしま海道
下蒲刈島 上蒲刈島 豊島 大崎下島
モヒカンのバンド名断末魔で〆るところはいい。
しんみりしないのも。
矢沢永吉公認なんだろうか?
いうほど矢沢愛は感じられず
フツーな前田敦子
最後の妊婦姿は妙にハマってた
麺つゆ万能説には賛成
一番最後に島の景色を1カット差し込むの良い
キツツキは良かったけどこれはあんまり。 モヒカンの感情が読みにくい...
キツツキは良かったけどこれはあんまり。
モヒカンの感情が読みにくい。松田の演技の問題なのかそういう風に作っているのか…
感情移入もしない。
つまらなくも面白くもなく普通〜に観れる映画。
あったか〜い
そう、自販機の飲み物のようにあったかいです。
ほんわかするシーンをいくつもいくつも繋げて、親の死という現実に静かに向き合う。
元々仲良し親子ではない。何なら何年も音信不通。
でも、ふるさとってこういうものかも。と思わせてくれる緩やかな馴染んでいく時間。
シーンの繋げ方、好きです。唐突だけど上手く繋げちゃうと重たくなる気がする。
一番オススメは菊池のサヨナラヒットかな〜
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