ラ・ラ・ランドのレビュー・感想・評価
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普遍的な感情の機微を鮮やかに表現した傑作
「ありきたりの映画じゃん」という感想を割と頻繁に耳にするが、私は決してそう思えない。
実際に起こりそうな普遍的とも言える感情の機微を、新たな切り口で捉え表現した滅多にない傑作だと思う。(多少実験的とも言えるかも知れないが、そこがまた好い。)
手に入れた夢もあるし、失った夢もある。
それでも生きていく。
何を以って成功とは言い難い点にリアリティがあり、ファンタジー要素とのバランスが好い。
ミュージカル映画というジャンルの枠に嵌めずに、音楽と映像による感情の移ろいの表現を愉しんで頂きたい。
また往年の名画へのオマージュも、そっと静かに燃え続ける炎のようで良い。
あのセッションを撮った監督が描いたというところも底上げポイントなのかも。
エンドロールのソロ・ハミングも堪らない。
モヤモヤした悲しくて切ない結末
ミアが成功したら私たちどうなるの、と尋ねると、セバスチャンがミアに言った言葉「わからない。I don't know.」は、とても重たくもあり、彼女を自由した思いやりのある言葉だど感じた。
きっと、セバスチャンは、ミアが成功することを確信し、でも、そのとき、自分が見合うほどの成功していなかったら、釣り合わないとも考えていたと思う。
だから、わからない、と答えながらも、ミアが成功しても自分のもとへ来ることを心から期待して待っていたのだと思う。
ミアは、成功を納めると、自由になり、恋愛をして結婚した。
一方、セバスチャンは、ミアが結婚したことは有名人だから知っていたことであろう。
偶然に、セバスチャンの店に訪れて、彼は驚き、戸惑いながらも、ミアとセバスチャンのテーマを、ビアノで引くのだった。
彼の脳裏には、もし、自分と結婚していたら、どうなっているかを想像しながら、ビアノ演奏をする。ミアは、もう、別々の道を選んだので、辛くなって外へ出た。最後に一瞬だけ目と目を合わせて、自分達の恋愛物語を終わりにした。
何て切ないのだろうか、セバスチャンの愛の大きさを感じたが、結末にもの悲しさを覚えた。
ロマンチストのセバスチャン、現実主義のミアの像が浮かび上がってしまった。
私は単なるサクセスストーリーとしては見ることはできなかった。成功は、人、ことばとの出会いで、そこでその人がどのような選択をして行動をとったか、そして、運が微笑んでくれたかで決まる。
セバスチャンは、ミアを成功に導いた最高の人である。それゆえ、セバスチャンも自分なりの成功ができたのだと思う。
それでも、私がもやもやして切なくなるのは、ミアがセバスチャンの大きな優しい心を理解できなかったところにあると感じたからだろう。
どうしても途中で脱落してしまう
ラストシーン セバスチャンの目でこの映画は成功やね
よくある話 でも優しい映画
ミュージカル映画なんだけどミュージカルの部分は
プラスアルファであって
宣伝で流れてる高速の上で踊るシーンは頭っからで
あの感じがずっと続くわけじゃないのではじけてる
マンマ・ミーアみたいな元気溌剌ではないよね
この映画、見てて嫌な気持ちになる人はいないんじゃないかな
あたしは大好きです
見終わった後の切なさは忘れられない
ザ・ラブストーリーですよ
女優を夢見てる女の子とジャズピアニストとして成功したい男の人の話
そしてその結末は・・・
監督はセッションのデミアン・チャゼル
影の使い方が通じるものがあるけど
ララランドは大作なんでセッションとは違うなと
物語の途中、時間の流れを影絵を使ったりしてロマンチックなんよね
最後、ライアン・ゴズリングの瞳の透明感がつらすぎる
ライアン・ゴズリングといえば
2009年ラブリーボーンのオファーを受け
役作りに励みイメージしたのが大きな男ということで
のどが渇くたびにハーゲンダッツを溶かしたものを飲み
27kg増量したという・・・
ただ、制作側はそのようなイメージはしていなかったため
現場に行って周りの反応と視線で
僕はなんてことをしたんだ!となり
マーク・ウォルバーグが代役となるという
こんなに頑張って増量したのに製作側から
却下されるという悲しい出来事があるぐらい
思い込みが激しい・・・素敵な役者さんw
そんなライアンの素晴らしいセブを忘れられないな
【デイミアン・チャゼル監督の映画愛に溢れた現代の極上のミュージカル・エンターテインメント 万民が認める大傑作】
古き良き“映画”を復活させた、脚本や楽曲だけじゃない何かが隠し味になっている
じわじわ来る
夢を追う二人の恋の結末。
ラスト、SEB'sでのセバスチャンの演奏シーンでの回想が切なすぎる。二人の「夢」を見ているかのような、現実ではありえない二人の幸せさがまた逆に切なさを奏でる。
歌やダンスがいい具合に散りばめられていて心地よい。プラネタリウムでの宙に浮かんで行くシーンがとても印象的だった。
夢を追う二人が付き合い、ケンカをするシーンが一番好きでした。ツアーに行っていると思っていたらサプライズで手料理を用意しセバスチャンがミアを待っているのですが、そこでセバスチャンの夢に対する姿勢を責めるミア。気持ちは分かるけど、分からない。分かってしまったら自分が夢を追う力も失ってしまいそうな。何か悔しさやそんなものも垣間見えたシーンでした。
40点→75点
映画評価:75点
[2020年2月22日時点]
私の中での価値観に変化があり
この映画の感想にも変化がありましたので
書き直しをさせてもらいます。
主人公の2人は互いに認め合っていたが
素直には誉めあえない仲
才能を認めているのに
会う度にけなしあうくらいしか
出来る余裕がなかったのだろう
それでも、
自分の存在を認めてくれている事に
お互いに気付いていた
世間からは認められる事がなく
空回りを続けていた2人は
互いで認め合う事でしか
自分をたもっていられなかった
その結果、
2人は互いの存在を必要とし
恋に落ち、側で支え合いだした。
そして
男は大切な人が出来た事で
それを守るために保身に入る。
女は大切な人が出来た事で
自信を持って行動するようになった。
それゆえ両想いなのに
二人のメトロノームは
段々とずれていき
すれ違いを始めた
互いを認めあい、
理解しあえるからこそ、期待する。
期待するから悲しくなる
そして苛立つ
相手を責めながら、自分を責める日々
本当は応援したいのに
素直になれなくなってくる
変に格好つけあい
意地をはりあい
心も関係も
バラバラになった
でも、
この二人とって
この出会いも恋も
決して無駄ではなかった。
男は自分の好きな事を自信を持って続ける勇気を手にいれたし
女は自分の魅力の見せ方を知り、努力し続ける自信を手に入れた。
二人は結ばれる事は
この先無いが
どこにいても
一番の理解者なのだと
互いに想い合えたのだろう
その2人が織り成す
不器用で不確かな
覚束無い人間関係が
あの作品の魅力であり
私は改めて評価しました
最後の5分がメインで
それ以外は5分を最高のものにする為だけの
前ふりだったのかもしれません
私の成長不足でした
とても素晴らしい作品です。
人は人との出逢いでここまで価値観が変われるのだと自分自身で体感しました(笑)
[2019年7月23日時点]
映画評価:40点
寝落ちを三回くらいして
ようやく見終わりました(汗)
つまらない訳でもなく、
面白い訳でもなく、
何の変哲もない恋愛物語をミュージカルにした様な不思議な作品
それは退屈(単調)なクラシックコンサートを観に行った時の感覚に似ている
だからなのか
心地よい眠りに入れる(苦笑)
作品についても少し話します
一般人には理解が出来ないくらい才能のある二人、所々に出てくるシャレですらオシャレ。
これぞシャレか………。
だからこそ、この恋愛を理解できないし
ミュージカルも必要に感じなかった
無理やり織り交ぜた気さえする
でもなかったら
本当につまらない作品だったろう
別に批判したい訳ではなく
私には感動がこなかった。
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