ラ・ラ・ランドのレビュー・感想・評価
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恐ろしい程 評価がいいからハードル高過ぎで見ちゃったので… ミュー...
爽快な苦味に溢れた傑作
地上波で放送があったので、自分のブログから昔の感想をペタリ。
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はじめは、よくある話をよくある感じで進めてて。
いろんな映画旧作をリスペクトしたシーン満載で。
こう、映画おたくの自己満足臭い感じの滑り出し。
30分くらいは、なんでこれがアカデミー賞の最有力候補なのか、疑問を抱きつつ。
1時間くらい経過したら、演出の軽妙さ、美しい音楽、芸術的なビジュアルに圧倒され。
これが候補になった理由なのかと思い、ミュージカルの快感に身を委ねていたら…
油断してた!
最後15分にある「エピローグ」の衝撃。
重!
重すぎ!
いやぁ、凄まじいもの観た。
いーもん観た。
さすが『セッション』の監督だ。
ちゃんと仕込んでた。
若いのに、酷い!
あちこちから、すすり泣き(全部女性)。
あちこちから、ため息(全部男性)。
男同士で観に来てた大学生、なんか落ち込んでいました。
ミュージカル仕立てにした一見、明るさに満ちた作りものの世界に、こっそりと潜むように隠された「作り手の狂気」を魅せた本作は、私的には大傑作!
物作りをしていく上で現実にはよく起きる、「何かを得るには何かを犠牲にする」「夢を取るか、目先の収入を得るか」「人生は選択の連続で、決して元に戻らない」という葛藤を描いているため、後味の悪さは一級品。
『セッション』と同じですよ。
ハッピーエンドじゃない。
そこがいい。
「でも私は私の世界で生きていく」という残酷だけど爽快な「決意」「決断」があるのだから。
苦味を旨味として味わえるかが、重要な分岐点。
大人の味。
ただ、ほとんどの日本人には向かない気もする。
賛否両論になると思う。
御涙頂戴浪花節、恋も仕事も成功して当然、くらいのお子ちゃま向け砂糖水より甘ったるい、お約束なハッピーエンドに慣れきって、現実の苦しみの中の人間心理などに経験がない人が多いから。
むしろ否が多いんじゃないかなぁ?
いい意味で予想を裏切る、出会えてよかった映画
『 ラ・ラ・ランド』を初めて知った時、正直私は見ようとは思いませんでした。
私は海外のラブ・ストーリーはほとんど見ません。特にこれといった理由もありませんし、単に好みの問題ですが。
きっとこの映画は賑やかでフレッシュな純愛ミュージカル、途中で困難が降りかかりつつもラストはそれを乗り越えてめでたくハッピーエンド…映画を見なくとも最後は大体予想がつくものだと、勝手に思い込んでいました。
日本でも話題作となり世間がざわついていても、結局映画館に足を運ぶことはありませんでした。
さて。
ここまでの文を見て、この映画をよくあるベタなラブ・ストーリーだと捉えている方々にぜひ伝えたい。
『ラ・ラ・ランド』はただのラブ・ストーリーではありません。
甘くて苦い。まさにこの映画にはこの言葉がぴったりだと私は思っています。
特に後半からラストにかけての展開は本当に素晴らしい。実のところ、中盤辺りは少し飽きてしまったのが本音だけれど(初見の時は中盤で一旦鑑賞を止めてしまった)一気に覆される。この映画はラストが全体の質を高めていると思うくらい本当に素敵。感無量です。
もう一つこの映画の好きなところは、映画のワンシーン一つ一つにカラフルで鮮やかな色使いが施されていることです。まさに芸術。とても美しく、とてもオシャレ。
どうしてもっと早くこの映画の良さに気付かなかったのだろう。DVDではなくて映画館で見たかった。
それくらい、私の中では五本指に入るくらい大好きな作品です。出会えて本当に良かったなあと思います。
昔っぽいベタな設定とストーリー
これは。。。
2度目観賞で印象がらり
エマ・ストーンの「バトル・オブ・セクシーズ」を見て、これがけっこう面白かったのでDVDを借りて2度目の観賞です。
1回目は、
映画館でのクソみそレビューを書いてしまったが、「LaLaLand 」これ、面白いではないの!
前回のレビューは消去しました。[共感]付けて下さったどなたか、ごめんなさい。これ好きです(笑)
この印象の差は、おそらく僕が自宅DVD派になってしまっていたからなんでしょう。
映画館の大スクリーンだとどうしても色彩が薄く白けてしまい、コントラストが死んでしまうんですよ。
画面が汚くて映画館では物語に没頭することが出来なかったようです。
その点、液晶画面でのDVD再生は画面が小さいことも相まってカラーリングがバッチリ美しくなります。
⇒物語に重要な女性陣の衣装の色合わせ。街のポスターや看板の色味とその前を歩くミアのドレス。クラブの薄暗い照明とバンドの風貌。
チープなシーンもリッチなシーンも・・・
DVDだとこれらがまるで別物のように輝いて美しいんですよ。
加えてヘッドフォン使用でピアノのミュートが沁みてきます。
素敵なミュージカルでした。
現代人向きに曲のテンポも物語の展開も、主人公たちの立ち居振舞いもスピーディーで、あっという間の夢の世界でした。
でも最後に再会した二人の走馬灯のような幻影と、そして我に帰ってお互いに少し微笑んで別れる瞬間。このえもいわれぬ境地に、夢物語が一気に現実に戻る。甘くそして苦く、僕たちは現実を噛みしめる。
これが映画をしっかり〆ていると思います。
エマ・ストーンは、鳳らんのように舞台映えするお顔が持ち味ですねー。
あとジョン・レジェンドのライブシーンは◎。
物語上は「好みではない」、「一緒に音楽活動するに値しない」とミアとセブから否定されている(!)ジョン・レジェンドだけれど、あれは最高のライブでした。臨場感半端なかったです。ケチ付けられることも厭わない王者の風格って。
音楽映画でこのように↑別アーティストの絶品ライブを挟むのは、邦画「NANA・ナナ」と同じですね。そっちもオススメです。
素敵な映画
映画を総合芸術と称するなら、この水準の作品は十年に一本あるかないか、くらいのクオリティ。今よりも、もしかすると何年も先になって、この映画は本当の賞賛を得られるのでは。
映画をアートとして捉えた観点からの「映画史」のようでもある。ある種、高度なサンプリングによって構築された作品ともいえそう。そこにしっかりと統一感をもたせているわけだから、映画への多大な愛情とリスペクトがなければ成立させることはできない。(いろんな映画のワンシーンがデジャブのように重なるが、それと気付けないほどこの作品に調和している)
で、ラフな感想を。
エマストーン。これまで出演作はよくみるものの主演でこれといった代表作がなかった彼女、まさにハマリ役だったのでは。夢と現実をしる悲しげな大きな目が彼女の内面そのものを映しているようで印象的でした。
ライアンのピアノ達者ぶりも見物(ジョンレジェンド仕込み?)
どこか古典的でありながら純度の高いラブストーリーも引き込まれるものがある。儚い結末になるわけだが、最後にある「理想」を派手な演出で決めてくれる。
実のところ素晴らしいと思ったシーンを挙げ出すとキリがない。冒頭のハイウェイから、だから。(カメラワークが鬼です)
観ながら「セッション」は頭にあったわけですが、あれも凄い(ストイックさでは上)、だけどいろんな思いが注ぎ込まれているのはこちらではないでしょうか。すごく素敵な映画だと思います。
歌と踊りが楽しかった!!!
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