ラ・ラ・ランドのレビュー・感想・評価
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「シェルブールの雨傘」の感動を呼び起こす!
NHKBS放送を録画して再観賞。
但し、一回目と異なり、
歌う場面は字幕スーパーながら、
会話シーンは吹き替えという変則構成
だったが、上手い処理で分かりやすかった。
それにしても、この作品は観る度に
「シェルブールの雨傘」を想起させる。
愛し合った男女が、
別離後にそれぞれ夢を叶え、
偶然の再会時にお互いの成功を祝福して
再び別れる設定は同じだ。
私にはチャゼル監督が「シェルブール…」
を意識して作製したとしか思えない
ストーリー展開だった。
もちろん、
両映画の男女の別離には違いがある。
この映画での別離はお互いの合意に基づく
ものだが、
「シェルブール…」では少なくとも男性側が
望んだ結果では無い。
両映画共、一回目の観賞では、
愛し合いながらも一緒になれなかった男女の、
偶然の再会時の相手の幸福を祝福しての別れ
に感動していた。
多分に主役の二組の男女の、
愛し合いながらも一緒になれなかった相手
への強い未練にも感動していたのだろう。
しかし、「シェルブール…」の再観賞時の、
男性側の、“過去より現在の縁を”との、
過去を断ち切る強い意思に更なる感動
を覚えたことを思い出す。
未練を克服しようとする意思を感じる分、
私には同じミュージカル映画として
「シェルブール…」の方が感動的な作品だ。
映像テクニックの勉強になります
大阪梅田のブルク7でドルビーシネマで上映していることを知り、ようやく観ました。
今まで観なかったのは、映画館で観るためだったんだなと思いました。
なんてことを言うと大げさですかね。たぶん、ながら見とかしない方が良さそうだ的な勘は働いていたのかもしれません。
で、もうファーストシーンから面白いです!
渋滞の車を横から撮影していき、そのカーステレオの音が順々に聞こえてくる。やがて一台の車にカメラが寄っていき、運転席の女性がアップになる。彼女は歌を歌いだし、車から出て踊りだす。すると他の車からも人が出てきて、歌い踊りだす。
この流れが見事だなと思いました。めちゃくちゃ練られていて面白い。というか楽しい。
しかもこのファーストシーンだけで、この映画はミュージカル映画なんだな、女優として大成することを夢見て田舎から出てきた女性が主人公なんだな、オーディションを受けているけどうまくいっていないんだな、といったことが分かります。最低限必要な情報が全部語られます。
それにこのシーンはテクニックも満載です。
この渋滞は比喩になっていて、車一台一台が夢追い人たちを表しています。たくさんの女優やダンサー、音楽家たちが成功を夢見てひしめき合っています。ミアはこの渋滞の中にいて、オーディションのため台詞の練習をしています。大勢の中の一人に過ぎない。
ところが、終盤にも渋滞のシーンがありますが、こちらではミアは既に成功していて夢追い人ではないので、渋滞から抜けだし食事に行きます。
渋滞に巻き込まれているか抜けだすかの違いが、そのままミアの境遇を表しています。これは「似たシーンを変化をつけて描くことで境遇が違うことを描く」というテクニックです。
このシーンだけでこんなにたくさんの情報や仕掛けが散りばめられています。これほど見事なファーストシーンはなかなかありません。
一方、ラスト10分もとても良いです。ミアとセブが辿っていたかもしれないもう一つの運命が描かれ、最後に二人は微笑みあいます。その笑みは「またね」かもしれないし、「ありがとう」とも「さようなら」とも捉えることができます。色々な解釈ができるから、それが余韻になっていて、とても良いラストだと思いました。
ファーストシーンとラストシーンが共にインパクトがあって、それでいて極めて映画的で、しっかりと機能を果たしているのが、この作品の最も評価できる点です。
伏線の使い方もうまいです。セブがミアの実家を訪れる伏線として、実家の目の前にある図書館でよく叔母と映画を観てたという話をするのも全然説明くさくなくて自然ですし、その際ミアを呼び出すためにクラクションを鳴らすのも、初めてミアの家を訪れたシーンや、最初の渋滞のシーンでミアを追い越す時にも既に伏線として使われています。
直接ストーリーには関係のない、背景の窓とか鏡とかプールとか、小道具の使い方もめちゃくちゃうまいです。
こういうテクニックの勉強をするのにとても良い作品だと思います。
ただしストーリーについてはちょっと不親切です。例えばミアの成功要因は何も描かれていません。ほとんど知り合いしか来てないような一人芝居で演技を酷評されたにも関わらず、何で起用されたのか不明で、ついていけなかったです。
まぁ、そこを描いてたら映画が間延びしてしまうと判断したんでしょうね。ミュージカルや様々なテクニックを使って、少しでも説明を排除しようとしている映画ですからね。
たぶんこれ映画館じゃなくて家で観てたら、ファーストシーンの印象とか全然違ったかもしれないです。もっと客観的にストーリーを追って、評価下がってた可能性が高いです。
2016年の映画なので4〜5年観るのが遅れましたが、映画館で観て良かったです。
夢追い人への賛歌
見逃したまま放置していた作品。
近所の映画館がドルビーでまたやっているというのでようやく鑑賞してきた。
ストーリー自体はありきたりだが、ミュージカル作品の特徴である「心象風景を映像や音楽で表現する」という点では見事の一言に尽きる。
映像作品は画に示唆をこれでもかというほど詰め込みがちだが、観客に伝わらなければ意味がない。私のような映画初心者でも「これは2人のこういう心情を表しているのだろう」と理解できるのだから、なるほど絶賛されるわけだ。
例えば、主人公2人が恋人になる少し前、車を探すシーン。夜空と言うにはまだ明るい、日暮れの空を背景に踊るタップダンスは、「少しずつ心の距離が縮まる2人」を表現している。相手への印象が徐々に好意へと変わっていくグラデーションの色彩。距離を表現するには最もわかりやすい「足音」というチョイス。他にもこのようなパッと見で理解できる表現がたくさんある。観客に親切だ。
私はこの物語を夢追い人への賛歌と受け取った。劇中でミアが歌う「夢追い人に乾杯を、愚か者に乾杯を」まさにこの通りなのだろう。
夢追い人は愚かだ。理想を追い求め、自らが望む世界をひらすらに夢想する。それは〝World〟というには狭すぎる。彼らがどんなに壮大な夢を抱いたとしても、心に描くその世界は〝Land〟程度に過ぎない。
理想の〝Land〟は現実とは程遠い。上手くいかないことばかりだ。しかし、この物語に登場する2人は最終的に夢を掴み取る。現実のものにする。理想とは少し違う形だけれど。
ラスト、2人の〝Land〟の描写に圧倒された。そして、別れ際の2人の笑みに、「恋人」ではなく「夢を追う同志」としての強い絆を感じた。
最高の雰囲気映画
ミュージカルはよくわからないが面白い。Dolbyで復活。
3、4年前の作品で、アカデミー賞取ったことは知りませんでした。
今、映画館は下らないアニメ作品ばかりで、仕方なく前提知識なく観ました。
映画館Dolbyで鑑賞しましたが、確かに景色やミュージカルの広角的映像、ノリの良い音楽はDolby向きです。たぶん家で見るのとまるで別物でしょう。ノリも自ずから良くなる。リピーターも多いでしょう。
「ドライヴ」でスタイリッシュかつダーティーに強盗の運転手の若者をさりげなく演じたライアン・ゴズリングが、いい意味で若干数年だけれども歳とっていい味出してますね。エマ・ストーンも良いですがね。なんと言ってもライアン・ゴズリングだね。
洋画ハリウッドならではの作品。理屈がいらないところがストレスフリー。ミュージカル馴染み無い人でもオススメします。
前にも何度か見てるんですが
また地上波でやってたので、見てしまいました…途中からだけど。
公開当初は、やたら評判良いけど恋愛ものかぁ…興味ねーな…と思ってたんですが、「僕もミュージカルや恋愛ものなんか全然興味なかったけど、意外と良かったよ」と知人にも勧められ、映像が綺麗とも聞いていたので、やはり映像美なら映画館で見なければ!と思い、(途中で寝ること覚悟で)慌てて公開終了間近の映画館へ。
…結果。
ええ。もうね。号泣でしたね。
周りのすすり泣きが聞こえてきて余計にもう。
平日の昼間だったからか、周りが何故かほぼ全員おばあちゃんだったんですが(笑)、何て言うか、おばあちゃん達がすすり泣いてる空気は人生の重みを感じますよね…
そうよね、そうよね…と深く頷くおばあちゃん達に、こちらも涙腺が吹き飛んでしまい…もうラストシーンが見えない…
で、2回目は、GyaOで無料放送してたので、自宅で1人で視聴。
…号泣ですよね。ええ。
何なら人目のある映画館より泣きましたね。GyaOだから鼻かむたびに止めましたけど。
あらすじは書くほどのこともなく、王道のラブストーリー……と言いたいところです、が!
自分はラブストーリーではない!と思います。
レビューを見てて結構感じるのが、途中で飽きてしまったのか、流し見で一応ラストまで目を通して、「ラブストーリーだけど最後は悲しい終わり方だった!」って感じの感想が多いなと。そのせいか、まとめサイト的なものでも、よく「ラストに関して賛否が〜」とか「2人の恋の行方は〜」とかいうトピックがメインに据えられています。
でも、ちょっと待った!!!
『ラ・ラ・ランド』は、ラブストーリーでも、悲しいラストでも、ない!!
今作のテーマは「人生の山あり谷ありをいかに美しく表現するか」であり、主人公のミアとセブは恋愛関係でありながら、お互いの夢を応援する関係性です。そして、2人は最終的に、恋ではなく夢を選ぶのです。
ということは、この作品でいう「人生の山あり谷あり」は、恋愛の山あり谷ありではなく、「夢を追う人の山あり谷あり」であることがわかります。
つまり恋愛ものに見せかけて、本当のテーマは「夢」の方。
実際に夢を追い掛けるために、他の大切な何かを犠牲にすることも含めての「山あり谷あり」を描きたかったのでしょうが、恋愛メインで夢がサイドだと思ってると、ラストは切なく見えるかもしれません。
自分も最初見た時は、切ないエンドだなーと思いました。でもハッピーエンドだったら、自分はこんなに評価しなかったなというのもあり、「ハッピーエンドじゃないから☆マイナス」とか書いてるレビューを見てハァ!?と思ったりもしたんですが(ていうかハッピーエンドの作品しか評価しないってどゆこと?)、夢がメインのストーリーと考えたら、ラストのセブとミアの優しい表情もしっくりくる。
今作は、「ミアとセブのサクセスストーリー」であって、「ラブストーリー」では、ありません!!!
これをわかって見れば、最後は決して悲しい終わり方なんかではありません。
セブがミアに向かって微笑み、頷く。それを見たミアも頷き返す。あの顔が、悲しい終わり方には見えません。
2人は別れ、お互いに愛し合ってるにも関わらず別の人と結婚していることも、互いにわかってしまった。なのに、何故セブは微笑み頷いてみせたのか?
それは、これがラブストーリーではなくサクセスストーリーだからです。「俺達は別々の道を選んだけど、夢を叶えたよな。お互いよくやったよな」という微笑みだから、ミアも「別れは悲しくても、これが2人にとって最良の道だったね」と納得して頷き返せたのではないでしょうか。
ずっと愛してると言いつつ、5年で他の男と結婚して子供がいるミアは尻軽とか何とか言われてるらしいですが、結婚してるのはセブもですし、そもそも彼らはあの昼間の天文台で「愛してる」と言った時から、もう一度どこかで偶然出会ったとしても、再び付き合おうとはならなかったと思います。
ミアは「俳優として成功すること」が夢ですが、セブの夢は「ロサンゼルスの有名なバー(だっけ?)を買い取って、元のジャズバーとしてジャズを愛する人達のための場所にし、そこで演奏する」ことです。セブの夢はめちゃくちゃ限定的なんです。最終的に店の場所と名前に関してはミアの言った通りにしていますが、それにしても「L.A.に自分の店を持つ、そこで演奏する」が彼の夢なので、L.A.から動けません。
つまり、ミアが成功への第一歩としてパリに行き、仮にL.A.に帰ってきても、また仕事が入ればどこかへ行ってしまいます。この状況、どこかで見ましたね。
そう、セブが変なバンドに入って「ツアーが終わったらアルバム作って、またツアー、アルバム制作、またツアーだ」と言っていた、あのシーンです。
あの時は、ミアが一人劇のためセブについていくことはできないと断りました。そして、その後どうなったでしょうか。
夢を叶えたミアとセブは、今度は逆の立場になるわけです。
ミアの夢かセブの夢、どちらかがそれを歪めない限り、この2人が結ばれることはないのです。それが、ラストの妄想シーンです。
あの妄想シーン、ミアの妄想と勘違いしてる人が結構多いみたいですが、あれはセブが「もしこうだったら…」を曲を通してミアに伝えるシーンですよね?
セブがミアの存在に気付いて、ミアのために演奏を始めたわけですから。
ミアの方が先に夢への切符を手にしましたが、「パリに行く時、俺もついていってれば、俺達はうまくいってただろうけど、俺の夢は叶わなかったよ」を伝えるピアノです。妄想の中の2人は幸せそうですが、セブの夢は叶っていません。
つまり、ミアの成功はパリに呼ばれた時点で確定事項ですが、セブの成功はその時点では確定してなかったので、セブの妄想ピアノの内容はあんな風になったわけですね。
もっと言えば、天文台の「ずっと愛してる」の時から、2人は恋仲ではなく、互いの人生を応援し合う特別な、同志のような関係になろうとしたのかなと思います。夢を叶えるという決意表明として別れを選択したので、もう二度と、彼らは「機会があれば元通りのカップルに…」とはならなかったのではないかと思うのです。
ちなみに細かいところですが、ミアへの不満で「電話してて車を発進させなかった自分が悪いのに、セブに対して中指立てて感じ悪い」「恋人との約束忘れたうえに中座して浮気したクズ」「映画館で画面の真ん前に立つな」とか色々あるらしいんですが…
うーん?セブもなかなかのクズだったので、別に気になりませんでした。これ↑がクズならどっちも割とクズでは…?
セブだって、初対面で話し掛けたミアにエルボー、ミアに恋人いるの知ってて何度も誘い、付き合い始めてからも「優越感に浸るために俺と付き合ったんだろ」、その台詞のすぐ後ミアの初舞台を「仕事忘れてて」すっぽかし。ミアの実家前でクラクションバーバー鳴らして近隣住民に怒られてもやめないし、映画館ではセブも立ってたしな。
どっちもどっちで、美男美女でもないし、だからこそ「フツーの夢を追う若者達」感があるし、だからこそお似合いなんでは???何でミアだけ??
日本人目線で文句言ってるけど、割とアメリカでは「突然別れて別の人と付き合ってた(相手は他の人とデートしてるのを見て初めてフラレたことを知る)」みたいなのは普通にあるみたいですし。
いや、確かに自分も嫌ですけどね、そんなん。
でも、テイラー・スウィフトしかり、アヴリル・ラヴィーンしかり、PV見てると結構そういうシーン出てきますが、尻軽なんて言われてるの見たことないですけど…単に別の何かが気に入らないから細かいことまで目に付くのかな。
ミアが嫌い!というコメントは女性が多かったそうで、「こんな自分勝手な奴が成功するなんて」という僻みというか、「自分は我慢してるのに」みたいな気持ちもあるのかもしれませんが。
「女なんかこんなもんだろ」ってコメントもあったそうで…
男は図々しくても良いけど、女は大人しく控えめで当然、そういう女が幸せになるべき、みたいな偏見は未だに根強いのかなーと感じさせられたコメント達でした。
「日本人なんかこんなもんだろ」ってアメリカ人が突っ込んでくれたら綺麗にオチるのか、コレ…
ちょっと違うけど、前にエマ・ワトソンが女性の権利についてスピーチしたってニュースに、「せっかく美人なのにモテなさそう」というコメントがついてましたが(いいねもついていた…)、自分の考えを発信するのが女性だと、日本ではウケが良くないのは確かみたいですね。
美人で控えめだとモテて、自分の意見を持ってると美人でもモテないということは……女は外見にしか価値がないってことになりますけど、それで良いんですか日本人…
ミアが特別クズというより、大人しくもない従順でもない生意気な女が成功するなんて!みたいな空気をより強く感じるというか…まぁ、直接作品には関係ないので、この辺にしときます。
ラ・ラ・ランドの低評価には「作品の良し悪し」ではなく、単に日本とアメリカの感覚の違いみたいなものが影響した部分もあったんじゃないか、という話。
あっ、ちなみに映像美はもう、すんごく期待してください。
基本的に青赤黄の三原色が効果的に使われており、後半に行くにつれ、紫と黄、赤と緑などパキッとした反対色というのでしょうか、ハッキリしたコントラストが出るような色合いで、どのシーンも見ていて目が楽しい。ミアのドレスや、部屋の壁の色、ランプの色など、どこに目をやって良いかと思うほど様々な色のトリックがあり、色彩に関しては本当に素晴らしかったです。夜景や街並みの色と服の色を合わせたり、逆にして目立たせたり、色遊びが非常に効いています。
また、勿論言うまでもなく音楽も、耳に残る良い曲でした。
映画館で観たのが本当に終了間際で、もうTSUTAYAに新作としてDVDが並んでるくらいの(笑)、本当に遅い時期に観たのですが、知人に勧められるより前に、実を言うとTSUTAYA店内で流しているCMで、あのセブのピアノソングを聴いておりまして。その時から、耳から離れなかったんですよね。他のCMは何の映画だか音だけじゃわからないんですが、ラ・ラ・ランドだけはあの曲のおかげですぐに気付くんです。
なので、恋愛ものかーと思いつつもずっと気になっていたわけなんですが…本当に、音楽は印象深いものばかりです。
サントラももちろんお勧めではありますが、個人的にはあの映像美と共に楽しんでいただきたいです。五感のうちの3つを、フルに使って楽しめる作品です。3Dだったらどうだったんだろうなぁ。やりすぎかな。笑
ぜひ、ラブストーリーではなく「そこら辺にいる若者達のサクセスストーリー」として見てみてください。
ラストのセブとミアの微笑み、頷きがきっと沁みてくると思います。
エマ・ストーンの表情と瞳の美しさ
やっぱりいい!
皮肉なハッピーエンド
これほどまでに皮肉で切なくて圧倒される
ハッピーエンドあるんですかね
ミアが車から降りてカフェに立ち寄るシーンからセブの切ない笑顔までの畳み掛けがもう、本当に素晴らしくて。
2人には夢があってひと夏だけど最高のパートナーで
2人が出会って別れたことでお互い夢を掴むことができて
2人の関係が続いていたら仲良く過ごしていたかと言うと多分そうじゃない
再会して不倫する訳でもなく、今のお互いの成功を静かに見届けれるなんて2人が望んでいたある意味でハッピーエンドだと思いました
皮肉で切なくてリアルで、ベタな展開じゃなくて
映画って想像を超えて心揺さぶられる、まさにこれだよなって思います
こんな面白いなら早く見れば良かったと後悔しました
バンド活動?ジャズはどうした?
オーディションは?なぜ受けない?
大きな分かれ道で
鼓舞し合って夢を掴んだ2人
最後のたらればがミュージカルで終わるから美しいです。
しかもアナログなミュージカル。
グレイテストショーマンの豪華なミュージカルも凄くて好きなんですけど、このアナログな感じのミュージカルが切なさを増してくれるというか。
完璧にうまいダンス、歌じゃないけど、作り手たちの情熱を感じるというか。
観せたいのはミュージカルじゃなくて、このストーリーなんだなと感じました。
ミュージカルは、儚さや切なさを際立たせるための演出に思えました。
ラブストーリーとして楽しんだ人と
サクセスストーリーとして楽しんだ人では
印象が全く違うんでしょうね。
あのオーディションの歌が好きです。
日々正解の見えない暗闇を歩いてるような
夢を追う人に贈る作品なのかなとも思いました。
この衝撃をどうしたらいいんだろうと、後日セッションを観たんですが、これまたすごい衝撃を受けてデイミアンチャゼル、、怖ってなっています。
ファーストマン面白いのかなあ、、
見てるだけで楽しい!それだけだしそれでいい!
面白かった!最高!と思ってレビュー見たらびっくり。なるほどそう言う考えもあるのかと驚いた。
たしかにカメラワーク、音楽、ダンスはピカイチなんだけどそれだけかと言われればそれだけ。ストーリーが薄いというのも頷ける。だって話だけ言ったら20分で終わるものを歌って踊って2時間にしてるだけだから。
でもそれでいいんだよね。この映画は苦しいシーンがあまりない。強いて言うなら恋人と別れるとか夢が叶わないとかその程度。理不尽とか不条理を押し付けられることはない。だから感情移入しにくい人もいるだろうと思うし、重苦しくて社会に訴えかけるような映画が好きな人には受けないと思う。でも苦しいシーンなんか見たくなかったしそれでいいんだよ。楽しく歌って踊って、恋人と別れたくらいのことで大騒ぎするくらい歌って踊って、それが見たいんだよ。綺麗な画と綺麗な音楽、カメラがハマれば最高の映画です。
ジョーカーと対になるような映画だなと個人的には思いました。ジョーカーをめちゃくちゃに評価してる人はこの映画星1にするんじゃない?笑
ラ・ラ・ランド
まーた期待し過ぎちゃった!
評判が良くて、映像も音楽も美しそうだなぁーとどんどん期待を膨らませてしまったもんで、ハードル上げ過ぎちゃいましたね。
とにかくお話にたいしたひねりはなく。
冒頭のシーンがやたらと評価が高いなと感じるレビューが多いなと感じましたが、あの冒頭はなんのためにあったのか?今ひとつ私は理解が追いついていかないままストーリースタート。
頑張る2人を応援したくなったり、
夢を追うことの難しさをしったり、
それなりに楽しんだけれど、特別面白かったぁと思える映画ではなかった。
夕暮れ時の丘に2人がいるシーンはとても美しかったですね。
若い2人が、夢を見て、切磋琢磨する。
挫折を味わったり、愛する人のために夢を諦めてしまったり。若者らしくて私は好きでした。
LAのご当地ミュージカル
LAを舞台にした夢見る男女の、出会いから共に過ごした一年間とその後を追ったメロウなミュージカル。音楽と振り付けがとても良く、大ヒットして聖地巡礼をする旅行者がいるのも肯ける。
朗々と歌い上げるタイプの作品ではなく、特に豪華というわけでもない。人生のほろ苦さを想うような、ちょっとセンチメンタルな気分になりたい時にオススメだと思った。
オシャレ
ミュージカルなんだと思ってたけど
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