ラ・ラ・ランドのレビュー・感想・評価
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夢追い人への賛歌
見逃したまま放置していた作品。
近所の映画館がドルビーでまたやっているというのでようやく鑑賞してきた。
ストーリー自体はありきたりだが、ミュージカル作品の特徴である「心象風景を映像や音楽で表現する」という点では見事の一言に尽きる。
映像作品は画に示唆をこれでもかというほど詰め込みがちだが、観客に伝わらなければ意味がない。私のような映画初心者でも「これは2人のこういう心情を表しているのだろう」と理解できるのだから、なるほど絶賛されるわけだ。
例えば、主人公2人が恋人になる少し前、車を探すシーン。夜空と言うにはまだ明るい、日暮れの空を背景に踊るタップダンスは、「少しずつ心の距離が縮まる2人」を表現している。相手への印象が徐々に好意へと変わっていくグラデーションの色彩。距離を表現するには最もわかりやすい「足音」というチョイス。他にもこのようなパッと見で理解できる表現がたくさんある。観客に親切だ。
私はこの物語を夢追い人への賛歌と受け取った。劇中でミアが歌う「夢追い人に乾杯を、愚か者に乾杯を」まさにこの通りなのだろう。
夢追い人は愚かだ。理想を追い求め、自らが望む世界をひらすらに夢想する。それは〝World〟というには狭すぎる。彼らがどんなに壮大な夢を抱いたとしても、心に描くその世界は〝Land〟程度に過ぎない。
理想の〝Land〟は現実とは程遠い。上手くいかないことばかりだ。しかし、この物語に登場する2人は最終的に夢を掴み取る。現実のものにする。理想とは少し違う形だけれど。
ラスト、2人の〝Land〟の描写に圧倒された。そして、別れ際の2人の笑みに、「恋人」ではなく「夢を追う同志」としての強い絆を感じた。
最高の雰囲気映画
雰囲気は間違いなく100点でしょう! 音楽はもちろんのこと、色合いやセットやそれらの映し方どこをとってもうまく融合していい反応を起こしています! でも、なんだったんだ?結局なんなんだというストーリー。 めちゃくちゃに魅力的なキャラクター、と言うわけでもない二人がいるだけでは何も動かないストーリーです。 これのせいで全てが台無しのように思えます。 大した苦労も失敗もせず(してるのかもしれないが描ききれていない)上手いこと行って、しかも最後にふんわり終わります。 いわば波のないサーフィンです。 ストーリー重視かミュージカル重視かどちらか取捨選択できればもっと良かった映画なのかもしれません。。。。。
ミュージカルはよくわからないが面白い。Dolbyで復活。
3、4年前の作品で、アカデミー賞取ったことは知りませんでした。 今、映画館は下らないアニメ作品ばかりで、仕方なく前提知識なく観ました。 映画館Dolbyで鑑賞しましたが、確かに景色やミュージカルの広角的映像、ノリの良い音楽はDolby向きです。たぶん家で見るのとまるで別物でしょう。ノリも自ずから良くなる。リピーターも多いでしょう。 「ドライヴ」でスタイリッシュかつダーティーに強盗の運転手の若者をさりげなく演じたライアン・ゴズリングが、いい意味で若干数年だけれども歳とっていい味出してますね。エマ・ストーンも良いですがね。なんと言ってもライアン・ゴズリングだね。 洋画ハリウッドならではの作品。理屈がいらないところがストレスフリー。ミュージカル馴染み無い人でもオススメします。
前にも何度か見てるんですが
また地上波でやってたので、見てしまいました…途中からだけど。
公開当初は、やたら評判良いけど恋愛ものかぁ…興味ねーな…と思ってたんですが、「僕もミュージカルや恋愛ものなんか全然興味なかったけど、意外と良かったよ」と知人にも勧められ、映像が綺麗とも聞いていたので、やはり映像美なら映画館で見なければ!と思い、(途中で寝ること覚悟で)慌てて公開終了間近の映画館へ。
…結果。
ええ。もうね。号泣でしたね。
周りのすすり泣きが聞こえてきて余計にもう。
平日の昼間だったからか、周りが何故かほぼ全員おばあちゃんだったんですが(笑)、何て言うか、おばあちゃん達がすすり泣いてる空気は人生の重みを感じますよね…
そうよね、そうよね…と深く頷くおばあちゃん達に、こちらも涙腺が吹き飛んでしまい…もうラストシーンが見えない…
で、2回目は、GyaOで無料放送してたので、自宅で1人で視聴。
…号泣ですよね。ええ。
何なら人目のある映画館より泣きましたね。GyaOだから鼻かむたびに止めましたけど。
あらすじは書くほどのこともなく、王道のラブストーリー……と言いたいところです、が!
自分はラブストーリーではない!と思います。
レビューを見てて結構感じるのが、途中で飽きてしまったのか、流し見で一応ラストまで目を通して、「ラブストーリーだけど最後は悲しい終わり方だった!」って感じの感想が多いなと。そのせいか、まとめサイト的なものでも、よく「ラストに関して賛否が〜」とか「2人の恋の行方は〜」とかいうトピックがメインに据えられています。
でも、ちょっと待った!!!
『ラ・ラ・ランド』は、ラブストーリーでも、悲しいラストでも、ない!!
今作のテーマは「人生の山あり谷ありをいかに美しく表現するか」であり、主人公のミアとセブは恋愛関係でありながら、お互いの夢を応援する関係性です。そして、2人は最終的に、恋ではなく夢を選ぶのです。
ということは、この作品でいう「人生の山あり谷あり」は、恋愛の山あり谷ありではなく、「夢を追う人の山あり谷あり」であることがわかります。
つまり恋愛ものに見せかけて、本当のテーマは「夢」の方。
実際に夢を追い掛けるために、他の大切な何かを犠牲にすることも含めての「山あり谷あり」を描きたかったのでしょうが、恋愛メインで夢がサイドだと思ってると、ラストは切なく見えるかもしれません。
自分も最初見た時は、切ないエンドだなーと思いました。でもハッピーエンドだったら、自分はこんなに評価しなかったなというのもあり、「ハッピーエンドじゃないから☆マイナス」とか書いてるレビューを見てハァ!?と思ったりもしたんですが(ていうかハッピーエンドの作品しか評価しないってどゆこと?)、夢がメインのストーリーと考えたら、ラストのセブとミアの優しい表情もしっくりくる。
今作は、「ミアとセブのサクセスストーリー」であって、「ラブストーリー」では、ありません!!!
これをわかって見れば、最後は決して悲しい終わり方なんかではありません。
セブがミアに向かって微笑み、頷く。それを見たミアも頷き返す。あの顔が、悲しい終わり方には見えません。
2人は別れ、お互いに愛し合ってるにも関わらず別の人と結婚していることも、互いにわかってしまった。なのに、何故セブは微笑み頷いてみせたのか?
それは、これがラブストーリーではなくサクセスストーリーだからです。「俺達は別々の道を選んだけど、夢を叶えたよな。お互いよくやったよな」という微笑みだから、ミアも「別れは悲しくても、これが2人にとって最良の道だったね」と納得して頷き返せたのではないでしょうか。
ずっと愛してると言いつつ、5年で他の男と結婚して子供がいるミアは尻軽とか何とか言われてるらしいですが、結婚してるのはセブもですし、そもそも彼らはあの昼間の天文台で「愛してる」と言った時から、もう一度どこかで偶然出会ったとしても、再び付き合おうとはならなかったと思います。
ミアは「俳優として成功すること」が夢ですが、セブの夢は「ロサンゼルスの有名なバー(だっけ?)を買い取って、元のジャズバーとしてジャズを愛する人達のための場所にし、そこで演奏する」ことです。セブの夢はめちゃくちゃ限定的なんです。最終的に店の場所と名前に関してはミアの言った通りにしていますが、それにしても「L.A.に自分の店を持つ、そこで演奏する」が彼の夢なので、L.A.から動けません。
つまり、ミアが成功への第一歩としてパリに行き、仮にL.A.に帰ってきても、また仕事が入ればどこかへ行ってしまいます。この状況、どこかで見ましたね。
そう、セブが変なバンドに入って「ツアーが終わったらアルバム作って、またツアー、アルバム制作、またツアーだ」と言っていた、あのシーンです。
あの時は、ミアが一人劇のためセブについていくことはできないと断りました。そして、その後どうなったでしょうか。
夢を叶えたミアとセブは、今度は逆の立場になるわけです。
ミアの夢かセブの夢、どちらかがそれを歪めない限り、この2人が結ばれることはないのです。それが、ラストの妄想シーンです。
あの妄想シーン、ミアの妄想と勘違いしてる人が結構多いみたいですが、あれはセブが「もしこうだったら…」を曲を通してミアに伝えるシーンですよね?
セブがミアの存在に気付いて、ミアのために演奏を始めたわけですから。
ミアの方が先に夢への切符を手にしましたが、「パリに行く時、俺もついていってれば、俺達はうまくいってただろうけど、俺の夢は叶わなかったよ」を伝えるピアノです。妄想の中の2人は幸せそうですが、セブの夢は叶っていません。
つまり、ミアの成功はパリに呼ばれた時点で確定事項ですが、セブの成功はその時点では確定してなかったので、セブの妄想ピアノの内容はあんな風になったわけですね。
もっと言えば、天文台の「ずっと愛してる」の時から、2人は恋仲ではなく、互いの人生を応援し合う特別な、同志のような関係になろうとしたのかなと思います。夢を叶えるという決意表明として別れを選択したので、もう二度と、彼らは「機会があれば元通りのカップルに…」とはならなかったのではないかと思うのです。
ちなみに細かいところですが、ミアへの不満で「電話してて車を発進させなかった自分が悪いのに、セブに対して中指立てて感じ悪い」「恋人との約束忘れたうえに中座して浮気したクズ」「映画館で画面の真ん前に立つな」とか色々あるらしいんですが…
うーん?セブもなかなかのクズだったので、別に気になりませんでした。これ↑がクズならどっちも割とクズでは…?
セブだって、初対面で話し掛けたミアにエルボー、ミアに恋人いるの知ってて何度も誘い、付き合い始めてからも「優越感に浸るために俺と付き合ったんだろ」、その台詞のすぐ後ミアの初舞台を「仕事忘れてて」すっぽかし。ミアの実家前でクラクションバーバー鳴らして近隣住民に怒られてもやめないし、映画館ではセブも立ってたしな。
どっちもどっちで、美男美女でもないし、だからこそ「フツーの夢を追う若者達」感があるし、だからこそお似合いなんでは???何でミアだけ??
日本人目線で文句言ってるけど、割とアメリカでは「突然別れて別の人と付き合ってた(相手は他の人とデートしてるのを見て初めてフラレたことを知る)」みたいなのは普通にあるみたいですし。
いや、確かに自分も嫌ですけどね、そんなん。
でも、テイラー・スウィフトしかり、アヴリル・ラヴィーンしかり、PV見てると結構そういうシーン出てきますが、尻軽なんて言われてるの見たことないですけど…単に別の何かが気に入らないから細かいことまで目に付くのかな。
ミアが嫌い!というコメントは女性が多かったそうで、「こんな自分勝手な奴が成功するなんて」という僻みというか、「自分は我慢してるのに」みたいな気持ちもあるのかもしれませんが。
「女なんかこんなもんだろ」ってコメントもあったそうで…
男は図々しくても良いけど、女は大人しく控えめで当然、そういう女が幸せになるべき、みたいな偏見は未だに根強いのかなーと感じさせられたコメント達でした。
「日本人なんかこんなもんだろ」ってアメリカ人が突っ込んでくれたら綺麗にオチるのか、コレ…
ちょっと違うけど、前にエマ・ワトソンが女性の権利についてスピーチしたってニュースに、「せっかく美人なのにモテなさそう」というコメントがついてましたが(いいねもついていた…)、自分の考えを発信するのが女性だと、日本ではウケが良くないのは確かみたいですね。
美人で控えめだとモテて、自分の意見を持ってると美人でもモテないということは……女は外見にしか価値がないってことになりますけど、それで良いんですか日本人…
ミアが特別クズというより、大人しくもない従順でもない生意気な女が成功するなんて!みたいな空気をより強く感じるというか…まぁ、直接作品には関係ないので、この辺にしときます。
ラ・ラ・ランドの低評価には「作品の良し悪し」ではなく、単に日本とアメリカの感覚の違いみたいなものが影響した部分もあったんじゃないか、という話。
あっ、ちなみに映像美はもう、すんごく期待してください。
基本的に青赤黄の三原色が効果的に使われており、後半に行くにつれ、紫と黄、赤と緑などパキッとした反対色というのでしょうか、ハッキリしたコントラストが出るような色合いで、どのシーンも見ていて目が楽しい。ミアのドレスや、部屋の壁の色、ランプの色など、どこに目をやって良いかと思うほど様々な色のトリックがあり、色彩に関しては本当に素晴らしかったです。夜景や街並みの色と服の色を合わせたり、逆にして目立たせたり、色遊びが非常に効いています。
また、勿論言うまでもなく音楽も、耳に残る良い曲でした。
映画館で観たのが本当に終了間際で、もうTSUTAYAに新作としてDVDが並んでるくらいの(笑)、本当に遅い時期に観たのですが、知人に勧められるより前に、実を言うとTSUTAYA店内で流しているCMで、あのセブのピアノソングを聴いておりまして。その時から、耳から離れなかったんですよね。他のCMは何の映画だか音だけじゃわからないんですが、ラ・ラ・ランドだけはあの曲のおかげですぐに気付くんです。
なので、恋愛ものかーと思いつつもずっと気になっていたわけなんですが…本当に、音楽は印象深いものばかりです。
サントラももちろんお勧めではありますが、個人的にはあの映像美と共に楽しんでいただきたいです。五感のうちの3つを、フルに使って楽しめる作品です。3Dだったらどうだったんだろうなぁ。やりすぎかな。笑
ぜひ、ラブストーリーではなく「そこら辺にいる若者達のサクセスストーリー」として見てみてください。
ラストのセブとミアの微笑み、頷きがきっと沁みてくると思います。
エマ・ストーンの表情と瞳の美しさ
ビビッドな画作りと、美しいラブストーリー、何よりもエマ・ストーンの表情と美しい瞳の奥深さは、アカデミー受賞も納得の見どころ。 誰もが共感する恋の思い出と、人生のほろ苦さをちりばめ、きらきらした往年のミュージカル映画へのオマージュを加え、こんなストレート勝負な映画は相当な自信と情熱が無ければ撮れなかったろうと思えてくる。
やっぱりいい!
リバイバルの度に見に行ってしまう。 今回はTOHOシネマのプレミアムサウンドで堪能。 特大スクリーンに最高の音響で大満足。 冒頭のダンスシーンからエンディングまで、本当にいい映画だなーとまたまた涙してしまいました!
皮肉なハッピーエンド
これほどまでに皮肉で切なくて圧倒される
ハッピーエンドあるんですかね
ミアが車から降りてカフェに立ち寄るシーンからセブの切ない笑顔までの畳み掛けがもう、本当に素晴らしくて。
2人には夢があってひと夏だけど最高のパートナーで
2人が出会って別れたことでお互い夢を掴むことができて
2人の関係が続いていたら仲良く過ごしていたかと言うと多分そうじゃない
再会して不倫する訳でもなく、今のお互いの成功を静かに見届けれるなんて2人が望んでいたある意味でハッピーエンドだと思いました
皮肉で切なくてリアルで、ベタな展開じゃなくて
映画って想像を超えて心揺さぶられる、まさにこれだよなって思います
こんな面白いなら早く見れば良かったと後悔しました
バンド活動?ジャズはどうした?
オーディションは?なぜ受けない?
大きな分かれ道で
鼓舞し合って夢を掴んだ2人
最後のたらればがミュージカルで終わるから美しいです。
しかもアナログなミュージカル。
グレイテストショーマンの豪華なミュージカルも凄くて好きなんですけど、このアナログな感じのミュージカルが切なさを増してくれるというか。
完璧にうまいダンス、歌じゃないけど、作り手たちの情熱を感じるというか。
観せたいのはミュージカルじゃなくて、このストーリーなんだなと感じました。
ミュージカルは、儚さや切なさを際立たせるための演出に思えました。
ラブストーリーとして楽しんだ人と
サクセスストーリーとして楽しんだ人では
印象が全く違うんでしょうね。
あのオーディションの歌が好きです。
日々正解の見えない暗闇を歩いてるような
夢を追う人に贈る作品なのかなとも思いました。
この衝撃をどうしたらいいんだろうと、後日セッションを観たんですが、これまたすごい衝撃を受けてデイミアンチャゼル、、怖ってなっています。
ファーストマン面白いのかなあ、、
見てるだけで楽しい!それだけだしそれでいい!
面白かった!最高!と思ってレビュー見たらびっくり。なるほどそう言う考えもあるのかと驚いた。 たしかにカメラワーク、音楽、ダンスはピカイチなんだけどそれだけかと言われればそれだけ。ストーリーが薄いというのも頷ける。だって話だけ言ったら20分で終わるものを歌って踊って2時間にしてるだけだから。 でもそれでいいんだよね。この映画は苦しいシーンがあまりない。強いて言うなら恋人と別れるとか夢が叶わないとかその程度。理不尽とか不条理を押し付けられることはない。だから感情移入しにくい人もいるだろうと思うし、重苦しくて社会に訴えかけるような映画が好きな人には受けないと思う。でも苦しいシーンなんか見たくなかったしそれでいいんだよ。楽しく歌って踊って、恋人と別れたくらいのことで大騒ぎするくらい歌って踊って、それが見たいんだよ。綺麗な画と綺麗な音楽、カメラがハマれば最高の映画です。 ジョーカーと対になるような映画だなと個人的には思いました。ジョーカーをめちゃくちゃに評価してる人はこの映画星1にするんじゃない?笑
ラ・ラ・ランド
夢を諦めた男と夢を追い続ける女の話。 映画館で見れて良かった(アイマックス) <数日後> ふたりの関係についてはハッピーエンドではないかもしれないが、ふたり個人個人にとってはハッピーエンドなのか。 恋か仕事か。 もしかしたら、ふたりの恋愛はあれでもハッピーエンドなのかもしれない。
まーた期待し過ぎちゃった!
評判が良くて、映像も音楽も美しそうだなぁーとどんどん期待を膨らませてしまったもんで、ハードル上げ過ぎちゃいましたね。 とにかくお話にたいしたひねりはなく。 冒頭のシーンがやたらと評価が高いなと感じるレビューが多いなと感じましたが、あの冒頭はなんのためにあったのか?今ひとつ私は理解が追いついていかないままストーリースタート。 頑張る2人を応援したくなったり、 夢を追うことの難しさをしったり、 それなりに楽しんだけれど、特別面白かったぁと思える映画ではなかった。 夕暮れ時の丘に2人がいるシーンはとても美しかったですね。 若い2人が、夢を見て、切磋琢磨する。 挫折を味わったり、愛する人のために夢を諦めてしまったり。若者らしくて私は好きでした。
LAのご当地ミュージカル
LAを舞台にした夢見る男女の、出会いから共に過ごした一年間とその後を追ったメロウなミュージカル。音楽と振り付けがとても良く、大ヒットして聖地巡礼をする旅行者がいるのも肯ける。 朗々と歌い上げるタイプの作品ではなく、特に豪華というわけでもない。人生のほろ苦さを想うような、ちょっとセンチメンタルな気分になりたい時にオススメだと思った。
オシャレ
とにかくオシャレ。ずっとオシャレだなーと思いながら見てました。ストーリーに物足りなさはあるもののオシャレだったので悪い感じはしませんでした。でも、ぶっちゃけ最初の3分だけ見ればもう見なくていいと思います。星4点中3.5点は最初の3分です。
ミュージカルなんだと思ってたけど
ほぼバリバリの「ミュージカル」だと思って観てたらそうではないんですね(^^; ライアン・ゴズリングのピアノ差し替えなしの演奏にはビックリしました。 そしてあの優しい微笑みに、きっと女性はやられるんだろうなぁw あれで主演男優賞取れないんだー。 内容は夢追い人の理想と現実、みたいな。 面白かったです。
自分の選ばなかった未来について
歌も踊りも、もっと上手い人は沢山います。でも、ライアン・ゴズリングの淋しい瞳は、それを超える魅力があると思いました。 冒頭の10分で、映画として何かを超えてくる本作ですが、わたしは、パラレルワールドのダイジェストによって、このストーリーを大好きになりました。 音楽家や俳優でなくても、自分の選ばなかった未来を妄想することってあって、でも、今を奪われるのは違う、みたいなこと、誰にもあると思います。 月9と呼ばれるドラマ枠では、出会った男女は必ず恋を成就させるとされていた中、当時珍しく竹内結子主演の「不機嫌なジーン」では、主人公が一人を選択し、視聴率が上がらなかったという出来事から恋愛ものの描き方の難しさを考えていた事がありました。 日本のドラマと、映画では違うと思いますが、死別以外の単純な恋人同士が別れるという作品が新しい表現でこんなに面白くて、そして流行って、前作「セッション」で表現仕切った音楽表現以上の監督のストーリーセンスに、脱帽です!
初めて映画館で2回鑑賞した作品
人生は何かを手に入れるためにはすごく努力しなければならないし、欲しいもの全てを手に入れることは不可能。「あの時ああしていれば」という後悔は誰しもが感じたことのある感情であり、ミュージカル調で描いたラストはとても感動した。
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