「It don't smile, just comes after you on foot.」イット・フォローズ sasさんの映画レビュー(感想・評価)
It don't smile, just comes after you on foot.
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見終わった後からが怖い映画。なんだか頭の中で何かが追って来るイメージが拭い去れない。もちろん馬鹿げたイメージだとは思うが。
主人公はなぜかボーイフレンドとセックスすると梅毒が何かのように決して逃れられない"歩くゾンビ"に取り憑かれてしまうという設定。それも直線でゆっくり追って来る。もう初っ端からここまで最初に設定晒しながら物語が展開するなら見るしか無いだろう。
笑わない人間に追われるって何か根源的な恐怖を喚起する。更にセックスで取り憑かれるって、一見おかしな話しにも思えるが、物を食べることからセックス(生殖としての)することまで人間の原罪というか、何かに対する負い目の感覚があるとするなら、あながち穿った設定かも知れない。
最後には儚い希望と、最終的に全くの絶望に覆われるところは最近のホラーの流行りだが、違和感なく嵌る。
もう音響とかシナリオとか特殊効果を無視してもこの怖い設定一本槍で相当見応えある映画にした監督とチームに感謝。
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