「ほうら(ホラー)やっぱり、いや違う」イット・フォローズ いぱねまさんの映画レビュー(感想・評価)
ほうら(ホラー)やっぱり、いや違う
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この作品を観た後ニット帽を無くした事に気づき、自分の記憶能力の無さを痛感させられる羽目に陥る、全く関係無い話である(苦笑)
やはりアメリカ産ホラーというと、もれなくエロもくっついてくると言うことで少々期待はしていたのだが、うーん、びー○く見えないし、かなり不満が残る。恐怖とそれに背反するエロが出てきて、生と死という対局の度合いが遠く深い程面白いと思うのだが・・・
ハッキリ言ってひとくくりにすれば『ゾンビ』映画に近いものなのかもしれない。但し、約束事の中で進むシチュエーションストーリーであるから理解はしやすい。きちんと初期のシーンで、主人公の女の子に諭すように説明されていて、そのシーンで観客も分かるから。だからこそ、その先の『ビッチ』的変化を期待したんだけど、ま、そんなことはないわなw クェンティンタランティーノが、エイズのメタファーだと言っていたのを監督が否定したというエピソードを聴いたが、確かにそんな陳腐なメタファーではなく、セックスしないと殺しに誰かが追いかけるという奇想天外な設定の中で、主人公が一体誰と愛し合うことが正しいのかを模索していくというテーマなのだろう。
というわけで、完全なホラーというわけでもない本作は、ホラーを嫌いな人も一寸勇気を出してみれば、壁は乗り越えられるかもしれない。
ラストシーンは、『そっかぁ』って感じで、厳しい現実に陥れられるけど・・・ そして、ニット帽を無くしたという現実にも苛まれる(苦笑)
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