人生の約束のレビュー・感想・評価
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航平さんが。
1980年放送「池中玄太80キロ」は当時大好きなTVドラマだった。
残念なことにアッコもヒデもナンコウさんももうこの世にいない。
未だ元気で頑張っている玄太役の西田敏行が、石橋冠の演出で映画
でも玄さんを名乗り出てくることには感動できるんだけど、残念な
ことに感動はそこまで。TV演出と映画との差がハッキリ露呈され
たいへんいい話ではあるけれど、感動が激減してしまう仕上がりに。
上映時間が非常に長く感じる。曳山まつりが長いのはアリとしても、
その他メインの役者の台詞量と引き出す感情のバランスが合わずに
どんどん進んでいく内容となっている。そもそも鍵を握る「航平」が
まったく描かれていないところがおかしい。影を出すなら体を出し、
人情バリバリに描けばいいものを、娘と思しきアイドル女優のプレ
宣伝の如くカメラが追い回す。いつも制服、なぜか走り出す、エ?
今度は船に乗ってどこ行くの?みたいな行動ばかり、ここで親子の
知られざる愛憎なり過去なりを描けたろうにと思わずにいられない。
いい人だった航平さんに観客が感情移入できないのがもっとも難点。
78歳にして描いた世界観は古くも悪いところばかりではないのだが、
ヒューマンというよりミステリーのようで、やや居心地の悪い作品。
(角刈り江口、勢いの小池、有能な優香や桃李と役者は頑張ってたよ)
都会で産まれ育ち、個人主義に染まった人間には、なかなか伝わり難いかもしれない。
女性陣が素晴らしい
泣けないじゃん!
最近仕事がつまっててストレス溜まってる気味なので女房と二人で久しぶりに泣きに行くかって感じでハンドタオル用意して行ったのにほとんど涙が出ませんでした。
西田敏行の話の時にちょっとうるっと来たけど、一体どこで感動して泣けばいいの?
このレビューの中の1月16日投稿のTAZAさんのコメントが正しくその通りって感じです。
確かに心温まる映画ではあったけど、全てにおいて中途半端な感じは否めない。俳優陣は(高橋ひかるを除いて)いい味出してたと思うんだけど、監督さんの力量が映画制作までいってない感じ。
まるで高橋ひかるのプロモーションビデオみたいで、せっかく感動をいただこうかと思って行ったのに、金返せって感じですわ。
うちの女房も「いったい何を見てこの映画を観に行こうと思ったの?」と非難ごうごうでした。予告編に騙された。
悪いところはない
予告とポスターは秀逸なのだが。
映画館で流れてた予告があまりにも素晴らしそうだったので楽しみにしていた本作。が、ヒューマンドラマにも関わらず、肝心の「人間の感情」の辻褄が描けてないと言う、かなり残念な出来だった。音楽も予告は感動巨編みたいな壮大な曲だったのに、いざ本編を見るとどうもサスペンスチック。何考えてんだ?
一番のミスは、何故キーパーソンである「航平」をきちんと描かなかったのか。シルエットや声でしか表現してないのは明らかに大失敗。せっかくの映像作品なのだからきちんとした俳優を置くべきだった。そのせいで背景がすげー分かりにくい。見る側が航平がどういう人か分からないままセリフで説明するもんだから、どんどん陳腐になる。中原にとって「友人であり、一緒に会社を立ち上げた仲間」と言う以外の航平像が何も見えてこないから感情移入出来ないのだ。
特に謎だったのは、航平と瞳の親子関係。娘が「あの人」って言うぐらいだから、おそらく航平はどこかで家族を捨てたんだよね?で、死に際に戻って来たと。なのに、義兄の鉄也が何故航平にあそこまで肩入れするのかも分からない。瞳も何がしたいのかさっぱり分からん。ラストのハグなんて超絶意味不明。何なの?ラブストーリーなの?石橋監督の意図が全く理解出来ない。
実は前半は背景が分かりにくいながらもそれなりに見られたんだよね。でも物語が進む(瞳がフィーチャーされる)につれてどんどん迷走していった感じ。タイトルもちょっとスベッてるしなぁ…。
でも俳優陣はそこそこ頑張ってたと思う。あまり頭が良さそうに見えない竹之内豊のCEO役はやや無理があるんだけど、いつも棒読みのカッコつけ江口洋介は(もうちょい太った方がよりリアルなものの)こういう役ならそんなに違和感なかった。そして小池栄子はいつも通り本当に素晴らしい。尾野真千子と並んで、30代では日本で一番上手い女優だと思う。
石橋監督は、パワーを感じる巧みな表現も節々であるんだけど、同時に実景カットが異様に多かったり、IT企業の描写が一昔前のようで取材不足だったり、殴った後仲直りするくだりだったりと、センスの古さは正直否めなかった。それに輪をかけて脚本と音楽でミスってるのが大きい。情熱は買うけど、トータルバランスの詰めが甘い。惜しい(ポスターと予告はイイんだよ、ホントに…)!
感動作です
「人生の約束」を観て・・
枝分さんとは違いますから。
仕事一筋に生きてきた中原(竹野内豊)。死んだ友の故郷で「繋がり」に気づく、中年男なら誰しも心のささくれに引っかかるストーリー。
制作側の熱の入れようは感じた。
だけど、そもそも曳山を手放しながら、約束云々もないもんだという気持ちが強くて、共感ができなかった。
中原にしても、強引さと傲慢さは際立っていたが、彼が法を犯したわけではないのに、という気持ちもあった。むしろ、すべてを失った彼が気の毒に見えた。
それから、竹之内豊が悪いわけではないんだけど、口髭はやしてスリーピースを着込んでいると、どうしても、ドラマ『素敵な選タクシー』の枝分さんにしか見えてこなくて、いつ真っ青なスーツの着替えてタクシーに乗り込むのか、そっちに気が行っちゃって行っちゃって...。
話に足りない部分は多々見受けられたが、温かい映画だ
話そのものは今まで幾度も描かれてきた手垢の付いたプロットで、正直新鮮味は皆無でしたが、まあシンプルが故に情に訴えかけてくるものはありましたから、とりあえず見終わって温かい気持ちにはなれる映画でしたね。
さすがテレビドラマ界の巨匠である石橋冠監督作品だけに、手堅くまとめてきた印象は受けました。
ただ、やはりドラマ畑で生きてきた監督だからか、いかにもドラマ的な演出が、映画ファンの心に響くかはやや微妙な印象も受けました。
映画ファンは細かいことにこだわるうるさ方も多いですからねぇ(私も?)
まあ細かいことは抜きにしても、やはり主人公・中原と今は亡き友・航平の絆、友情に関して、どうにも最後まで微妙に心に入って来なくてまいりました。
若かりし頃の2人のエピソードが何かあればもっと物語に入り込み易かった気もするのですが。
航平の娘の素性、心情も、正直?な部分が多く、こちらも納得できない部分が多かったですね。
ただ、基本的にはベタドラマや泣き要素は大好物なので、何だかんだで最後は感動させられましたし、心が温まりました。
作品のテーマである「繋がる」を感じられた新湊の曳山のシーンは本当に素晴らしかった!
私は正直祭りはそんなに好きではなく、何故あんなに熱くなれるのか疑問なところもあったのですが、なるほどねぇ・・・。
とにかく曳山のシーンは圧巻でしたし、繋がるの意味も心に響きましたよ。
それから個人的なことですが、立ち止まらなければ見えないこともあるって、自分とこの社長に言ってあげたくなりました(笑)
それと役者陣の役への嵌りっぷりも完璧でしたね、竹野内豊は勿論のこと、間違いなく漁師にしか見えない角刈り江口洋介は熱くて最高でした。
西田敏行もさすがの一言、泣けたな~。
女優陣も見事、完璧なサポートを見せる優香秘書、現地住民にしか思えなかった小池栄子、素晴らしかったです!
新人の高橋ひかるはまだこれからって感じでしたが、今後に期待させるものはありましたね。
目指す女優は剛力彩芽な高橋ひかる、え?目標低すぎでは?
まずは演技力を身につけて、頑張って欲しいですね。
人が忘れかけている何かが
知らない間に頬を伝うものが…。それぞれのキャストにとっての本当に大切なものがエンディングで全てつながる。時代に逆らっている?いえ、現代の希薄な社会に一石を投じる良い映画です。もう少し時間を使えたならさらに深い人物像に迫れたかも。
ある意味、成人映画
中年男子は是非とも観て欲しい快作
「立ち止らなければ見えない風景がある。」そのコトバに、じん、ときた。
コレは主人公のように成功ロードを突っ走っているヒトだけじゃなく、仕事も家庭も円満なヒト、それに、私のように人生ブッ壊れて暴走しているヒトにも、響いてくるんじゃないかね。
射水市の風景と曳山祭のシーンが素晴しい!主役の竹野内豊は2016年の主演賞の候補になる!江口洋介は「イチローか?!?」ってな役でナイス!西田敏行やトーリ(松坂桃李)などの脇役陣も存在感あり!出番が少なかった志の輔とたけしもイイ!それより光っていたのは新人・高橋ひかり!このコは大物の予感がするね!
余談だけど、富山といえば、アニメ・スタジオ「P.A.WORKS」を真っ先に思い出すなぁ...
想像力が引き立てられる作品
サクッと観ればいい作品
名だたる名優さんが、役を大事に演じているのが伝わってくる作品
あのいつでも何処でも江口洋介さんが、初めてちゃう!?って、役作りで漁師オーラ出してたしその傍らで、負けずと存在感出してた梨本謙次郎さんも流石!
ただこの物語に秘められた個々のストーリーや関連づけが、2時間に詰め込んだ部分で、総集編のように思えたのが残念。某国営放送の6話くらいの連続ドラマの方が良かったかも!?
祭りで一つになる文化と盛り上がり・・・日本全国で少子化や過疎化で少なくなってるんでしょうね。
美しい富山の風情や祭りを題材にしたご当地ムービーとして、地元の人はこの作品をどう思ってるのかも気になる。
無くしてから 気づくことばっかりやな、人生は。。映画の内容よりこの台詞が印象的でした〜☆3.4
余談ですが、亡き友の娘役を演じた女の子・・・今後、女優としてのシンデレラストーリー歩むのかが楽しみ。
散漫としている
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