劇場公開日 2016年10月8日 PROMOTION

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人間の値打ち : 特集

2016年9月26日更新

「カネ」「存在意義」「愛」、幸せのためにひとつ選ぶならどれですか? 
映画通にこそ見てもらいたい超良質サスペンス──密着!《人間の欲望》24時

あるひとつの出来事を3人の異なる視点から描く、人間ドラマとサスペンスの融合作!
あるひとつの出来事を3人の異なる視点から描く、人間ドラマとサスペンスの融合作!

アカデミー賞外国語映画賞受賞作「グレート・ビューティー 追憶のローマ」を抑え、本国のダビッド・ディ・ドナテッロ賞(イタリアのアカデミー賞)で7部門を受賞したパオロ・ビルツィ監督作「人間の値打ち」が、10月8日に公開される。カネ、存在意義、愛をそれぞれ求める3人の視点から、人間の価値とある事件の真相を浮かび上がらせる、濃密なドラマとサスペンスの融合作だ。


あなたは「何」が「どれくらい」あれば幸せになれますか? 
三者三様、3つの視点で「欲望の本質」をとことん描く撮影スタイルが秀逸!

カネを求めるディーノ、存在意義を求めるカルラ、愛を求めるセレーナたちの行く末は?
カネを求めるディーノ、存在意義を求めるカルラ、愛を求めるセレーナたちの行く末は?

私たちは人生において、いったい「何」を「どらくらい」手に入れれば幸せになれるというのだろう。「人間の値打ち」は、イタリアの高級リゾート地、コモ湖のほとりに立つ美しい邸宅を舞台に、経済格差のある複数の家庭に隠された欲望の本質を浮かび上がらせる物語。「お金」「存在意義」「愛」をそれぞれ求める3人の人物を登場させ、同じ時系列のひとつの出来事を、別々の視点によって見つめていくというスタイルが出色だ。あなたなら何を求めるのか。人生で本当に大切なもの、そして人間の真の価値とは何か。濃密な人間ドラマに、自ら(もちろん映画.comスタッフも!)問いかけずにいられなくなる注目の作品だ。

イタリア映画界を代表するひとり、ファブリッツィオ・ベンティボリオがディーノ役に
イタリア映画界を代表するひとり、ファブリッツィオ・ベンティボリオがディーノ役に

上流階級に憧れ、自分の見栄のために娘セレーナを金持ちの子女が集まる名門校に通わせているのが、小さな不動産屋を経営しているディーノ(ファブリッツィオ・ベンティボリオ)。セレーナが豪邸に住むマッシと付き合っていることを通して、彼の父ジョヴァンニに取り入り、高利回りのファンドへの投資を図る。だがディーノは、規約を満たすだけの資金など持っていない。知人にウソをつき、多額の借金をしてまで投資した彼は、一攫千金を実現できるのか……。

カルラを演じるのは、「ふたりの5つの分かれ路」のバレリア・ブルーニ・テデスキ
カルラを演じるのは、「ふたりの5つの分かれ路」のバレリア・ブルーニ・テデスキ

豪邸に暮らすジョヴァンニの妻で、何の不自由もない優雅な毎日を送っている有閑マダムが、カルラ(バレリア・ブルーニ・テデスキ)。女優の夢をあきらめて富豪と結婚したものの、とっくに夫との愛など冷めており、自分の居場所、人生の目的を失っている状況だ。そんな彼女が目を止めたのが、老朽化のためにスーパーに転用されようとしている町に古くからある劇場。カルラは劇場を再建しようと奮起し、自分の存在価値を示そうとするが……。

セレーナ役で熱演を披露したマティルデ・ジョリは、2000人以上の候補から大抜擢!
セレーナ役で熱演を披露したマティルデ・ジョリは、2000人以上の候補から大抜擢!

ディーノの娘であり、富豪ジョヴァンニの息子マッシのガールフレンドなのが、女子高生セレーナ(マティルデ・ジョリ)。見栄っぱりで自分のことばかりの父にも彼氏にも半ばうんざりしている彼女は、何の見返りも期待せず純粋に支え合える「愛」に憧れ、継母が勤務する病院で知り合った貧しい青年ルカにひかれる。父母を失い、大麻所持による逮捕で社会から阻害されながらも、美しい感性を持ち続けているルカとセレーナは愛情を深めていくが……。

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本作は「良質な人間ドラマ」である前に、「良質なサスペンス」 
ひき逃げ犯は誰? タイトルは何を示す? すべてが分かる《衝撃のラスト》!

本作は上質なヒューマン・ドラマであるだけではない。同時に、衝撃のラストが待つ上質のサスペンスでもあるのだ。

濃密な人間ドラマと不可解な謎。物語はどんな結末を迎えるのか?
濃密な人間ドラマと不可解な謎。物語はどんな結末を迎えるのか?
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本作に登場する3人の物語は、欲望の本質を描き出すだけではない。同じ時系列を別の視点で描く3編の中心にあるのは、何者かによって引き起こされたひとつの「ひき逃げ事件」が存在するのだ。映画の冒頭、パーティで働いたウェイターが自転車で帰宅する途中、暗い道で何者かが運転する乗用車にひき逃げされるさまが映し出される。誰が彼をひき殺したのか? そのパーティには、ディーノ、セレーナのオッソラ家、カルラ、ジョヴァンニ、マッシのベルナスキ家の両家も出席していた。大きな謎の真相も、3つの視点で暴かれていくのだ。

すべてが収束するラストで、タイトルに込められた意味が見る者に突き付けられる
すべてが収束するラストで、タイトルに込められた意味が見る者に突き付けられる

登場人物それぞれが抱える欲望の行く末と、ひき逃げ事件の真犯人。濃厚なドラマとサスペンスの融合に、映画ファンは引き込まれてしまい、最後まで目が離せなくなるに違いない。そして、タイトルである「人間の値打ち」に込められた真の意味が、ラストで明かされる。人間の値打ち、価値とはいったい何を指し示しているのか。その衝撃に、誰もが息を飲み、言葉を失ってしまうはずだ。


「エンターテインメントのプロ」たちも舌を巻き、世界の映画賞が認めた作品力 
映画ファン心を刺激する、本作の「3つの値打ち」

深遠な人間ドラマでありつつ、一級のサスペンスでもある「人間の値打ち」には、エンターテインメントのプロたちも舌を巻いた。高い作品力を裏付ける受賞歴の数々や、日本のエンタメ界を彩る才能たちからの絶賛の声、すなわち本作の「値打ち」を紹介しよう。

華やかな生活を送ることが本当に幸せなのか? 深いテーマ性が高く評価
華やかな生活を送ることが本当に幸せなのか? 深いテーマ性が高く評価

近年のイタリア映画の傑作といえば、14年にアカデミー賞外国語映画賞を受賞したパオロ・ソレンティーノ監督作「グレート・ビューティー 追憶のローマ」が挙がるが、“イタリアのアカデミー賞”ダビッド・ディ・ドナテッロ賞では「人間の値打ち」が同作を抑え、見事、作品賞、脚本賞、主演女優賞を含む7部門受賞を果たした。あのオスカー作を超えたとなれば、本作の作品力の高さを実感できるはずだ。

監督&共同脚本を手掛けたのは、イタリアの実力派監督パオロ・ビルツィ
監督&共同脚本を手掛けたのは、イタリアの実力派監督パオロ・ビルツィ

本国イタリアでの高い評価はもちろん、パリ国際映画祭(男優賞、監督賞ほか全5部門)、ブスト・アルシツィオ映画祭監督賞、カプリ・ヨーロッパ映画賞、シカゴ国際映画祭美術賞などなど、国内外で40以上の映画賞を受賞し、各国の映画祭でも称賛を集めた。米バラエティ誌でも「巧妙でスタイリッシュな社会派サスペンス。卓越したストーリー・テリング力に圧倒される」と、高い評価が寄せられている。

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