田沼旅館の奇跡

初鑑賞

本編は66分と短いがDVDのメイキングは25分と長め
ある意味そっちの方がメインかもしれない

井手比左士監督作品初鑑賞
映画初監督作品で今のところ唯一の映画作品
本業はテレビ番組のディレクター

脚本は『神様はバリにいる』『内村さまぁ～ず THE MOVIE エンジェル』の森ハヤシ
お笑い出身

旅行雑誌のライターに夏菜
旅館の女将にエンクミ
旅館の支配人の父に坂本あきら
離婚寸前夫婦の嫁にプロ卓球選手の四元奈生美
キャバクラ嬢に日芸出身の小久保結
あと子役の男の子
あとは『キングオブコント』で優勝した中堅お笑い芸人の皆さん

山梨県の田沼旅館
創業100年なのに潰れそう
ゴールデンウィークでサービス価格のためか珍しく空けてる一部屋残して満室
夫婦の卓球ラリーの世界記録目指し盛り上がる旅館の人や客たち
その模様をネット配信
客としてやってきた演歌歌手が状況を理解できず記録達成目前のところで阻止
これが最後と言っていた人たちはまだまだ続けるようだ
そんな話

旅館でぞんざいな扱いを受け憤慨する演歌歌手役のロバート秋山が一番面白かった
特別面白いわけではないが大人になってからスランプ気味の超能力者を演じた芸人もいい味を出していた

猛者どもを結集したわりに平凡の域を脱しない可でもなく不可でもないコメディー映画
吉本新喜劇なら芸人達が各々のギャグをねじ込んでくるのだが今作の彼らにはそれはない
若手お笑い芸人数名がアイドル気取りでダンスをやるようなもの
芸能人の野球大会や水泳大会みたいなものだろう
ダンスなら岡村踊り上手いなと感心する
野球ならビートたけしの内角の捌きに惚れ惚れする
水泳ならアイドルの水着姿やいかにも怪しげなオッパイ担当に興奮すること請け合い
しかしこれにはそういったものがない
ダチョウ倶楽部のCDと同様に制作し公開した時点で勝ったようなものなのだろう

エンドロールのあとキングオブコントで優勝したバイきんくの映像
エンクミはいいが小峠の涙は見たくない

とても静かで笑いもあり、良い映画でしたよ。
ただしいていえば、もうちょっと時間が長い方が良かったかな？と思いますね。
この後が知りたいです。
今後も上映館数が増える事期待ですね。

吉本興業が作製の、Ｋ１グランプリ王者らを起用したキャスティング。
それなりに笑える内容でした。