劇場公開日 2017年2月25日

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「ケビン・コスナーの細かな感情の機微が素晴らしい。」クリミナル 2人の記憶を持つ男 アルさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0ケビン・コスナーの細かな感情の機微が素晴らしい。

2021年12月2日
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鑑賞方法:VOD

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後天的に感情が欠落してしまった犯罪者ジェリコ役をケビン・コスナーが熱演。晩年落ち着いてしまい、目立った演技の印象は無かったが、今後の復活も期待。植え付けられた記憶に悩まされながら、感情という普通の思考と感覚に戸惑う演技がとても良かった。

脚本もう一捻り欲しかったと感じる展開多く、ビルの記憶とポープ家の繋がりもラストまでもう少し丁寧に描いて欲しかった。テロとの戦いと記憶も相まって、時間足りなくなったか。『記憶を移す』という設定へのツッコミはご容赦下さい、といった所か。

ライアン・レイノルズ演じるビル・ポープ、ほぼ前半のみで若干勿体ない気もするが、印象強くラストまで"ビル"として影を残すのはさすが。

ガル・ガドットは今回アクション無しだが、強く美しい母としての存在感良い。眉間にシワを寄せ過ぎの役で残念。思い出のシーンでの笑顔につい見惚れてしまう。

ゲイリー・オールドマンのイラつく上司っぽい演技、ケビン・コスナーと対極に置いて比較し、人間味を存分に感じさせてくれる。

脇を見事に固めた、ある意味安定の作品。

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アル