ラザロ・エフェクトのレビュー・感想・評価
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惜しい点はあったが、背景を良く作りこんでいた
2015年の世界観
間違いなくホラーというジャンルになる作品
このラザロは聖書の中の登場人物で、イエスによって復活したことが書かれている。
私がこの言葉をその他で知ったのが「Re:cyborg」で、007グレートが尾行してきた敵を倒したときに彼が使った言葉で、その意味は理解できたのだが、その言葉をその後に検索しても見当たらなかったことを覚えていた。長い間009の製作者側だけで使用されていたのかなと思っていた。
それ故にこの作品に興味を持った。
この作品は、あくまで死者の復活を描いていて、いわゆるゾンビものとは一線を画す。
ホラー特有の描き方で、最後はハッピーエンドかと思いきや…。
さて、
なかなか面白いストーリーになっているが、2点問題があった。
犬のロッキーの異常をクレイが指摘したにもかからわず、ビデオで確認することなく仲間を疑っていること。
まったくお決まりのことだが、最後にフランクが一人でゾーイと決着をつけに行くこと。
ここの部分が別に差し替えられていればよかったと思った。
ゾーイは、殺したフランクたちを蘇らせることでエンドロールになるが、こう言うのがホラーなんだろうと感じた。
また、
ゾーイの過去は変身したゾーイのむき出しの心情に直結していると思われるが、ロッキーもまた飼い主の虐待を受けていたのかもしれない。
ゾンビ作品では、人がゾンビを退治しても心が痛まないような感覚になるが、普通に話すことのできる復活者との対峙には葛藤がある。
復活したゾーイは超能力に目覚めるが、彼女は何故ロッキーを殺したのだろうか?
ロッキーにも謎が多く、フィジカル的にも知能にも進化が見受けられるが、怒りのような感情を抑えられない特徴もある。
しかし複数人の人間の前では大人しくしていて、散歩するにも問題はない。
ロッキーはゾーイのベッドの上に立ち彼女を見つめるシーンがあるが、あのシーンではまだロッキーの認識がぼやけていて、ラボでクレイだけがいたシーンで暴れたが、彼に噛みつくようなことはしていない。
ロッキーにもゾーイ同様人の思考がわかったと仮定すると、ロッキーは人の悪意に反応するのかもしれない。
ゾーイに唸り声で威嚇したのは、ゾーイにあった悪意を感じたからだろう。
このゾーイの悪意の根源は、幼少時にした放火事件に由来する。
それを彼女自身が封印していたのだ。
地獄のような悪夢
これはその後のゾーイの人生を予感させていて、彼女が信じるキリスト教の神、そして断罪へとつながってしまう。
自身の罪を認めなかったゾーイに神が下した断罪。
この研究室のある大学が宗教的な大学であるというのも面白い設定だった。
誰か裏切り者がいると見せかけておきながら、
研究のスポンサー企業とハッキングされていた監視カメラ
そして製薬会社に買収されてしまったスポンサー会社
全てを取り上げられてもなお監視されているというのは非常に興味深い設定だった。
また、
ゾーイはエヴァに敵意を抱いていた。
若く美人で人気者
そして脳という不可思議なもの
目や耳などの五感はすべてアプリで、その感知したものを脳が再編成して認識させている。
この概念から、覚醒したゾーイはエヴァの脳をハッキングしたのだろう。
彼女が見た映像はすべてゾーイの見た夢を転写させたもの。
ところが、
恐怖を与えるつもりだったが、エヴァによって自身の過去を再認識してしまう。
しかし同時にゾーイはすでにそのことも思い出していたのではないかと解釈した。
エヴァは視聴者と共にいたが、でもゾーイはその先に回り込んでいたのだ。
倒されたのは「彼女」だったという恐怖。
このあたりの作りもかなり凝っていた。
ホラー
やっぱり本当に怖いのは「人間」なのかもしれない。
低予算、スリラー映画の見本のような作品
低予算、スリラー映画の見本のような作品。
いかにも続編につながりますよと言うエンディングも含み、有名キャストがカメオですら出演なく、動員も、純粋にトレーラで見て面白そうって思った人に限定される。
ドラマ『コミ・カレ』に出ているドナルド・グローバーにつられて見てしまいましたが、彼の本来持つおかしさみたいなのは完全封印。シリアスな演技に終始しています。
やっぱり、設定の奇抜さがあまりにもぶっ飛びすぎて、「どうしてそうなる…」という展開の連続です。中でも、臨死体験からよみがえった瞬間から、ESPに目覚めるのは理解不能です。
前半は『フラットライナーズ』のパクリで、アカデミックなサスペンスを期待したのですが、ただの密室スリラーでした。
そこそこ面白かったので、評価はかなり好意的に見て★3つです。
俺のトラウマも移動してほしい・・・
ゾーイが死ぬまでは期待感いっぱいで面白かった。素材、アイデアは良いのに、犬のロッキーの能力がどこまでなんだかもわからないまま、狂暴化せずに終わる。死んだ人間を生き返らせようと焦るシーンはなかなか良かったし、フランク(デュプラス)のゾーイ(ワイルド)に対する愛も伝わってきた。
蘇生したゾーイ。最初はテレコキネシスでモノを動かす能力が身についたのか?と思わせておきながら、喋ってる相手が次に何を言うのかもわかってしまう予知能力まで身についていた。そして、夢を見ると幼少期の火事の記憶で頭が混乱する様子。いや、トラウマで恐怖体験するのは観客にまで恐怖を与えませんから・・・
そのトラウマを相手に移すことができる能力ってのも、よくわからない(笑)。それだけだと、『キャリー』みたいなホラーと同じになっちゃうから、色々能力をつけちゃったんです、みたいな。しかし、仲間たちを次々に殺し、最後には殺しちゃったけど、恋人フランクを生き返らせようとするギャグでエンディング・・・んな、アホな・・・
オリヴィア・ワイルドが素敵♪
外人て「生き返り」系映画好きですねぇ…。
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自宅にて鑑賞。不幸な事故が招くマッド・サイエンティストの暴走もの。DMTに松果体ともっともらしい説明があるが、脳を覚醒させると超能力使い始めるのは『LUCY/ルーシー('14)』と同じ展開で、脳を使い切ると何故能力が芽生えるのかどうしても解せない。更に蘇生後に悪夢を繰り返すのは『フラットライナーズ('90)』を想起。中盤以降の描かれ方は一級品のスリラーで、テンポが急に変わった。“クレイ”のE.ピーターズに一番共感出来た。結局"CATO"とクレジットされてた“ロッキー”はどうなったのか?60/100点。
・製作時の仮タイトルは、"Lazarus"だったが、“ラザロ”とは聖書にて、死んだ四日後にキリストによって復活させられた男に由来する。
・監督の前作は、“すきやばし次郎”の店主で『ミシュランガイド東京』において五年連続三ツ星の評価を受けた寿司職人小野二郎を描くドキュメント『二郎は鮨の夢を見る('11)』だが、D.グローヴァーの“ニコ”がO.ワイルドの“ゾーイ・マコンネル”へ差し入れたのは寿司である。
・O.ワイルドによると、“ゾーイ・マコンネル”博士のキャラクターは『危険な関係('88)』でJ.マルコヴィッチが扮した“ヴィコント・デ・バルモン”子爵の影響を受けたと云う。亦、役名のファーストネーム"Zoe"は、「生活」を意味するギリシャ語に由来するらしい。
・鑑賞日:2016年6月27日(月)
そんなに面白くなかった。
テーマが無駄
火を放ったエピソード別に不要だったで賞
ゾーイ役のオリビア・ワイルドってちょっと東洋系の雰囲気あって好き。
クレイ役が『X-MEN』のクイック・シルバーだった事と
生き返って超人化したゾーイの目がいちいち真っ黒に覆われるというダブルパンチに加え
更に場所が研究室という最高のスパイスがこの映画を『ラザロ・エフェクト』というホラー映画から
非 有名な監督が製作したX-MENシリーズのパロディ作品へと変貌させて!!いる!!
一度は死に蘇ったジーン(これゾーイね)が自分を制御しようとするクイックシルバー(クレイ)を殺しちゃったり研究室(プロフェッサーの学校施設)で大暴れしちゃうみたいな展開にしか観えないんですよ。ほんとうに。
最後にゾーイが燃焼系女子になりながら激昂した表情を見せるところなんて
『X-MENファイナル・ディシジョン』でジーンがラストにマジギレしながら全部破壊しようとするのにソックリやん!!!!
ホラーとしては一切怖くないしミステリーな展開もないのですが
そのぶんパロディ映画にしか見えない思いがダダ漏れになり個人的には大変楽しめました。
超能力パニック映画。
まさかの展開
テンポ感が悪すぎて…
死者を蘇生するという禁忌
死者の蘇生
生き返らされた人の苦しみ
まさに生き返った故に、別のモノに生まれ変わった悲劇。
怒りのままに殺したかつての仲間を自分と同じモノに生まれ変わらせる事でしか彼女の思いは伝わらなかったと言うラストに驚きはしないが、盛り上がりは弱く、さして怖くもない。
演出的にもよく見る感じで展開の予想がついてしまう。
よくあるB級ホラー
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