ラザロ・エフェクト

劇場公開日:

ラザロ・エフェクト

解説

寿司の名店「すきやばし次郎」を追ったドキュメンタリー「二郎は鮨の夢を見る」のデビッド・ゲルブ監督による「死者のよみがえり」を描いたホラー映画。フランクとその婚約者であるゾーイによる研究者グループは、医療の発展につながると信じ、死者をよみがえらせることが可能となる「ラザロ血清」の研究に勤しんでいた。実験の最中にゾーイが事故で感電死するが、フランクはゾーイの死体にラザロ血清を投与し、ゾーイを蘇生させることに成功する。しかし、「死」という地獄から蘇生したゾーイの身体にさまざまな異変が起こる。フランク役に「バッド・マイロ!」の製作にも携わるマーク・デュプラス。ゾーイ役を「her 世界でひとつの彼女」のオリビア・ワイルド。「パラノーマル・アクティビティ」「インシディアス」などを手がけたジェイソン・ブラムが製作を担当。

2015年製作/83分/G/アメリカ
原題または英題:The Lazarus Effect
配給:クロックワークス
劇場公開日:2016年6月11日

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

フォトギャラリー

  • 画像1
  • 画像2
  • 画像3
  • 画像4
  • 画像5
  • 画像6
  • 画像7
  • 画像8
  • 画像9
  • 画像10

(C)2016 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved.

映画レビュー

4.5惜しい点はあったが、背景を良く作りこんでいた

2025年1月15日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

2015年の世界観
間違いなくホラーというジャンルになる作品
このラザロは聖書の中の登場人物で、イエスによって復活したことが書かれている。
私がこの言葉をその他で知ったのが「Re:cyborg」で、007グレートが尾行してきた敵を倒したときに彼が使った言葉で、その意味は理解できたのだが、その言葉をその後に検索しても見当たらなかったことを覚えていた。長い間009の製作者側だけで使用されていたのかなと思っていた。
それ故にこの作品に興味を持った。
この作品は、あくまで死者の復活を描いていて、いわゆるゾンビものとは一線を画す。
ホラー特有の描き方で、最後はハッピーエンドかと思いきや…。
さて、
なかなか面白いストーリーになっているが、2点問題があった。
犬のロッキーの異常をクレイが指摘したにもかからわず、ビデオで確認することなく仲間を疑っていること。
まったくお決まりのことだが、最後にフランクが一人でゾーイと決着をつけに行くこと。
ここの部分が別に差し替えられていればよかったと思った。
ゾーイは、殺したフランクたちを蘇らせることでエンドロールになるが、こう言うのがホラーなんだろうと感じた。
また、
ゾーイの過去は変身したゾーイのむき出しの心情に直結していると思われるが、ロッキーもまた飼い主の虐待を受けていたのかもしれない。
ゾンビ作品では、人がゾンビを退治しても心が痛まないような感覚になるが、普通に話すことのできる復活者との対峙には葛藤がある。
復活したゾーイは超能力に目覚めるが、彼女は何故ロッキーを殺したのだろうか?
ロッキーにも謎が多く、フィジカル的にも知能にも進化が見受けられるが、怒りのような感情を抑えられない特徴もある。
しかし複数人の人間の前では大人しくしていて、散歩するにも問題はない。
ロッキーはゾーイのベッドの上に立ち彼女を見つめるシーンがあるが、あのシーンではまだロッキーの認識がぼやけていて、ラボでクレイだけがいたシーンで暴れたが、彼に噛みつくようなことはしていない。
ロッキーにもゾーイ同様人の思考がわかったと仮定すると、ロッキーは人の悪意に反応するのかもしれない。
ゾーイに唸り声で威嚇したのは、ゾーイにあった悪意を感じたからだろう。
このゾーイの悪意の根源は、幼少時にした放火事件に由来する。
それを彼女自身が封印していたのだ。
地獄のような悪夢
これはその後のゾーイの人生を予感させていて、彼女が信じるキリスト教の神、そして断罪へとつながってしまう。
自身の罪を認めなかったゾーイに神が下した断罪。
この研究室のある大学が宗教的な大学であるというのも面白い設定だった。
誰か裏切り者がいると見せかけておきながら、
研究のスポンサー企業とハッキングされていた監視カメラ
そして製薬会社に買収されてしまったスポンサー会社
全てを取り上げられてもなお監視されているというのは非常に興味深い設定だった。
また、
ゾーイはエヴァに敵意を抱いていた。
若く美人で人気者
そして脳という不可思議なもの
目や耳などの五感はすべてアプリで、その感知したものを脳が再編成して認識させている。
この概念から、覚醒したゾーイはエヴァの脳をハッキングしたのだろう。
彼女が見た映像はすべてゾーイの見た夢を転写させたもの。
ところが、
恐怖を与えるつもりだったが、エヴァによって自身の過去を再認識してしまう。
しかし同時にゾーイはすでにそのことも思い出していたのではないかと解釈した。
エヴァは視聴者と共にいたが、でもゾーイはその先に回り込んでいたのだ。
倒されたのは「彼女」だったという恐怖。
このあたりの作りもかなり凝っていた。
ホラー
やっぱり本当に怖いのは「人間」なのかもしれない。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
R41

3.0低予算、スリラー映画の見本のような作品

2024年5月9日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

低予算、スリラー映画の見本のような作品。

いかにも続編につながりますよと言うエンディングも含み、有名キャストがカメオですら出演なく、動員も、純粋にトレーラで見て面白そうって思った人に限定される。

ドラマ『コミ・カレ』に出ているドナルド・グローバーにつられて見てしまいましたが、彼の本来持つおかしさみたいなのは完全封印。シリアスな演技に終始しています。

やっぱり、設定の奇抜さがあまりにもぶっ飛びすぎて、「どうしてそうなる…」という展開の連続です。中でも、臨死体験からよみがえった瞬間から、ESPに目覚めるのは理解不能です。

前半は『フラットライナーズ』のパクリで、アカデミックなサスペンスを期待したのですが、ただの密室スリラーでした。

そこそこ面白かったので、評価はかなり好意的に見て★3つです。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
うそつきかもめ

2.0俺のトラウマも移動してほしい・・・

2021年8月7日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 ゾーイが死ぬまでは期待感いっぱいで面白かった。素材、アイデアは良いのに、犬のロッキーの能力がどこまでなんだかもわからないまま、狂暴化せずに終わる。死んだ人間を生き返らせようと焦るシーンはなかなか良かったし、フランク(デュプラス)のゾーイ(ワイルド)に対する愛も伝わってきた。

 蘇生したゾーイ。最初はテレコキネシスでモノを動かす能力が身についたのか?と思わせておきながら、喋ってる相手が次に何を言うのかもわかってしまう予知能力まで身についていた。そして、夢を見ると幼少期の火事の記憶で頭が混乱する様子。いや、トラウマで恐怖体験するのは観客にまで恐怖を与えませんから・・・

 そのトラウマを相手に移すことができる能力ってのも、よくわからない(笑)。それだけだと、『キャリー』みたいなホラーと同じになっちゃうから、色々能力をつけちゃったんです、みたいな。しかし、仲間たちを次々に殺し、最後には殺しちゃったけど、恋人フランクを生き返らせようとするギャグでエンディング・・・んな、アホな・・・

コメントする (0件)
共感した! 2件)
kossy

4.0オリヴィア・ワイルドが素敵♪

2021年1月16日
スマートフォンから投稿

怖い

オリヴィア・ワイルドの黒いタンクトップ姿とオープニング・タイトルのデザインが好きです! 愛する人がその場で死んでしまって、自分に蘇らせる方法に心当たりがあるならやってしまうかも・・その立場になったら越えちゃいけない一線なんかどうでもよくなっちゃうかもしれませんね。 ただ「生き返った人は元のままの人なのか?」というのは怖いですね・・・

コメントする (0件)
共感した! 1件)
映画は生き甲斐