戦慄怪奇ファイル コワすぎ!最終章のレビュー・感想・評価
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ほぼシャマラン、っていうかシャマランが白石晃士!
突然、異世界から現れと(と自称する)男に、世界を救うためにイカれたミッション4つを遂行しろと強要される狂乱の一夜。大義とか自分が大切なものを守るために、どう考えてもどうかしてることを必死でやる、という展開はモロにシャマランの『ノック』と同じであり、順番でいえば当然『ノック』が『コワすぎ!最終章』のパクリと言われても仕方ない。さらにいえば、この「信じるもののために常識倫理的にはアウトなことをする」というパターンは白石監督であれば『オカルト』など多くの作品で描かれており、他方でシャマランのほとんどの映画で見られるモチーフでもある。白石監督とシャマランの魂が異界を介して繋がっているとしか思えない符号であり、この「間違ったことをあえてやる!」ことの興奮と中毒性が詰まった、白石イズムの権化みたいな作品だと思う。あと、AD市川と工藤ディレクターが◯◯◯◯るというベタベタなコント設定を堂々とやりきった監督、キャスト陣の勇猛さにも拍手。
感想メモ
田代くんが主人公!前作で異界に連れ去られた工藤さんと市川さんを取り戻せ!
ミッションでパンツ食ったり、親指小指切断とか可哀想になってくるが笑える
時々白石くん呼びの江野さんは他作品の登場人物か?
ほんとにすまん、親指と小指入れる人形間違えてもうた、私たち入れ替わってるー!?
因縁のスカイツリーへ、俺が弾になる
全次元初!世界の終わりと始まりの瞬間だ!勢いに圧倒され続けたシリーズの堂々幕引き!(まだ続く)
シリーズファンへのご褒美作品
仲間を失い1人で活動を続ける田代は、空に巨人が浮かぶ東京で異世界から来た男と出会い…。
終末感の漂う東京、異世界からの仲間、古の神との決戦、生き残った端役が主人公になる展開と全部が熱い最終章。まったく怖くはないが、シリーズ最高傑作でした。
2020/12/31
なにがなんだかわからない!カオス!
「自首する前提なんですが、パンツ脱いでくれませんか?」とか、この作品は白石監督の性癖?
そしていきなり江野祥平登場!(関西弁がたまらないー!)
乱暴な感じだけど、瞬間移動して体調が悪くなった田代カメラマンの背中さすってあげてたり、さりげなく優しい笑
最後は「俺が弾になる」って言うから変身するのかと思いきや、生身で吹っ飛んでいくのには驚いた。
ホームレスを暴力で押さえつけて必要な人形を奪うついでに、しれっと自分用に靴ももらう田代カメラマンのしたたかさ。
それくらいじゃないと工藤Dの下で働けないよな…。
田代カメラマンの奮闘で異界から元に戻ってきた工藤DとAD市川。
『えー、わたしたち、入れ替わってるー!』…って、おい…。
でもそんな時でも「こんな世界じゃホラードキュメンタリー撮っても売れねぇじゃねぇかよ!」って市場の変化をすぐに察する工藤D、さすがだ。
なんかもう良くわかんなかったけど、最後は謎の爽快感と感動すら覚えた。
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劇場にて鑑賞。正にシリーズの集大成で最後迄コレでもかとサービス満点、グイグイ魅せつけられる。理屈が通らないと云う開き直りの設定で展開される四つのミッションは無茶苦茶な上、支離滅裂乍ら、ラストで爽やかな印象を受ける。前作を受け“鬼神兵”の噺かと思えば、あくまでアシライ程度だった。本作に限って云えば、良くも悪くも後半に大熱演する久保山智夏演じる“市川実穂”の作品。ただこのシリーズはコレからも風呂敷を拡げ続けて欲しい。そして何よりシリーズのファンには、エンドロール後の告示に驚喜する仕掛け有り。65/100点。
・鑑賞前に観ておくとより愉しめるリスト──
・『オカルト('09)』
・『戦慄怪奇ファイル コワすぎ!』シリーズ('12~'14)全六作
・『殺人ワークショップ('14)』
※自分の知る限り、カメラマンを“シライシくん”と呼ぶのはこの人しか知らないし、もしソウだと恩があると云う辻褄も合う。
・鑑賞日:2015年4月24日(金)
フェイクドキュメンタリーの1つの到達点
別の白石作品の江野くんの登場にテンション上がった。瞬間移動江野とカメラマン田代で4つのミッションをクリアして工藤市川を助け出せ、しかも生配信しながら。1.ホームレス(ノロイの小林)から2体の人形を奪え。2.女性からパンツを奪ってうんこ状ゲロを人形を掛けろ。3.田代の親指と小指を切ってそれぞれを人形に埋めろ。4.上村を撃ち殺して脳みそを人形に入れろ。このミッションたちのリアルに厭な感じと気持ち悪さがバックのサイレンによってより引き立ってた。戻ってきたら、工藤と市川が入れ替わるコメディ展開。ドロッとした霊体ソーセージ。おかしくなったファイル2の上村(うー子)、江野が呼び出すファイル1の矢野、前作の劇場版のナナほか白石空間にオールキャスト。最後の個々の台詞のやり取りが、キャラの立ったいいパーティだなあ。江野くんを砲弾にして工藤バズーカで黄泉比良坂を閉じて過去改編、舞台はリブートした世界「超・コワすぎ!」へ。
コワすぎの最終章としてみたらいろいろどうかと思うが、現時点の白石作品の総決算としたらこんなに楽しいエンタメはない。
チープさと緻密な計算と工夫と勇気が同居。ラストの歩道橋のシーンは、...
チープさと緻密な計算と工夫と勇気が同居。ラストの歩道橋のシーンは、運命に逆らい続ける決意表明のようで、大爆笑かつ大感動でした。
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