「スノーデン事件の現場で何が起こっていたのか?」シチズンフォー スノーデンの暴露 yoneさんの映画レビュー(感想・評価)
スノーデン事件の現場で何が起こっていたのか?
映画冒頭はかなり退屈な流れ。
途中でようやくスノーデンが登場し、それからが本番、という感じ。
元CIA職員でNSAの監視プログラムを暴いたスノーデン事件の顛末は、ネットで調べればすぐに出てくる。今世界中で問題になっているパナマ文章も、この事件の影響があったからこそ起こった出来事だったんじゃないか?と思えるほど、この事件は色んな人に様々な影響を与えたんだと思う。
で、顛末は良いとして、その現場でどんなことが起こっていたのか?を知るには最良の映画。
あの事件を起こすタイミングで、映画監督に撮影を頼んでいた、ということが何より驚き。これはスノーデン自身のアイデアだったんだろうか?たぶん氏と同じ立場になれば自分も同じことするかも・・とにかく事実をより多くの人に公表する以外に、自分を守る手段は無いだろうし。。。
氏は、この事件のため今もアメリカに戻れていない。それだけの覚悟の上での行動だったんだ、ということは映画を通してよく伝わってくる。で、伝えたかったのは、「プライバシー=自由の重要性」なんだと。
他国の状況はわからないが、日本では既にこの監視問題について忘れてしまっているようにも見える。今年2016年4月に、参議院で盗聴法改正法案が可決され、裁判所の許可無く自由に警察が盗聴して良いことになってしまった。
現与党は、過去の経済政策と、オバマ大統領の広島訪問でポイントを稼いで、そのまま7月の参議院選挙を乗り切る意向。その裏では、こういった法律の改悪を次々と行っているというのに。。。
そんな今だからこそ、この映画を観て、行き過ぎた監視社会の中で失われる物が何かを、考えるべきだと思う。
レビューを読みました。いいですね。日本に住んでいる人々は政府の動きを監視する必要があるんですが、信じ切っている人が多いように思います。それに、マスコミに踊らされてしまっているんです。 個人的な経験ですが、BBCの英語版で安倍晋三の射殺の記事を読みました。BBCはルーパート・ウィングフィールド・ヘイズ(Rupert Wingfield-Hayes)が今、特派員ですが、この人の記事はBBC日本語版ではほとんどがカットされ、アベノミックスの痛烈な批判はありませんでした。 マスコミのコントロールにはゾッとしました。スノーデンは良識のある人間ですね。行動に移しましたから。私は言葉に出して広めるだけですが。。。