「肝心な所で寝てたのかと錯覚を起こす映画!!」黄金のアデーレ 名画の帰還 アンジェロさんの映画レビュー(感想・評価)
肝心な所で寝てたのかと錯覚を起こす映画!!
クリックして本文を読む
最近は配信でB級以下の映画ばかりを観ていたので、そのような映画は決まって尺は短いのに、あまり関係ない前置きが長い為、映画作りの難しさを感じていました。本作は出だしでいきなり本題に入って、その後も丁寧に物語を紡いでいきビビりました。弁護士がオレちゃん(デッドプール)なのも驚きました。真面目で丁寧な作りで、主人公は第一印象は面倒くさそうな人だと思いましたが、毅然とした態度で素敵だし、「少年」弁護士と最後まで戦うという決意した熱いハートの持ち主でした。オレちゃんも愚痴や酒に溺れたりせず、常に冷静で決して諦めなかった。そして裁判になって、この超難題を二人はどうやって戦っていくのか、さあいよいよ映画も本番だと身構えましたが、次のシーンであっさりと解決して拍子抜けしました。一度は諦めて、完全にダメ元な状況で無謀な挑戦でしたが、相手は何故折れたのでしょうか。裁判シーンをやるとしたら、あと20分は必要だったと思いますが、あれだけ過去シーンを挿入しているのだから、法廷ものではなく実在の女性のドラマを観せたかったという事でしょう、物足りなかったです。邦題で結末はネタバレしていると公開時からずっと思っていましたが、実際に映画を観てみると、どうあがいても絶対的に無理な状況なので、続きが気になって中盤まで感じたトキメキを大事にしたいです。肝心な所で眠っていたような錯覚を起こす映画です。
コメントする