「「黄金のアデーレ」を観て・・」黄金のアデーレ 名画の帰還 亮一君さんの映画レビュー(感想・評価)
「黄金のアデーレ」を観て・・
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史実に基づいた美術品を巡る作品。第二次世界大戦中にナチス・ドイツ軍が強奪した美術品は膨大にあるらしい。その中には不幸にも消滅した美術品や未だに所有者に返還されていない分が存在する。クリムトの名画「黄金のアデーレ」も同様であった・・個人宅からドイツ軍に強奪されたクリムトの作品はオーストリア国家の美術館に存在した。主人公のブティックの初老のオーナーはユダヤ人で、あの忌まわしいホロコーストの悲劇の記憶を甦させる。映画はその辺りの映像を忠実に再現する。個人の訴えは国家相手に最高裁まで行き着く。一旦は裁判を断念した主人公だったが、携わってきた弁護士の熱意に心が動かされる。そしてクリムトの名画の行方は・・史実に基づいた映画なので感動は大きい。戦後70年の2015年の作品。
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