「そんなつもりじゃなかったけど、号泣。」黄金のアデーレ 名画の帰還 SHさんの映画レビュー(感想・評価)
そんなつもりじゃなかったけど、号泣。
歴史的事実を取り扱っているわけだから、結末は決まっているようなもんだし、その事実を知らないで見たとしても、展開は読める。分かりやすい話であり、内容もよくある戦中のユダヤ人迫害を扱ったものであり、特段目新しさはない。ちょうど真ん中くらいには退屈さも感じたし、すばらしい国アメリカ的な押しつけがましい要素もちらほら感じた。
しかし、もう終わる瞬間というものは涙が止まらず、思わず声が出そうになるくらいに、久々にマジ泣きしちゃいました。
絵の美しさと、絆の描き方の見事さなのかなー、どっぷり物語にはまったなぁ。
ラストなんであんなに泣かされたのか─、考えてみたら、あれはエルミタージュ幻想だったんだと気がつきました。あの何ともいえない哀愁を帯びた華麗さに、涙してしまったのだと理解しています。
探せばアラはたくさんあるような気がするんだけど、とにかく泣かされてしまったという事実こそが、この映画は素晴らしいのだということを物語っている。
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