「オリバー・ストーンの変わり映えしない手法」スノーデン 巫女雷男さんの映画レビュー(感想・評価)
オリバー・ストーンの変わり映えしない手法
アメリカ政府がインターネットで世界の情報を見放題だと言う事を元CIAスノーデンが暴露したお話。
容易に「盗撮、盗聴するのは良くない」とか「アメリカは身勝手過ぎる」とか思う人は後を絶たないだろう。
しかし、私的には逆にそういう人々に言いたくなる時がある。
コンピュータ、インターネットと言う英知の結晶を使わせて頂きながら、リスクも考えずその発言は逆に身勝手過ぎないかと。良い所は何も言わずに活用だけする。
「お金払ってるんだからいいだろ」とか言い出す人もいそうだ。時にはそのインターネットに守られている時だってある。
私的に中間的立場に立てない人間が多いなぁと思う世の中。この事件当時も「あっ、そう。」と思った程度だ。
英知の結晶を手にした時、人間には必ず「得」と「損」がある。石炭石油しかり、ダイナマイトしかり、原子力しかり、テレビしかり、コンピュータしかり、インターネットしかり。議論は今でも絶えない。
損と言う物は後々分かるもの。それだけに声を荒げる人もいる。
今回スノーデンは米国の悪政を暴露したかった訳では無い。
世界に議論を持ち込み世論にて「インターネット正しい方向性を示そうよ」と考えただけ。
中立的立場にて。
映画内容からだいぶそれてしまったが、内容はスノーデンのCIA入社経緯から告発までの流れなので、起伏がある話では無い。
私的にはオリバー・ストーン監督の進歩の無さにガッカリ。JFKぐらいから始まった無難な政治的ネタ祭り。
プラトーン辺りがピークで終わってしまった様で無念です。
スノーデンの物語は面白いが、オリバー・ストーンの手法が変わり映えしない。
他の監督でも作れるだろうね。でこの評価。
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