「現在進行中」スノーデン あだじぇっとさんの映画レビュー(感想・評価)
現在進行中
2013年に 米国当局が秘密裏に国民の 電話やネットを盗聴しているという大スキャンダルが暴かれたスノーデン事件の顛末を スノーデンの目から見た構成でフィルムにしている。
オリバー・ストーン監督。
CIAでの彼の教官である人物が架空であるなど、いくつか事実とは違う部分はあるようだが、スノーデン氏がどのような業務にたずさわったか? PRISM計画が悪用されている様子、そして、なぜ暴露にいたったか?どうにもいたたまれない感情も含め、その経緯は素直にのみこめる作品。
実際に、スノーデンが接触を図ったのは、国家情報局批判で実績があるグリンウォルドというフリーランス記者と、ドキュメンタリーフィルムを撮るローラ・ポイトラス。
ポイトラス氏が作ったドキュメンタリーは2015年にオスカーをとっている。
ところで、一報はもちろん米国で発信されたわけだが、メディアは英紙ガーディアン。
米国中枢にかかわること、米紙なら握りつぶされる危険性があっても、英紙なら、ということだろうか?
その点、日本のメディアは言語を同じくする他社会のメディアが無いのがメディアの質が低い原因のひとつか?と思ったりもする。
日本での作品公開に先立って、オリバー・ストーン監督が来日してインタビューを受けている。
アメリカでは制作資金が一銭も集まらなかったらしい。ふむ。。。
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