キャロルのレビュー・感想・評価
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彼女らの呼吸さえも聞こえてきそう
第88回アカデミー賞で多くの部門でノミネートされていまのでずっと気になってた作品。こちらの期待を裏切らなかった。
離婚間近のマダムと若い少女二人の恋。
ストーリーももちろんイイものの、とにかくその描写の美しさも二人の演技に感動した。
50sの町並みやファッション、ジャズなどの音楽、すべてがマッチしてこの映画の雰囲気全体が統一されていて、とてもすばらしい。
カメラワークなどの演出は二人の女性の呼吸すらも鑑賞者に伝わるかのように寄り添ったもので、ルーニー・マーラとケイト・ブランシェット二人の演技力を存分に生かしていた思う。
LGBT系は内容が重いために演出が工夫されていることが多いが、そのなかでもかなり自分好みの演出だった。
ケイト・ブランシェットが美しすぎる
こんなに美しいレズビアン映画は今まで見たことがないです。
同性愛者ではない私でも、ケイト・ブランシェット演じるキャロルを好きになってしまう気持ちが分かりました(笑)
儚い雰囲気もストーリーもキャストも大好きな映画です。
美しいことは罪なのです…。
ずっと観たかった映画の一つ。
二人の美しさに引き込まれました。
人妻でありながらも、魅力的な美しさを醸し出すキャロル。
彼女の美の虜となってしまったデパートの従業員のテレーズは、気を引くためにデパートに置き忘れた手袋を届けます。
そこから始まる恋愛模様が凄まじかったです!
夫を嫉妬させてしまうほどの、二人の情熱的な恋心。
この想いは誰にも止められないと思っていたのに、まさかの法の手によって虐げられてしまいます。
愛する我が子を取り返すために、テレーズとの恋を失いかけるキャロルの姿が切ないです。
それでも失えないのが恋…。
キャロルの元に戻ってきた姿に、第二幕の予感を漂わせるラストでした…。
ケイトブランシェット様、極めり!って感じ。 生々しいベッドシーン、...
ケイトブランシェット様、極めり!って感じ。
生々しいベッドシーン、ちょっとわかりやすすぎるくらいの目の演技、女性たちのファッションと、楽しめる要素が盛りだくさん。
相手がケイトブランシェット様なら、ソノ気が無くても落ちちゃうよね。
オレンジがきれいだったなー。
「私に才能があるなら」「それは他人が教えてくれる」
映画「キャロル」(トッド・ヘインズ監督)から。
設定は、女性同士の同性愛の話だけど、
作品を通じて感じたのは「予告編」で見つけたフレーズ
「心に従って生きなければ、人生は無意味よ」
しかしながら、この1行では、この作品を思い出せない。
だから選んだ台詞は、まだ出会ったばかりの2人の会話から。
「あなたの夢なの? 写真家が」
「そうです、私に才能があるなら」
「それは他人が教えてくれる。あなたは努力し続ければいい。
正しいと思うことをやり、流れに任せて」
「そうですね」・・・の一部を拝借した。
誰でも「目指す分野で、自分に才能があるか、どうか」は、
気になるところであるが、短い人生の中で迷い悩む時間は勿体ない。
もし才能があれば、知らずと他人が評価してくれて、
気がついた時は、注目を浴びているはずだから、
始めたばかりで、才能があるか、ないかを心配するよりも、
とにかく、夢中になり続けなさい、とアドバイスしている。
あなたのとった行動が、世間の常識と違ったっていい、
歳を重ねて人生を振り返った時に、後悔しないためにも、
その時その時に、自分の心に従ったか、を判断基準としたい。
最近、同じようなことを考えていたので、妙に心に残った。
ケイト・ブランシェットの表情の移り変わりや筋張った背中をいつまでも...
ケイト・ブランシェットの表情の移り変わりや筋張った背中をいつまでも味わっていたい、と、もう一度見たくなる。作品の意図にきちんとはまった観客となりました。
ヒアアフターを目だけで伝える・・・
差別や偏見の概念が違うOnce Upon a Time in America・・の空気感を美術、背景、衣裳だけでなく、
色彩、16mmのカメラ、フィルムを使用して質感まで復元。
人の尊厳に関わる言動を2016年式解釈に収斂させない為の空間設定は、
主人公2人の繊細な言葉、動き、間接的に2人に突き刺さるセリフの縁取りをほのかに際立たせる。
ヒアアフターを目だけで観客に伝えるラストは、
アヘン窟のデ・ニーロの目を思い出した。
美しい映画、人物と背景と
美しい映画。女性が美人だから、というのもあるけど、彼女らの内面から滲み出る美しさ、成熟と若さの。服装や室内のインテリアなども素敵で楽しめる。二人のベッドシーンにはドキドキ。本だと逃避行の部分がメインでもっとハラハラさせられるのだけど、そこがやや物足りなく感じた。
胸を抉られる 現在も変わらない状況を思う
まず大前提として。
素晴らしい映画でした。しかし、あまりに投影をしすぎてレビュー自体も客観的とは言えないと思いますが、映画自体はとても素晴らしく、色々な人に見ていただきたいです。
(内容が響く響かないはかなりあるかと思いますが、一度は見ていただきたいです。)
↓↓↓以下ネタバレ、自分語り含むレビューです。↓↓↓
自分はバイセクシャルの女です。
昨年恋人の女性と別れた自分には後半が辛すぎてずっと泣かずにはいられませんでした、、。
理由はなく、ただ恋に落ちていく。それがたまたま同性であっただけ。
長らくなかった喜びや、美しさに心躍るが、沢山の現実が当然そこにはあって。
同性愛自体が病気とされ「治療」を施されるキャロル。娘を取り戻す為に仕方なく「戻る」様。大半を諦める。それが「子」の為だと言わざる終えない状況。関係性すべてが異常とされる所など、かなり当事者的には胸を抉られる内容でした、。
勿論自分が被害者であると言うわけではありません。ですがそこに横たわる「現実」を思いっきり突きつけられた感じがしました。
それこそ帰る途中で吐いてしまうテレーズの様に、。最後の最後で(勿論どうなったかは分かりません)、少し希望が見えたのが救いでした。
実際、キャロルやテレーズにも矛盾はあるでしょう。でも、愛を求める気持ちを誰が止められるでしょうか。
正しいも悪いもない。ひとつの関係性のお話。
そこまで二人、ひいてはその他の人の「個性」が分かるわけでもない。それでも感情移入せずにはいられませんでした。
音楽も映像も、勿論内容も素晴らしかったです。
是非広く皆様に見ていただきたいです。
初めてのレビューをさせていただきした。
ここまで読んで頂きありがとうございました。
完成された美しさ
1950年代アメリカ。
デパートでバイト中のルーニーマーラがクリスマスの雑踏のなか、目を奪われたのは宝石のような人妻ケイトブランシェット。惹かれ合う2人、突きつけられる現実、2人はどんな結末を迎えるのか?
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感想★★★★☆
とにかく完成された美しさ。
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美しいフィルム映像(スーパー16mmフィルムだって)の粒状感.
美しい構図.
その時代にしか見えない世界。美術。この映像だけでも退屈させないよう、間がもつもんな。
セリフじゃなくて、演技、カットで魅せる監督の上手い語り口。
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そして何と言っても女優2人の圧倒的な説得力。やっぱルーニーマーラ見るだけでも価値あり。素晴らしいです。
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☆が一つ少ないのは、個人的に終わり方がなー。差別のある時代だし、そうなるかな。ちょっと後半弱い感じが。。これはこれでいいのかな。あと最大の理由はルーニーマーラのオッパイは丸出しなのにケイト様はギリでお預けって!!まじかー。NGかー?
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奥さんは"完璧な"映画だったと仰っていました。
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追記.
半日考えたら、ラストシーンが良くなってきた。誰にも解ってもらえないとしても、そこにしか"本当の自分"がいないわけだ。そこでしか命を見出せなくなるのが、恋という麻薬でもある。もう平凡な日常には戻れないのだ。
ケイトのヌードも、ルーニーマーラの心のさらけ出しに対して、体は許しているが、最後の"胸の内"を見せていない。という演出に決まっとるやないか!!すいません。気付くのに一晩かかりました。評価★4.5にアップ!!
ケイトブランシェットを魅せる
現代の映画なのに、昔の映画を見ている気分にさせてくれる。
フランスとの合作だけあって、雰囲気作り、女優の魅せ方などが素晴らしい。
気の合う相手、いつも一緒に居たい相手が、同性だったという、この描き方も好きです。
演技も皆さん素晴らしい。
演技はいい
ブランシェットとR・マーラの演技、実に素晴らしい。同性愛の是非には賛同できんけど、まあ同性愛になる人も理由あんだろうね、しかし劇中の同性愛になる動機はいい男見つからないから?いい異性あったら所詮普通の異性愛者かな?笑笑
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