「彼女らの呼吸さえも聞こえてきそう」キャロル ジンジャー・ベイカーさんの映画レビュー(感想・評価)
彼女らの呼吸さえも聞こえてきそう
第88回アカデミー賞で多くの部門でノミネートされていまのでずっと気になってた作品。こちらの期待を裏切らなかった。
離婚間近のマダムと若い少女二人の恋。
ストーリーももちろんイイものの、とにかくその描写の美しさも二人の演技に感動した。
50sの町並みやファッション、ジャズなどの音楽、すべてがマッチしてこの映画の雰囲気全体が統一されていて、とてもすばらしい。
カメラワークなどの演出は二人の女性の呼吸すらも鑑賞者に伝わるかのように寄り添ったもので、ルーニー・マーラとケイト・ブランシェット二人の演技力を存分に生かしていた思う。
LGBT系は内容が重いために演出が工夫されていることが多いが、そのなかでもかなり自分好みの演出だった。
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