われらが背きし者のレビュー・感想・評価
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旅先で出会ったロシア・マフィア(ステラン・スカルスガルド)に助けを...
旅先で出会ったロシア・マフィア(ステラン・スカルスガルド)に助けを求められた大学教授(ユアン・マクレガー)は、MI6に渡した物がキッカケで弁護士の妻(ナオミ・ハリス)と共に事件に巻き込まれて行く。
ユアン・マクレガーは「ゴーストライター」でも巻き込まれていたような。
「裏切りのサーカス」「誰よりも狙われた男」よりもシンプルで分かりやすく、
マフィア、大学教授夫妻、MI6、それぞれ家族、夫妻、親子の背景があるので助けに関わっていく気持ちが伝わります。
ステラン・スカルスガルドの圧倒的な存在感に魅了されてしまった。
冒頭から緊張感がありラストまで気が抜けないジョン・ル・カレシリーズ面白い。
裏切って守る。
人間の価値観には様々な形があって、何を重んじるかで
裏切り方も変わるんだなといろいろ考えさせられた作品。
邦題がとてもいい。この物語の全てを明示している感じ。
平凡な夫は過去に妻を裏切り、マフィアは組織を裏切り、
MI6は上司に背き部下に嘘をつく。信義を重んじる男
を描く女性監督ならではの細やかな目線がいい。銃撃戦
は控えめでヒタヒタと恐怖が迫ってくるあたりも地味め
だが、俳優陣の演技にサスペンス感が凝縮されて面白い。
旅先でこんな人助けに巻き込まれたくはないが(だいたい
自身の問題も片付いてないのにね)ユアン演じる大学教授
がそこまでやるかという好人物という点でハマっている。
あんなモデル体型の奥さん(怖いくらい)、をよく裏切れた
ものだが教授もマフィアもやっぱり家族が大事なのねぇ。
守るべきものがハッキリすると男は死に物狂いで働くと
いうプライド気質が三人に見てとれて非常に分かり易い。
(ル・カレ作品の中では感情移入しやすい作品でしたね)
アクションでも謎ときでもなく
裏切りと信頼、そして家族愛を描く映画。
ロシアマフィア、組織、政治家、夫婦、家族の裏切りと信頼。
キャストがそれぞれハマっていました。
パーティのシーンなどゴージャスでした。
寓話的でした。
家族を守る物語
組織から追われ、家族を救いたい資金担当のロシアンマフィアと
息子と離れて住み、復讐に執念を燃やすMI6職員と
子供のいない平凡な夫婦がロシアンマフィアと戦う物語です。
『家族』がキーワードになっている気がしました。
大人のサスペンスでした。
面白かった。
元MI6(イギリス秘密情報部)という経歴を持つ作家ジョン・ル・カレの同名スパイ小説です。
「裏切りのサーカス」も好きでした。
最近の洋画の敵役はほとんどロシアンマフィア。
ジョン・ウィックやイコライザーなど
なんか得たいがしれず、強そう。
淡々と
ビリー・マトロック役のマーク・ゲイティス目当てで観に行ったけれど、ステファン・スカルスガルドの下り坂に入ったロシアン・マフィアぶりに目が離せなかった。
ストーリーは意外性やアクションとは無縁でしたが、登場人物たちの行動が淡々と描かれていて、物足りなさは無し。
ル・カレ原作にしては分かりやすかった。
地味ながら味わい深い
スパイもの(というのか分からないけど)ながらアクションはほとんどなく、分かんなくなっちゃうような複雑な謎解きもない地味な作品だが、文化部系素人スパイといった趣のユアン・マクレガーが好演しており味わい深い。
巻き込まれ系といってしまえばこれほどのものはなかろうという感じだが、微妙な腹の括り方も含め良いバランス。
ただ、ナオミ・ハリスの嫁は原作通りの人種設定なのだろうか?なんとなく非現実味を感じるし、クレイグ・ボンドを連想させるところもあるので、別の人の方が良かったのでは…?
すごくよかった
プリンスはなんでいちいち大物を殺すのか今ひとつピンと来なかった。あんまり気軽に恩人を殺していたら、他の子分も忠誠心を抱きづらいのではないだろうか。
主人公は奥さんにセックスを拒否られており、子供もいないのにそれでも二人でやっていこうと努めている。なんで分かれないのか不思議でしょうがないのだが立派だった。そんな男だからこそ、大してゆかりの無い家族に献身するのかな。素敵なことである。
いろいろな国をめぐり、景観がよかった。
娘がスマホをしないように取り上げておけよと思った。
ほぼアクション無しで、潜在的な恐怖感と迫り来る緊迫感と国家に対する...
ほぼアクション無しで、潜在的な恐怖感と迫り来る緊迫感と国家に対する失望感だけで、スパイ映画をギュッと創り上げた監督と脚本家と俳優に天晴れと言いたい!
派手さを求めてはいけない
裏切りのサーカス未鑑賞。
良くあるマフィアの話しとしてはアクション・ドンパチ少な目。
ストーリーは読めてしまったので、驚きも少な目。
出オチというわけではないけれど、冒頭シーンが最も衝撃を受けた。
なかなかよかった
話の構成がなかなかよかった。
いい男がたくさんででた。
ふつーはそうしないでしょって
突っ込みたくなるけど
あえて、やってくれる。
なんかそこがエンタテイメントってきが
してきた。
あとねー映像も綺麗だったなー
Blu-ray買ってもいーかも。
あとあのおじさん好き。
憧れるし、友だちになりたい。
上質なサスペンス
それなりに期待して観に行きましたが、期待を外さない内容でした。
ハリウッド映画みたいな派手なアクションはないけど、ずっと張り詰めた緊張感で話が進んでいきます。
ラストは予想も出来るけど、そのラストで良かったです。
とにかくキャスティングがバッチリだと思いました。
ステラン・スカルスガルドの家族愛、とても良かったです。
娯楽作品と言うよりはジョン・ル・カレの原作ファンに向いた作品と言えると思う。
TOHOシネマズ西宮OSで映画「われらが背きし者」(Our Kind of Traitor)を見た。
比較的マイナーな映画だと思うが、TOHOシネマズ西宮OSの12番シアターはそこそこの客がすでに座っている。
楽に映画を見たいので左右が空いている席を買ったのに、左右とも席は埋まってしまった。
主演のユアン・マクレガーの映画を見るのは2013年の「ジャックと天空の巨人」以来である。
ユアン・マクレガーの妻役のナオミ・ハリスは「サウスポー」、「007 スペクター」、「007 スカイフォール」と出演作は多い。
弁護士であるナオミ・ハリスの尻にしかれる夫ユアン・マクレガーは大学教授である。
2人は休暇中のモロッコでロシアンマフィアの亡命にかかわる事件に巻き込まれる。
上映時間は109分。
原作者のジョン・ル・カレが製作総指揮を務めているので大きく期待した。
ジェイソン・ボーンシリーズやジャック・リーチャーシリーズほどのアクションも無く、
娯楽作品と言うよりはジョン・ル・カレの原作ファンに向いた作品と言えると思う。
満足度は5点満点で4点☆☆☆☆です。
ユアンマクレガーは歳をとっても素敵
ちょっとペリーがディマを助ける理由が
弱かったかな~?
多分ペリーは正義感が強いって印象つける為に
女性を襲っていた全身タトゥーだらけの
やばい男に殴りかかったシーンを作ったんだろうけど…………??って感じでいまいち正義感の強さを感じなかったし~
ありがちな隠れてる場所は子供がうっかり
彼氏に電話してばれるっていう…………
いや~18歳でそんな軽はずみな事する??
最後の爆発はディマの演技でばればれ!!
爆発してもやっぱりなって感じ(笑)
良かったのはディマの奥さん!!
無表情だししゃべらないしで愛情ないのかと
思ったら後半が良かった!!
相変わらずセリフは少ないけど動きで
旦那様への愛と信頼を感じたよね~
あんな夫婦に憧れるわ~
ペリーの奥さんも素晴らしいけど
スタイルが良すぎてそればかり見てしまった(笑)
マフィアもやっぱり家族が大切なんだね~
夫婦愛・家族愛を感じる映画でしたが
まぁまぁかな??
悪い事は隠しきれない
正義は勝つのだ~!!!
信義
家族を守りたい男、偶然知り合った男、「なぜ自分を選んだのか?」のやりとり…ある種の絆が生まれ確かめあい2人が笑う。泣いた!
こういう男同士の信義の心、弱いんです。特にマフィアが絡むと…
信じられるものは信義
余談ですが、まっくろくろすけ(ボカシ)が出てくる度に心がザワザワする癖、いい加減治したい…
(映画に集中しろ!)
信義を重んじる男と男には、わずかの時間で友情が芽生えるものなのだ
冒頭、唐突に殺しのシーンから始まる。まるで、バッターが初球を様子見しようとしていたところ、内角高めにストレートを投げ込んでのけぞらされたような気分だ。
そして、ロシアンマフィアのディマが、モロッコでたまたま出会った大学教授のペリーにあることを依頼することから話が動き出す。
ディマは、これまで散々汚いことに手をそめてきたであろうに、いまさら身の危険を察して、せめて家族だけでも助けたいなんて虫がいい。ペリーも、モロッコ旅行は教え子との軽い浮気がバレた償いなのか、夫婦間がぎくしゃくしている。だけど、ディマの家族愛が本物と感じたペリーが彼のために尽くそうとするあたりから、二人に芽生えた信頼と友情が画面に心地よい緊張感をもたらしていく。そこに手を差し伸ばすMI6のヘクター。悪人だからと粗雑に扱っているように思えたが、実は彼には彼なりの正義があった。その背景が明らかになるに従い、だんだん人間味が出てくるのだから不思議なものだ。
モロッコやフレンチアルプスの風景も綺麗で、ため息がでる。
ドンパチが少ないのもいい。だからピストルを構えたときの緊迫感が、かえってリアリティを感じる。そしてすべてがうまくいかないのも、ほどよい焦らされ方だった。ラストのオチはなんともイギリスらしい。二人の出会いがフラグになっているなんてニクイ。
役者がみな適役で、とても上質なサスペンスだった。
裏切りのサーカスは全然理解出来なかったけど…
こちらは人間関係もストレートでわかりやすく静かに緊迫感がみなぎる仕上がりでした。
裏金ワイロ情報を提供する代わりに家族と共に亡命を要求するマファアの亡命劇に巻き込まれてしまった、ちょっと関係のギクシャクしだした夫婦のお話。
政府関係者も分け合って少人数しか仲間が揃わない上にこの夫婦も教授と弁護士という普通の夫婦。ドンパチとかハデなアクションは望めないな〜、と思ったらやっぱり全くなかった。が、面白かった。家族愛とラストの結末が気持ち良い出来でした。
久しぶりに邦題に納得
最近はバカな広報が思いつきで付けているのか、製作者の想いやや原題に付けられた意図と解離したふざけたタイトルが多いですがこちらはいくぶん納得。
内容はありきたりではありますが、ユアン・マクレガー 、ステラン・スカルスガルドが作品を作ってくれています。
しかしながら説明にある様に「世界中を股にかけ、、、」というスケールは感じられず、またマフィアも「こんなにこえーぞ」って感じが無いのでイマイチ緊張感が感じられずと言った感じでしょうか?
悪くは無いのですが、もっと「そう言う事か!」って感じの流れなら楽しめたと思う。
冷戦後のエスピオナージ作品は難しいね
ネタバレあり。
ジョン・ル・カレの小説『われらが背きし者』の映画化。
原作が2010年の出版なので、最近の世界情勢をある程度反映しています。ジョン・ル・カレと言えば、『寒い国から帰ってきたスパイ』や『ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ』などが有名ですが、『寒い国から帰ってきたスパイ』は1963年、『ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ』が1974年と、冷戦華やかなりし頃の出版なので、冷戦が集結し、国と国の正規戦ではなくなりテロとの戦いになり、中国が台頭してきている今の時代とは乖離を感じますが、それを感じさせ無かったのは、そう言う事なんですね。まぁ、それら冷戦の頃の作品も、「冷戦のころは、そうだったんだなぁ」と思えば、特に違和感は無いですけどね。
う~ん、ユアン・マクレガーが大学教授ですか・・・。残念ながら、あんまりそう言うイメージじゃないですねぇ。なんか軽い・・・。ちょっとそこが残念かな。ナオミ・ハリスの弁護士には、それほど違和感は無かったんですけどね。
原作がジョン・ル・カレなので、アクションよりは抑えたリアリティと言うところでしょうか。エスピオナージなので、少し派手なアクションを期待していると、外されます。
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