シグナル

劇場公開日:2015年5月15日

シグナル

解説・あらすじ

これが長編監督2作目となる俊英ウィリアム・ユーバンク監督が、謎の力を持ってしまった若者がたどる運命を描いたSFスリラー。MIT(マサチューセッツ工科大学)に通うニックは、大学のパソコンにハッキングを仕掛けてきたハッカーの居場所を突き止めるため、友人のジョナスやガールフレンドのヘイリーとともにネバダを訪れる。しかし、そこで何者かに拉致されてしまい、気が付くと政府の隔離施設に監禁されていた。職員の説明によれば「何か」に接触して感染したため隔離されているという。どうにかして施設を出ようと試みたニックは、ある思いがけない力が発動する。

2014年製作/97分/G/アメリカ
原題または英題:The Signal
配給:ファントム・フィルム
劇場公開日:2015年5月15日

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映画レビュー

4.5 解釈の多さ

2026年1月20日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

## 選別される世界──『シグナル』論

2015年の映画『シグナル』は、ジャンル上はSFスリラーに分類される。しかしこの作品の本質は、スリルでも謎解きでもない。むしろそれは、「人間はどこまで人間でいられるのか」という、静かで不穏な選別の物語である。

作中に登場するドクター・デーモンは、極めて奇妙な存在だ。彼らが着用するのは、消防や化学災害で用いられる防護服ではなく、ほとんど宇宙服に近い装備である。彼らはそれを「汚染防止」と説明するが、その言葉が何を意味しているのかは、最後まで明確にはされない。

ドクターはニックたちに向かって言う。「これで、なぜ我々が君たちに興味を持ったかわかっただろう?」。その言葉と、ドクター自身の身体の異様さを考え合わせると、ニックたちに起きた出来事が、彼の言うEDE(地球外生命体)による介入であった可能性は極めて高い。

彼らはニックたちを「完璧な融合体」と呼ぶ。しかしその言葉は、むしろドクター自身にこそ当てはまるように見える。人間とマシンが結合し、地球の科学では説明できない現象が現実に起きている。ドクターたちの研究、あるいは調査は、その未知の進化過程に深く関与していることは疑いようがない。

物語の終盤、映像だけで語られる大どんでん返しは、もはや『マトリックス』的世界観に踏み込む。タイトルである「シグナル」を追い続けた末に、EDEに認められた者だけが手にするBMI(ブレイン・マシン・インターフェイス)。そして、初めて示される「本当の地球の姿」。

この作品が示唆するのは、地球外からのアクセスと介入である。EDEは、生命がある段階以上の進化を遂げられないと判断し、マシンによって弱点を補完することで進化を加速させようとしたのではないか。その際、鍵として重視されたのが「精神力」だったと、ドクターは語る。

精神力とは、おそらくマシンでは代替できない領域である。だからこそ、融合という手段が選ばれた。精神力が未熟な存在は、融合しても真の能力を発揮できない。その見極めこそが、ドクターたちの最大の関心だったのだろう。

多くの物語と同様に、この作品もまた、精神力を感情へと置き換え、「怒り」を最大のエネルギー源として描く。しかしこれは非常に危うい発想でもある。怒りは力を生むが、同時に人を支配するための最も安価で効果的な装置にもなり得る。それは真理というより、操作のための「嘘」に近い。

牛を用いた実験シーンも象徴的だ。刺激を与えることで発揮される怪力。それは肉体の強化ではなく、感情への介入だったのではないか。しかし、BMIで満たされたドクターたち自身は、なぜその力を行使しないのか。ここに彼らの限界、あるいは欠落がある。

物語の出発点であったハッカー・ノーマッドの正体が、ドクター・デーモンであったと明かされたとき、EDEの存在は逆に遠のく。彼らは姿を見せず、ドクターたちを通じて人間をリクルートしていたのだろうか。では、道中で殺された人々は何だったのか。もし地球がすでにあの形であるなら、排除する必要は本来ないはずだ。

宇宙服のような装備は、感染防止ではなく、彼ら自身の本当の姿を隠すためのものだったのだろう。閉じ込められた世界は、選別の結果、落第と判断された者たちの居住区なのかもしれない。エリア51と陰謀論的空間が、単純に地続きであるという示唆も、決して偶然ではない。

物語は一貫してニックの視点で語られる。つまり、ニックとは観客そのものだ。ドクターの会話から察するに、彼の身体的障害すら、EDEとの接触による評価の一環だった可能性がある。人は一人ひとり、知らぬ間にチェックされている。

多くを語らない余白こそが、『シグナル』の最大の魅力である。アノニマス的ハッカー集団とUFOアブダクションの神話。その二つを接続し、「選別」という恐ろしい発想をここまで静かに描いた作品は多くない。細部を拾い上げれば拾い上げるほど、この物語は観る者の妄想を深く、そして不穏な場所へと導いていく。

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R41

3.5 最後はなんじゃこれだったけど面白かった。 興味を引くシーンが続き、...

2025年12月13日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

斬新

最後はなんじゃこれだったけど面白かった。
興味を引くシーンが続き、最後まで退屈しないで見ることができた。

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yakinikubentou

未評価 ウィリアム・ユーバンクって監督に興味シンシン。低予算の なにこれ作...

2025年11月14日
PCから投稿

ウィリアム・ユーバンクって監督に興味シンシン。低予算の なにこれ作品をここまでハイセンスに仕上げちゃった!うまいっ!きれいっ!ラストまで魔法にかけられる。
鑑賞日:2014年8月19日 FacebookNotes より移動

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miharyi

3.0 タイトルなし(ネタバレ)

2025年7月26日
PCから投稿
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yv

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