チャッピーのレビュー・感想・評価
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チャッピーは子供。
チラシや予告を観た限りでは、既視感だらけの物語。
(どう観てもロボコップが第9地区にいるとしか思えず)
という感じで観始めてもそこは変わらない。唯一の救いは、
愛らしいチャッピーの子供らしさになるんだけど、演じてる
のはやっぱり彼^^;(コプリー氏)エビではないけど今回も頭に
耳のようなアンテナがビヨーンと伸びていて、この監督は
触角とか耳がよっぽど好きなんだなーなんて想像してしまう。
生まれたての人口知能搭載学習型ロボットは、彼を開発した
エンジニア、ディオンとギャング(パパ、ママ)の間で揺れ動く。
そりゃAIだもの、育て方によって学習の方向性も変わって
きてしまうのは致し方ない、誘拐されてギャングから悪事を
教わって盗みを働いたりリンチに遭ってみたりと、凄まじい
描写が続くあたりではチャッピーが可哀想で仕方ない。ただ
舞台が(常に)ヨハネスブルグだから、街の景観もギャングの
描かれ方も(やはり)大分違う。この監督ならではの価値観が
また随所に顕わされ(差別本体には)考えさせられるのだけど
だからといってギャングに母性まで持たせるのは、ちょっと
やり過ぎの感も否めず。ラストの纏め方は気が利いているが、
結局チャッピーはまだまだ発展途上の成長段階にあるわけで、
さぁこれから!というところでエンド。続編があるのかしら?
(ヒューたまとリプリーの扱いはいいんでしょうかね^^;あれで)
ラストは意外
チャッピーの赤ちゃん時代がかわいすぎる。
そして人間たちに痛めつけられるチャッピーが可哀想すぎる。
チャッピーの魅力に惹き付けられた。
ラストはチャッピーが死んで終わりかと思っていたけど、まさかのハッピーエンド。
一応ハッピーエンドだったけど、考えさせられるラストだったなぁ。
でもあのシーンでテンションは…シリアスな場面で笑いそうになってしまった。
話が進むにつれ、どんどん悲しくなる映画でした。 特に、背中に火をつ...
話が進むにつれ、どんどん悲しくなる映画でした。
特に、背中に火をつけられたチャッピーが逃げて座っているシーンは悲しかったです。
チャッピーを育てていく過程が、まるで人間の赤ちゃんを育てているようで、育て方や育てる人間の考え方ひとつでその子の善悪の判断基準なんて簡単に変えられる。
世の中の汚い部分を見せながら、まっすぐ育てていくことの難しさを感じさせられました。
ラストシーンは一見ハッピーエンドのようでいて、実はこれでいいのか?という問題提起が投げかけられていて、怖くなりました。
決して、見て楽しくなるような映画ではありませんが、映画館でじっくりと観る価値のある映画だとは思います。
人間
この監督の作品は、いちいち俺を不快にさせる…。
それほどまでに、人の業とも言われるものを真正面から突きつけられるからだ。
どんなに、取り繕ってみても、お前もこんな感じだろ?と、暴かれていくような…。
今作では、成長のようなものが軸になるのかな。
置かれる環境に左右されて形成される人格や初等教育の重要性。
生まれてくる命には、罪はないこと。
また、そこに注がれる母性の愛。
弱者と対峙した時の凶暴性と残虐性。
家庭内暴力とかの比喩も含めてかな。
表だって、目立つのはそんなところだけど…。
なんか前情報で、日本様に編集し直したなんて、話もあったけど、やっぱり思うのは、何を見せないようにしたのかは知らんが、この作品を上映した時点で、なんの軽減策にもならんと思う。
そして、その予感は痛い程当たってた。
有識者とか常識だとか、うすら寒い理想を押し付ける人々とは、対極にある作品。
実はさ、チャッピーを介して、人々は同じ土俵に立っていて、そこには格差も区別も差別もないわけさ。
あまつさえ、お互いが相談してたり、助け合ったりしてるわけ。
分かり合えるんだよ、同じ人間なんだから。そこに、垣根は必要ないわけさ。
…なんて事も描かれてた、ように思う。
あまりにも納得がいかないので書いておくが…「脳波」
人間の脳波を読み取れるのはありだったとしても、その同じ機器でチャッピーの脳波が読み取れるのはいかがなもんか?
そもそも、お前、脳波なんか出さんだろ?
ちょっと都合良すぎる。
というか、理不尽極まりない。
あ、なんか、無性に腹立ってきた。
創造主の転送が失敗してたら、まだ落とし所もあったかも。
魂の価値が希薄となる恐るべき未来
『第9地区』『エリジウム』のニール・プロムカンプ監督最新作。
金ピカや真っ黄っ黄に塗ったマシンガンやら、『ロボコップ』の敵ロボをウルトラアップグレードしたような
最強兵器“ムース”やら、この監督の作品は相変わらず銃器や装備がいちいち凝っていて面白い。
砂埃で薄汚れたアフリカの土地を舞台に展開されるアクションも、泥臭くもスタイリッシュで見事だ。
クライマックスの対“ムース”戦なんて物凄い迫力! 空飛ぶ上にクラスター爆弾装備って……何でもアリかね君は。
もちろん主軸は、学習する人工知能チャッピーの成長。
チャッピーは子どものように好奇心旺盛な動きがユーモラスだし、人間の嘘や暴力を経て少しずつ変わっていく様子もリアル。
チャッピーと出会って母性愛に目覚めるヨーランディとの親子関係も泣けた。
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とまあ、ドラマ面とアクション面については今回簡単に述べるに留める。
書きたいのは本作が描きたかったと思われるテーマについて。
異質さゆえに理不尽な暴力を受けるチャッピーや“創造主”ディオンがチャッピーと同様マシン化される展開は
いやでも『第9地区』と類似した展開に見えるが、人種差別の醜さを痛烈に描いた『第9地区』に比べ、
本作が描くテーマはもっと多面的で、そして薄気味悪いものだと僕は感じる。
外観の異なるものを排除しようとする人間の愚かさ。
あるいは外観に囚われずに美を見出だす姿勢。
結果を顧みずに知的探求を最優先する科学者の業深さ。
己の正義を疑わない人間が圧倒的な力を得た時の暴力性。
軍需産業とテクノロジーの発展の相関。
高度化するテクノロジーにより管理される社会。
その管理社会が一個人の悪意のみで崩壊する脆弱さ。
そしてなによりも、魂の価値について。
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実話かどうかは知らないが、映画の終盤である有名な話を思い出した。
幼い息子が母親に電池を買いたいとねだる。
母親が電池を何に使うのかと息子に訊ねると、息子はこう答える。
「カブトムシが動かなくなったから電池を交換してあげるんだ」
……もちろん、玩具のカブトムシではない。
命との触れ合いが希薄になった現代を揶揄するような、ある種不気味な逸話。
持続不能・交換不能であるからこそ生命は尊い。
だが、この映画の終盤で描かれるのはそんな価値観の終焉だ。
魂を電気信号に変換しコピーできれば、そして“入れ物” とバッテリーさえあれば、
もはや明確な “死” など存在しない。永遠に生き永らえ続けるカブトムシの世界だ。
ヨーランディを葬るシーンのチャッピーを思い出す。
悲しみの無い埋葬。死への畏(おそ)れの消失。
ディオンも、ヨーランディも、そしてチャッピー自身も永遠の生を得た。
この手の物語のフォーマットに反して、チャッピーは遂に『死』を学ばなかったのだ。
死の恐怖も哀しみも痛みも知らない子どもが、一体どうやって生の尊厳を学べるというのか?
そして我々は果たして、量産できる魂に尊さを見出せるのか?
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さすがに2016年までに『意識のデータ化』という技術が完成するとは思えないが、リアリティ溢れる本作を観ると、
この物語は単なる寓話ではなく、来るべき未来なのかもしれないと感じる。
すべての人間が“持続可能”になる未来が、いずれ本当に訪れるかもしれないと感じる。
そして僕は、そんな未来が心の底から恐ろしい。
テクノロジーの進歩が人類にもたらす功罪の数々。
そのひたひたとした不穏な足音が聞き取れるような、恐るべきSF映画。
そしてそれらの要素をリアリスティックかつド迫力のアクションエンタメとしてまとめあげる監督の豪腕は、
やはり化け物じみていると僕は思う。
〈2015.05.24鑑賞〉
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余談:
シガニー・ウィーバーも出演している本作だが、プロムカンプ監督の次回作は『エイリアン』の続編になるらしい。
マジか。マジなのかオイ。
テクノロジー+人間というテーマを描き続けてきた彼はなるほど
『エイリアン』のR・スコット監督や『エイリアン2』のJ・キャメロン監督と相通じるものがある気がする。
これだけの大型企画が順調に制作されるかは不安だが、もし実現したらと思うと、もう今から興奮が止まらない。
あっという間の120分
終わってから自分がどれだけ映画に入り込んでいたかがわかった。
人間がどれだけ自分勝手な生き物かが浮き彫りにされている作品。
チャッピーの純粋で真っ直ぐな心に癒されるけど決してハッピーエンドではないね。
私なら死んだ後に意識をロボットに入れたりなんか絶対にしてほしくないなって思った。笑
素晴らしかった
血が通っていなくても、機械と人間であっても親子になれることを描いていて素晴らしかった。
イノセントな無垢な存在を描こうとすると被害者になりがちで、そういうのが苦手なのだが、この映画でチャッピーは決して被害者として描かれておらず、すごくよかった。
ただもうちょっと興奮と感動を味わいたい気持ちがなくはなかった。ED209みたいな二足歩行の戦車みたいなロボが飛ぶのはいかがなものかと思った。
(追記)
あまりの傑作と認定していいものか、確かめたくもありまたチャッピーやヨーランディーが見たくて2回目見て来た。1回目より泣けて泣けて仕方がなかった。
ニンジャやヨーランディーがあんなクソみたいなチンピラであっても立派な親になっていることや、チャッピーが最後は自分を犠牲にして他者を助けるまでに立派に成長していることがたまらなかった。
チャッピーの成長は、赤ちゃんから幼児、子供、少年へと移り変わっていってるのが分かった。最終的には青年と言ってもいいかもしれない。
ヒロインがとんでもないブスであることも正統派傑作SF映画として認める条件を備えている。
(追記)
セルブルーレイではカットされていたゴアシーンがあるとのことで買って見たのだが、けっこうなゴアだった。3年ぶりで見たらかなり忘れていて改めて面白かった。ニンジャが死ぬものだと記憶違いしていた。別バージョンのエンディングも見たのだが、通常盤の方がよかった。
ヒドイけど面白い
凄いAIだけどデータベースは空っぽで起動させるとか、データベース空っぽだし痛みも感じないのに恐怖心があるとか、メモリーなのに普通にはボディを替えられないとか、最後はメチャクチャ簡単に意識移せちゃうし、ヴィンセント(ヒュー)はムース動かせたら本来の目的忘れてただの悪人になっちゃうし、他にも色々都合良すぎて突っ込みどころ満載。ストーリーそのものは面白かったけど、設定がムチャクチャ過ぎてモヤモヤします。
細かいことは言わず娯楽作として観ればアクションあり、笑いあり、哀しみあり、愛嬌あり、テンポも良くて長過ぎず、充分楽しめました。
ブロムカンプ最高!
さすが、またやってくれました。他のこと考える余裕ないくらいにチャッピーに感情移入してしまって、涙です。
生きる本能に突き動かされるチャッピーは、もうほんと生き物だと感じました。
ヨーランディとニンジャは演技うまくてよかったです。
一つ矛盾だと思ったのは、ラストシーン。ヨーランディの意識がUSBメモリに保存されてましたが、意識が保存された時点でヨーランディの体は使えなくなっているのでは?と思いました。チャッピーやディランの時と違うと。
とはいえ、星5つに間違いないです。今の最高の監督の映画が劇場で観られて幸せでした。
終盤以降を詳しく描いていたら・・・
公開前から配給によるカットシーン云々とか騒がれたり、人工知能ロボへの個人的興味もあって、期待して劇場へ。
うーん……。
悪くはないが、予想してた以上の事はなかったなぁ。良かったとは言えないレベル…。
カット繋ぎやテンポは良いんだけど、見たいシーンがないというか‥撮れてないというか。
人口知能の成長具合とか、吸収の早さの天才ぶり、なんてのが無くて、赤ん坊レベルなのに何故それができるの?どういう経緯でそんな思考に?っていう行動が多くて…。
チャッピーに感情移入できぬまま最後までいってしまった感じ。テーマやロボの造形センスが良かっただけにちょっと残念。。
最後で人間の意識をロボに移してしまう展開だけは凄いと感じたので、それ以降をしっかり描いてくれたら傑作になったかもしれない。
俺得感満載 !!
テーマはいわゆる『フランケンシュタイン』だしラストは映画の『攻殻機動隊』で「どこかで観た」感がありありだが、あえて言おう。
「だが、そこがいい」と
主役はもちろんチャッピーで『第9地区』からコプリーがまた復活した感じだ。そのため今作の“ヒゲ枠”はヒュー・ジャックマン。
シリアスなメッセージとアニメとスラムとSFというこれまた『第9地区』からの路線を維持しつつは、まるでマンガ雑誌少年チャンピオン世界観の雑多な展開で、そこから導き出されるのは「精神とは何か?」という哲学的な問いかけなのだから唖然とする。“創造者”がチャッピーと同じになることは「人も機械も精神では同じ」と言っているからだ。それからすると意外と観る人を選ぶ作品にもなっている。それ自体はSFでは“知られた”落ちだが、SFを知らないととまどうかも?
まあ、それとは別に「一週間まってくれ」「(待てねぇ)七日だ!」のブロムカンプギャク(?)とレッドブルとPS4の偉大さ(?)も堪能できたなので、まさに「俺得」な映画でした。
(´・_・`)惜しい。
人工知能、意識 大好物な話題なんだけどどうもストーリーに無理がある感じ。
チャッピーはギャングに育てられるんだが、そのギャングが極悪なのか人情味あるのか中途半端。発明者も影薄すぎでチャッピーとのつながりがなんで強いんだかわからない。
チャッピーの声が可愛くない。
スターウォーズのC3POな感じ。
惜しい映画∑(゚Д゚)
生理的に嫌な話し。
革新的なロボット映画…とあったので観ましたが…。
基本キャングの抗争物!
人口知能も育てら方次第ということで、それぞれの都合で理不尽に育てられるというステレオタイプの話でしか無い。
唯一、愛情を注ぐ『ママ』役も、都合のいい時しか出てこないし。無垢な子供を自分の都合で育てるって… たとえロボットだとしても気持ちがいいものではなく、生理的にダメでした。
あと、軍事兵器に使えるくらいの国家レベル級のAIロボットにしては、セキュリティが甘すぎで笑える。
新作の『エイリアン』が不安だな…。
作品毎にスケールダウンしてる気が…
第9地区で見せたテーマ性とオリジナリティ、エリジウムのSF的ギミックの面白さとバイオレンス。
そのどちらに比べても、スケールダウンしてる感が否めないです。敵として出てくるロボは第9地区の二番煎じですし、アクションシーンは上手いものの、バイオレンスさは無くなって持ち前の毒気をかなり失ってしまっている。
ストーリーにしても、意識の転送という超技術のせいでご都合主義に陥ってしまい、テーマ性を薄めてしまっている。というか、USBメモリ1個に人間の意識を移せる技術って、人工知能より凄くね?と思ってしまいました。
ヨーランディがチャッピーに絵本を読んであげるシーンは今までこの監督の作品には無かった味は出てたかな。ヒュー・ジャックマンもかなり良かったです。
第9地区を観てる人なら映画館で観るほどでは無いかな、観てなければお勧め出来るくらいの作品にはなってます。
考えさせられた
考えさせられる映画だなぁと思いました。
まず見るポイントとしてはチャッピーの成長過程だと思います。創造主の教え、育ての親の教え、それから環境を見ると、その人の生き方が決まることがなんとなくわかります。
チャッピーが自分が長く生きられないと知ったとき「なぜ人間は嘘をつくのか?」と言う言葉に少し考えさせられました。確かにロボットは嘘をつきません。それが人間とロボットの大きな違いなのかと。
最後の方チャッピーが「お前が憎い、けどぼくはお前を許す」と言った時、チャッピーが人間になったように感じました。
チャッピーを見ていると、もしチャッピーみたいな人工知能を持ったロボットがいたら、人間とロボットの線引きが出来ないと思います。
というか、人間より素直で相手を許すことができるチャッピーはより人間らしく、そして嫉妬で街を混乱にする人間がより化物のように感じました。でも、嫉妬に任せるからこそ人間らしいのかもしれません…
少しだけこれでいいのか?と思うような終わり方だったのでなんかもやもやしますが、面白いと思いました。
1番私が見て欲しいポイントは、ニンジャが写真を燃やしている時にはいているズボンのカタカナです。
最後が。。
結局USBとかで意識とか記憶を残して後に続かせるの?
身体は借り物かもしれないけど魂が残せたら人が持っている、大切な人を心に刻むとかはなくなってしまいそうで私はイマイチ。情緒とかがなくなる世の中になってしまう。
けど考えさせられる内容。
やっぱり人工知能について流行ってるね。
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