チャッピーのレビュー・感想・評価
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三原則無し人工知能ロボット
設定には色々無理がある。なぜ三原則組み込まずにテストするのか、なぜ盗んでまでテストで人型ボディを使うのか。センサーつけたパソコンで十分じゃないか。 開発者の男性は知能も知性もきちんとしていそうなので不自然さが際立ってしまっている。 ストーリーは面白かったので、もっと無理のない導入を考えて欲しかった。
20151020 意外な展開に驚き!
予告編で気になっていたので観ました。うーん、思っていたような展開とは違った方向に転がっていたので、いい意味で裏切られました。チャッピーはカワイイ。けれど、その純真さがちょっとコワイ。ラストへの流れは、もうびっくり。はー、そういうオチになるんだあ、と。ただ、好みの映画かといわれると個人的にはちょっと微妙かなー。
観る者の感情に訴えかけてくる
ニール・ブロムカンプ監督作品は全作奥が深く、観賞後にじっくりと考えさせられることがほとんどです。 世界観はどの作品も似ています。やや荒廃した時代や場所。一方で発達した技術とそれに伴うように生まれた人々の暮らしの格差。この様に似た世界観でも、作品によって全く異なり、飽きないのは監督の実力でしょう。「エイリアン5」の監督に抜擢された事についても、その実力が評価されての事なのでしょう。 本作は、チャッピーと名付けられた人工知能ロボットの話です。このチャッピーを演じるのは、あのシャールト・コプリー。彼は今後もブロムカンプ監督作に出演し続ける事でしょう。 ロボットというのは無感情な物だという認識ですが、 チャッピーは違います。0才の状態から誕生し、成長していきます。成長するにつれ感情豊かになり、とても辛い思いもします。その過程はとても面白いですが、 それ故に後半はかなり泣けてきます。 やっぱり、恐ろしいのは人間なんだと思いました。 ラストは少し「第9地区」を思い出します。 娯楽作を越えた、奥の深いSFですので、じっくりと観賞するのがオススメの観賞方法です。
意外と深かった
第9地区でもそうだったけど、単なる娯楽作では終わらないね。 もう少しアクション寄りかと思ってた。 まぁ、こういうロボットが意識を持つ…みたいな話は色々あるけどね〜 日本車だけなら良かったけど、あのシーンでの"テンション"には笑ってしまった^ ^ シガニー出てきた時はラスボスかと思ったし♪
人工知能(AI)の恐ろしさ
作品では人工知能の恐ろしさや危うさについて描かれていましたが、途中のチャッピーの成長の過程を見ると最後のアクションシーンがとても恐ろしく思えて鼓動が高まりました。 ラストの展開に関してはここでは取り上げませんが全体的に人工知能の恐ろしさを描いた凄い作品でした。
die antwood
ニンジャ、ヨーランディ、スラムドッグのインド人青年に、オージーに、リプリー、そして人型ロボット。人選がヨハネブルグっぽくて素晴らしい。スラム、スカイラインGTR、ピンクや黄色のマシンガンに手裏剣、でテンションパンツ。ニンジャ、ヨーランディを映画で見るのはハーモニーコリンのumsimi wam?以来。普通に上手。まるで、昔トリアーの映画に出てたビョークみたい。ブロンカンプはDie Antwoodのファンなのか、ロボットというよりも2人のPVとして見れる。イアンケルコフのアングラ南アが、隔離政策撤廃から時間が経つと、ヨーランディみたいなホワイトトラッシュが生まれて、こんな映画が出来上がる。やっぱりヨハネブルグは素晴らしい。
ブルー・フェアリーもクリケットも居ないピノキオは…
「第9地区」「エリジウム」に続く、ニール・ブロムカンプ監督によるオリジナルSF。 人工知能を搭載され、自我に目覚めたロボット“チャッピー”の運命。 アメリカでは興行面で大コケ、批評面でも酷評レベルとなってしまったが、なかなか見応えある作品になっている。 無知で無垢で、良い意味でも悪い意味でも周りから学習し影響を受けながら進歩していく。 幼い子供のようなチャッピーが愛らしい。 ロボット故表情は分からないが、喜び、悲しみ、怯え、怒り、その感情が不思議と伝わってくる。 シャルト・コプリーによるパフォーマンス・キャプチャー演技も大きな成果を上げている。 あちこちで言われている通り、ロボット版「ピノキオ」。 ある日突然命(人工知能)を吹き込まれ、愛くるしい言動・仕草はあの木彫りの人形そのもの。 様々な試練が立ち塞がり、模索するアイデンティティー。 チャッピーの生みの親ディオンはゼペット、ニンジャ一味が正直ジョン、ディオンのライバルのヴィンセントはさながらクジラの王様モンストロか。 ブルー・フェアリーやクリケットに該当する人物が居ないのが、気になった。 見守ってくれる、もしくは導いてくれる存在は、言ってみればファンタジーの世界。 身一つで劣悪な環境に放り出された時、“感情”にどう影響を与えるか。 幼い頃から人を殺す術を叩き込まれた少年兵の例がある。 環境が人格を形成する。 チャッピーもギャングたちに教え込まれ、汚い言葉を覚え、犯罪の片棒を担いだ。 しかし、決して人の命を奪う事はしなかった。 ディオンとの約束であり、ギャングたちの中で唯一愛情を注いでくれた“ママ”の存在もあったと思う。これも感情に与える影響。 そして、自分自身はどう感じ、考え、選択するか。 後は自分次第…と言ったら無責任な丸投げだが、その問いかけがチャッピーのシビアでリアルな進歩。 本作のような題材の時、俗な言い方だが、一番恐ろしいのは、いつだって人間。 チンピラたちの不条理な暴力、チャッピーに搭載されているチップを無理矢理奪おうとするヴィンセントは人間の強欲。 人工知能の進化が吉か凶かは簡単に言い切れないが、それを左右するのも人間。 人間の価値観によって理想とも悪夢ともなるテクノロジーは永遠の難題。 それを考えさせたのは、ラスト。 本作の評価が芳しくなかったのも、そのラストのようにも思う。 微かな希望とも恐ろしい未来とも考え取れる。 ネタバレになってしまうので詳しく書けないが、もしああいう“命の存続”が可能になった場合、命の尊さがうやむやになってしまわないだろうか。 限りある命か、存続する命か。 社会的な問題を訴えつつ、ロボのデザインや派手なアクションなど娯楽要素も充分。 さすがに「第9地区」ほどではないけど、現代SFの名手、これぞブロムカンプ節! 抜擢された「エイリアン」新作も気になるが、独自のオリジナルSFをこれからも作り続けて欲しい。
第9地区を彷彿とさせる
文字通り何も知らない状態の人工知能の入ったロボットが、言葉を知り、物を知り、人間の怖ろしさ、人間が嘘をつくこと、愛情、死に対する恐怖など"人間"になるための知識や感情を学んで成長していく過程はとても面白かった。 純粋すぎるというのは怖いものである。簡単に人に騙されたり、なんの罪意識もなく人を殺してしまう可能性だってある。でも純粋だからこそ愛らしい部分もある。
ロボSFで最高
ロボットSF映画の中では最高の出来でした。 今まで見た映画の中で、レンタル期間中に3回観たから最高だったかも。子供一緒にワイワイ楽しめた。 Xメンのウルヴァリン役も悪役で出演してたし ギャングのヨーランディも本物のミュージシャンで、ダイ・アントワードだった。 よくあるSFストーリーを実写化してしまうのは流石です。
アフリカSFやっぱり面白い!
サイバーパンクな感じのギャング団がめちゃめちゃ味があって良かったです。特にヨーランディ。カラフルなライフルとかアフリカの雰囲気と相まって独特の世界観になってました。 ストーリーもAIものの定番も抑えつつ、驚きのラストもあり面白かったです。 監督が南アフリカ出身なだけあってアフリカを舞台にしたSFは第9地区もそうでしたがうまいですね。善悪くっきり分かれてなくて、どこに転がるか読めない展開があってると思います。 そういった意味ではエリジウムはらしくなかったなと…。第9地区ではまってエリジウムでがっくりした人も一見の価値があります。 ちなみに劇中の曲もかなりカッコいいんですが、後で調べたらハンス・ジマーみたいですね。仰々しいのが鼻に付くと言う人もいますが、自分はハンス・ジマー大好きです。特に今回はデジデジしたサウンドもあって新鮮でした。
ポスターとか予告を見て描いたイメージを、一回捨てていただけますか?
あの、素晴らしいんですよ。本当に素晴らしいんです。 わたし的には「第9地区」よりテーマ&テーマの描かれ方が素晴らしいと思うんです。 ただAIとは?それは魂か?心はあるのか?AI搭載ロボットは人間の脅威になるのか?といったテーマがSF映画としても、親と子の関係とは?親の愛とは?躾とは?人間の成長とは?といったテーマがヒューマンドラマとしても普遍的なので、そこを語ると良さが伝わらないような気がしています。 いつも訴求ポイントを決めてそこを推すような書き方をするんですけど、本作に限ってはそこを推すと逆に……、なんです。だから今回は、ポイントを推すの止めます! きっと配給会社も困ったと思うんです。困ったからこその、残酷なシーンを編集カットしての、チャッピー癒やし系アピール。うーん……、癒やし。そこは否定しませんけど、できれば、そこも一回忘れて頂きたいです! そう、お願いですから、前情報を全て忘れてください。なんだったら、私が書いたこの文章も忘れてください! あと直ぐにロボコップとか、日本のアニメ(攻殻機動隊とか)を彷彿とさせます。バルキリー?マクロスっぽい!と思ったら違うようで(笑) 監督は士郎正宗せんせのファンみたいです。あ、だからこそ、日本で受け入れられやすいと期待しているのです!が、そこをどう評価されるか。心配です。素晴らしい作品なだけに、心配です。 なんで心配かっていうと、アメリカではあんまり評価が良くないらしいんです。 多分ですね、登場人物達の英語の訛りが酷いからですよ(笑) 私は字幕がまだついてないのを観たので、「え、なんて?」と思うところが沢山ありました。 でもすみません!一点だけ言わせてください。 自律型AIを搭載したロボットのチャッピーは、全能ではなく赤ちゃんの状態です。 自分を略奪したギャングスタ夫婦を親と慕い、彼等のアイデンティティの影響を色濃く受けて学び、成長します。 私の永延の研究テーマである、人間は「氏か育ちか」の"大逆転"的なテーマに繋がり、興味深かったです。 フランシス・フクヤマが「歴史の終わり」という本の中で、こんなことを言っています。 「"歴史は繰り返す"とは同じことを繰り返してしまう人間の愚かさを表しているのではなく、経験からしか学べない人間の哀しい性を表している」 つまり自律型AI搭載ロボットは人間と同じく哀しい性を背負い、人間世界で経験し学ぶなら、人間以上の存在にはなれないのかも知れません。 人間は人間以上の存在を作りだせない? ならば、自律型AI搭載ロボットは人間の脅威にはならない。なれないと思いました。 先日、高度な人工知能の誕生に備え、スタンフォード大学ロースクールで「ロボットに罪は問えるか?」の公開講義が行われました。 まさにチャッピーとギャングスタ両親の関係に通じる、難問です。 そんな世の中は、直ぐそこまで来ているのでしょうか? ラスト、未知の領域に踏み込みます。 PS 恐らく沢山の男子が観に行くと思われますが、全ての「お母さん」と呼ばれる方達に観て頂きたいです。 母親役である、die antwoordのヨーランディはもの凄くユニークな容姿です。可愛いけど、美しいか?と聞かれると、即答はできません(笑) でも終盤のあるシーンで、チャッピー内にある画像が映りますが、もの凄く神秘的で美しいんです。チャッピーに、母親はそう見えてるんです。 母親は子供にとって特別な存在なんだと、はっとさせられました。
ロボットに看取られたい?!
2016年!来年の話だ。 舞台となる治安のすこぶる悪い南アフリカと違って、我が国ではチャッピーのような警察ロボットより少子高齢化に対応したケアロボットに関心が集まっている。 一分で完売したペッパーも、服薬や見守り等のアプリの開発が盛んと聞く。 ここで描かれる人工知能は、遠いSFの世界の話ではなくなった事に感嘆する。 既に身の回りにいて将棋を指したり、タブレット端末で頓珍漢な問答に答えたりしている。 来年の今頃セコムの代わりにチャッピーが駆け付け、老人ホームのベッドサイドでペッパーが脈をとってくれても少しも驚かない、そんな世界の入口を見せてくれるニール・ブロムカンプ監督である。
かっこよさと社会問題の融合
単純にかっけぇーって見た後にはなりました(笑) でも現在の人工知能技術が進むとラストの展開ありえなくはないなと考えさせられ不気味さもあった映画でした。ブロムカンプらしい社会問題とSFの融合で今回も差別がテーマですね。 人とは違うロボットと共存するのは難しいといった感じでしょうか。 そして印象的なのがヒューの悪役の演技!やりたい放題ですね!こんなにも悪役似合うとは!X-MENとかレ・ミゼラブルの強くてかっこいいヒューではなく欲にまみれたクズっぷりを遺憾なく発揮しててたまにはいいなと思いました。 また楽曲提供かつチャッピー育てるチンピラのニンジャとヨーランディのDie Antwood思ったより良かったです。 音楽もかっこいいし演技もぶっ飛んでてファンになりました。 ラストシーンで流れるenter the ninjaかっこよすぎます。 日本に来日しないかなー 親日家らしいけど!
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