チャッピーのレビュー・感想・評価
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いや、おもしろすぎでしょ!!!
ブロムカンプ監督節全開
同監督過去作の「第9地区」「エリジウム」が好きなら楽しめると思う
自身の生まれ故郷ヨハネスブルクを舞台に、現在の混沌とした社会情勢への心情と、AIの進化に対する警鐘をうまく融合し、ブロムカンプ監督ならではの心に訴えかけるような表現と残酷な世界観で見事なメッセージ性を有した作品となっている。
近代的な世界観もあまりにリアリティが洗練され、あたかもドキュメンタリーのようなクオリティで、作品を重ねるごとに深みが増しているように感じる。
また「リアルスティール」で素敵な父を演じたヒュージャックマンだが、今回は悪いロボットを操るという部分が個人的には面白かった。
ただ、今までと違い完全なるAIとして一から育て上げる過程が単調に感じたのと、国内版は表現規制がかけられているということで、若干満足度を欠いてしまった。
チャッピーかわいい
ユカイツーカイではないけれど
なかなか見応えあった‼︎
これぞ
いいじゃん!
惚れ直した!!
ダイアントワードにつられて鑑賞。
単純なロボット映画じゃなかった。
ロボット映画の仮面をかぶった「人間ってなんだろう?」な映画
犯罪都市と化した南アフリカのルクセンブルクにてとあるロボット企業が人型警察ロボットの開発に成功。
人型警察ロボットの普及により犯罪率は減少の一途をたどる。
そんな中、開発者のディオンはより「人間に近い」ロボットを作るため、AIを開発する。
そのAIを試すべくスクラップ前のロボットにインストールしようとするのだが、ギャングにロボットを強奪される。
ギャングに脅され、スクラップを修理したついでにAIをインストールするするのだが、そのロボットは赤ちゃんと同じ。
そんな赤ちゃんのようなロボットをギャングが教育し、立派なギャングに育てようとするのだが…
というようなギャグっぽいストーリーなのだが、ギャグ映画ではなく「教育とは何か」「善悪とは何なのか?」「人間とはなんなのか?」というテーマを考えさせられる映画だった。
そのすべてのテーマに通底するのは「環境」というものだろう。
教育をする側は自身の教育されたバックヤードからしか子供に教育を施せない。それによる良い影響も悪い影響もあるが、教育される側はその環境を選べない。(教育される側は悪い影響でも良い方向に転化することは可能かとは思うが)
しかし、面白いのは教育する側が母性や父性により「親になる」ということも環境がなせる業だろう。
また善悪も先天的な環境により、擦り付けられるものである。
最初は赤ちゃんのチャッピーは善悪を二元論で解釈しているが、徐々に善悪のトレードオフを行ったり、善悪を超えたい瞬間などが出てくる。
これは環境を超えるという意味で。人間の成長を目の当たりにしているようだった。
そして「人間とはなんなのか?」というのも、我々人間は作ってきた環境=社会、歴史により人間という生物的な定義をしてきた。
しかし、ソフトウェアとして思考・感情を持った高度なAIが発達したら、ロボットという肉体的な環境下であろうともはや人間なのではないか?と思ってしまう。
むしろ映画にも出てくる嫉妬に狂って人間性をなくした人間よりもチャッピーは人間だろう。
映画だけでなくグーグルの「人間は500歳まで生きられる」という発表や、偉人AIを開発して判断を仰ごうとしている現実社会を見るだに、ますます「人間の定義」を考えさせられるのだろう。
まあこんな重たそうなテーマだけど、娯楽作品としても楽しめる感じは最高だ!
トラッドとベースミュージックがギャングスタテイストにマリアージュした音楽がガンガン流れるなか、ロボのチャッピーがギャング喋りとラッパーぽい歩き方するだけでも最高だYo!!
悲しい悲しいお話。
ちょっと毛色の違ったAIロボット映画。
ただ単にチャッピーが大活躍するヒーローロボット映画かと思っていたらヒューマンドラマでしたよ。
赤ちゃんのように生まれたとこから人工知能を育て上げていく、ということでチャッピーは善悪の区別もつかず、周りの人間に都合よく利用されだしていく。
悪がき達に追い立てられるシーンや、機械だからといって処分されていくシーン、どのシーンをとってもほぼ人にしか見えてこない。
どんどん感情移入していっちゃいます。
ヒューの悪役っぷりやニンジャたちのダメ人間ぶり、チャッピーの周りはろくでもない人ばかり。ラストのおちはいいのか悪いのか、安易過ぎる気もしなくはないが、とにもかくにも面白かった。
グロテスク
第9地区が最高に面白かったので、同じような面白さを期待していたのだけど、ちょっと肩すかしの印象。
でも、普通の意味でとても面白かった。CGや開発環境の道具など非常にリアルで、リアリティに対するこだわりが感じられた。
ロボットを兵士や殺人・制圧の道具に使うというのは、現実には大きな問題になっていると思うが、この作品ではその疑問が呈されているわけではない。
人を殺人・制圧するロボットにAIを搭載すべきかどうかということに関しては更に大きな議論になりそうだけど、この作品ではAIを乗せる方がいいもんで、AIではなくあくまで人間が操縦するべきだ、とする方が悪いもんになってて、これは現実での議論の逆になってる感じで意外に思った。
チャッピーが人間の子供にしか見えなくて、かわいそうに思ったり、感情移入できたりすることには考えさせられる。
「こころ」というのは、見かけ外見ではなく、動きに対して強く感じるんだな、と思った。
チャッピーが死ぬように造られた、ということに対してメーカーに怒りをぶつけるところは、人間と神との関係を思わせる。
メーカーが深く考えずに作ってしまって、まさかこんなことになるとは、と嘆くのは、「盲目の時計職人」の例え話を思わせる。
メーカーとチャッピー、神と人間の関係は、結局は親と子の関係に収斂するように思う。この作品はその複雑な愛憎を描きたかったのかな?と思った。
最後はある種グロテスクなオチ。見せ方を変えたらホラーにでもなりそう。そういえばこの話ってフランケンシュタインにも似てるね。
人間性とは?
最高すぎる。テンションが上がりっぱなしです。
だんだんチャッピーに感情移入してしまう。ここは第9地区のエビと同じ。
そこから先です。波のように次々と面白い展開が待ち受けていて、飽きない。
詳しくその展開とは一体どんな風になっていくのか?を説明します。
まず第9地区と同じように最初はストーリーを解説。
そしてすぐに細かなアンドロイド要素を含めてそれだけで楽しい。動きを加えたカメラワークでより一層際立つ人間的動作なのに筋力などが全く違うという点なんかもありました。
そしてチャッピー登場。いきなりテーマをぶち込んできます。
それは「子育て」。
創造主である人物からはお絵かきや人形遊びなど感性豊かに物事を広められていくが、ギャングのパパには怒鳴られ銃を持たされるなど、わかりやすいテーマでした。ベタなのですが、これがアンドロイドでありさらに、舞台がヨハネスブルグとなると話は一層濃くなって行き、先が読めない。一体人間性って何?
その後は「意識」についてのテーマ。
これはネタバレになってしまうので、ヒントだけで。
人はあくまでただの箱だということです。
とても面白かった。キャストもはまってました。
第9地区と比べたらアカンよ^^;
ポスターにも第9地区の監督最新作!って書いてるのでどうしても期待しちゃいますが・・・
シガニーウィバーにヒュージャックマンが、キャスティングされてるし初日に観ずにいられないが・・・何故?受けたのって感じ。
斬新な切り口と視点で、過去の焼き回しネタをB級タッチで描写が売りですが、既に第9地区でハードルが上がってしまってるのが・・・面白いけど途中からもしや!?が徐々に確信に変わりオチは読めてしまった。
レイトショーや映画の日ならオススメ〜無料鑑賞なら観るべき^w^〜☆3.4
PS:Zアイランドもそうでしたが、ミュージシャンを主要キャストにしたらアカンね^^;
AIの行く末は?
『第9地区』では[アパルトヘイト]を、『エリジウム』では[オバマケア]をメタファ-として織り込んで(と自分は思っているのだが)なかなか考えさせられる面白い作品を観せてくれたニール・ブロムカンプ監督が、今度は最近何かと話題の人工知能を題材にしてきた。
オセロや将棋での人工知能対人間の対戦がニュースになったりもしていますし、映画『her 世界でひとつの彼女』では人工知能のOSに恋してしまう男性が主人公のとても良い作品でした。
本作でも多少マイノリティのメタファ-は窺えたものの、基本的には人工知能がストレートなテーマですかね。
進化したAIを悪用されたら、とんでもないことになりそう。
「人工知能が人類を滅ぼす」と言うホーキング博士の意見も(そうなのかなぁ)と何となく分かる気がします。
もしかして人工知能が一人歩きしたら全ての概念が覆るかもしれない。と本作を観て思ってしまいました。
もし可愛いキャラクターの人工知能がとてつもない悪事を働いたりしたら、今までの価値観が全て狂ってくる。
全く見た目は当てにならなくなり、作品中にも出てきたように中身こそが全てになる。
でもそれって今の人間の世界でも本当は同じだなと思うと、やっぱりこれもまた人種差別のメタファ-なのか?と考えさせられてしまいました。
とにかくまぁニール・ブロムカンプという監督の作家性はそういうところにあるのだろうと思ったりもします。
と言うように、本作は例えば『トランスフォーマー』のようにエンターテイメントに特化した作品ではありません。そういうのを期待して行くとチョット期待ハズレになる恐れはあると思います。
『第9地区』や『エリジウム』が良かったという方なら、本作も気にいるのではないでしょうか?
自分はたいへん興味深く観れました。
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