チャッピーのレビュー・感想・評価
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エンジニアvsエンジニア
先が全く読めない展開でブロムカンプらしいラスト。
ただ、イライラするストーリーに、周りはムカつく利己的なヤツばかり。こんなムカつく映画ある?と思ってしまったが、環境が子どもを育てるのだから、誰か守ってやれよと思ったけど、親もまた環境で作られるのだなと少し許せた。
イライラして、少し許せて、満足してるのだから監督の手の内で転がされてたのだろうなぁ。
同じ舞台なら「第9地区」の母船を待つ宇宙人もチラッと出して欲しかったな。
異形なる者の革命
いやぁ最っ高に良かったです!ニール・ブロムカンプ節が炸裂じゃないですか!
今までもSF映画で幾度となく描かれてきた人工知能の暴走(?)を、全く新しいアプローチで攻めてくれちゃって。攻めまくってくれちゃって。あんな脚本なかなか書けないでしょ。「ギャングと人工知能ロボットの交流」なんて、どういう頭してたら思いつくんでしょうか?正義のウルヴァリン!ことヒュー・ジャックマン起用しといて、あんな頭イカれポンチの悪党やらせるってのも最高過ぎるでしょ。そして相変わらずの変化球で登場するのがシャルト・コプリーで。シャルト・コプリーは今回も最高でした。
なんていうんだろ。定番、定石、予定調和を覆させたらこの人に敵う若手の映画監督は今そうは居ないんじゃないですかね。
まあニール・ブロムカンプ監督といったら、そりゃあ『第9地区』を抜かして語る訳にはいきません。あの一作が映画界に齎したインパクトといったら図り知れませんし。一介の人間がひょんなことからエイリアンに変貌しちゃうっていう。やがては彼の起こした行動が世界に多大な影響を及ぼす!的なプロットは衝撃でした。
そして、あの一作が恐らく監督にとっての基準点というか、アイデンティティーとでもいうか。あれを新たなアプローチで焼き直したのが、この『チャッピー』ではないかなと、鑑賞中にふと思いまして。
あの人はやりたいことが基本的に変わってないんじゃないのかなと。異形なる者が世界に革命を起こす、的な。
で、それを良しとするかどうかは受け手それぞれの判断だと思うんですけども、自分は支持しますね。それしか出来ないなら、それを突き詰めたらいいんじゃないかと。その上であらゆる定番をひっくり返してくれてったらいいなと。
傑作です。
いや、おもしろすぎでしょ!!!
ブロムカンプ監督節全開
同監督過去作の「第9地区」「エリジウム」が好きなら楽しめると思う
自身の生まれ故郷ヨハネスブルクを舞台に、現在の混沌とした社会情勢への心情と、AIの進化に対する警鐘をうまく融合し、ブロムカンプ監督ならではの心に訴えかけるような表現と残酷な世界観で見事なメッセージ性を有した作品となっている。
近代的な世界観もあまりにリアリティが洗練され、あたかもドキュメンタリーのようなクオリティで、作品を重ねるごとに深みが増しているように感じる。
また「リアルスティール」で素敵な父を演じたヒュージャックマンだが、今回は悪いロボットを操るという部分が個人的には面白かった。
ただ、今までと違い完全なるAIとして一から育て上げる過程が単調に感じたのと、国内版は表現規制がかけられているということで、若干満足度を欠いてしまった。
チャッピーかわいい
ユカイツーカイではないけれど
なかなか見応えあった‼︎
これぞ
いいじゃん!
惚れ直した!!
ダイアントワードにつられて鑑賞。
単純なロボット映画じゃなかった。
ロボット映画の仮面をかぶった「人間ってなんだろう?」な映画
犯罪都市と化した南アフリカのルクセンブルクにてとあるロボット企業が人型警察ロボットの開発に成功。
人型警察ロボットの普及により犯罪率は減少の一途をたどる。
そんな中、開発者のディオンはより「人間に近い」ロボットを作るため、AIを開発する。
そのAIを試すべくスクラップ前のロボットにインストールしようとするのだが、ギャングにロボットを強奪される。
ギャングに脅され、スクラップを修理したついでにAIをインストールするするのだが、そのロボットは赤ちゃんと同じ。
そんな赤ちゃんのようなロボットをギャングが教育し、立派なギャングに育てようとするのだが…
というようなギャグっぽいストーリーなのだが、ギャグ映画ではなく「教育とは何か」「善悪とは何なのか?」「人間とはなんなのか?」というテーマを考えさせられる映画だった。
そのすべてのテーマに通底するのは「環境」というものだろう。
教育をする側は自身の教育されたバックヤードからしか子供に教育を施せない。それによる良い影響も悪い影響もあるが、教育される側はその環境を選べない。(教育される側は悪い影響でも良い方向に転化することは可能かとは思うが)
しかし、面白いのは教育する側が母性や父性により「親になる」ということも環境がなせる業だろう。
また善悪も先天的な環境により、擦り付けられるものである。
最初は赤ちゃんのチャッピーは善悪を二元論で解釈しているが、徐々に善悪のトレードオフを行ったり、善悪を超えたい瞬間などが出てくる。
これは環境を超えるという意味で。人間の成長を目の当たりにしているようだった。
そして「人間とはなんなのか?」というのも、我々人間は作ってきた環境=社会、歴史により人間という生物的な定義をしてきた。
しかし、ソフトウェアとして思考・感情を持った高度なAIが発達したら、ロボットという肉体的な環境下であろうともはや人間なのではないか?と思ってしまう。
むしろ映画にも出てくる嫉妬に狂って人間性をなくした人間よりもチャッピーは人間だろう。
映画だけでなくグーグルの「人間は500歳まで生きられる」という発表や、偉人AIを開発して判断を仰ごうとしている現実社会を見るだに、ますます「人間の定義」を考えさせられるのだろう。
まあこんな重たそうなテーマだけど、娯楽作品としても楽しめる感じは最高だ!
トラッドとベースミュージックがギャングスタテイストにマリアージュした音楽がガンガン流れるなか、ロボのチャッピーがギャング喋りとラッパーぽい歩き方するだけでも最高だYo!!
悲しい悲しいお話。
ちょっと毛色の違ったAIロボット映画。
ただ単にチャッピーが大活躍するヒーローロボット映画かと思っていたらヒューマンドラマでしたよ。
赤ちゃんのように生まれたとこから人工知能を育て上げていく、ということでチャッピーは善悪の区別もつかず、周りの人間に都合よく利用されだしていく。
悪がき達に追い立てられるシーンや、機械だからといって処分されていくシーン、どのシーンをとってもほぼ人にしか見えてこない。
どんどん感情移入していっちゃいます。
ヒューの悪役っぷりやニンジャたちのダメ人間ぶり、チャッピーの周りはろくでもない人ばかり。ラストのおちはいいのか悪いのか、安易過ぎる気もしなくはないが、とにもかくにも面白かった。
グロテスク
第9地区が最高に面白かったので、同じような面白さを期待していたのだけど、ちょっと肩すかしの印象。
でも、普通の意味でとても面白かった。CGや開発環境の道具など非常にリアルで、リアリティに対するこだわりが感じられた。
ロボットを兵士や殺人・制圧の道具に使うというのは、現実には大きな問題になっていると思うが、この作品ではその疑問が呈されているわけではない。
人を殺人・制圧するロボットにAIを搭載すべきかどうかということに関しては更に大きな議論になりそうだけど、この作品ではAIを乗せる方がいいもんで、AIではなくあくまで人間が操縦するべきだ、とする方が悪いもんになってて、これは現実での議論の逆になってる感じで意外に思った。
チャッピーが人間の子供にしか見えなくて、かわいそうに思ったり、感情移入できたりすることには考えさせられる。
「こころ」というのは、見かけ外見ではなく、動きに対して強く感じるんだな、と思った。
チャッピーが死ぬように造られた、ということに対してメーカーに怒りをぶつけるところは、人間と神との関係を思わせる。
メーカーが深く考えずに作ってしまって、まさかこんなことになるとは、と嘆くのは、「盲目の時計職人」の例え話を思わせる。
メーカーとチャッピー、神と人間の関係は、結局は親と子の関係に収斂するように思う。この作品はその複雑な愛憎を描きたかったのかな?と思った。
最後はある種グロテスクなオチ。見せ方を変えたらホラーにでもなりそう。そういえばこの話ってフランケンシュタインにも似てるね。
人間性とは?
最高すぎる。テンションが上がりっぱなしです。
だんだんチャッピーに感情移入してしまう。ここは第9地区のエビと同じ。
そこから先です。波のように次々と面白い展開が待ち受けていて、飽きない。
詳しくその展開とは一体どんな風になっていくのか?を説明します。
まず第9地区と同じように最初はストーリーを解説。
そしてすぐに細かなアンドロイド要素を含めてそれだけで楽しい。動きを加えたカメラワークでより一層際立つ人間的動作なのに筋力などが全く違うという点なんかもありました。
そしてチャッピー登場。いきなりテーマをぶち込んできます。
それは「子育て」。
創造主である人物からはお絵かきや人形遊びなど感性豊かに物事を広められていくが、ギャングのパパには怒鳴られ銃を持たされるなど、わかりやすいテーマでした。ベタなのですが、これがアンドロイドでありさらに、舞台がヨハネスブルグとなると話は一層濃くなって行き、先が読めない。一体人間性って何?
その後は「意識」についてのテーマ。
これはネタバレになってしまうので、ヒントだけで。
人はあくまでただの箱だということです。
とても面白かった。キャストもはまってました。
第9地区と比べたらアカンよ^^;
ポスターにも第9地区の監督最新作!って書いてるのでどうしても期待しちゃいますが・・・
シガニーウィバーにヒュージャックマンが、キャスティングされてるし初日に観ずにいられないが・・・何故?受けたのって感じ。
斬新な切り口と視点で、過去の焼き回しネタをB級タッチで描写が売りですが、既に第9地区でハードルが上がってしまってるのが・・・面白いけど途中からもしや!?が徐々に確信に変わりオチは読めてしまった。
レイトショーや映画の日ならオススメ〜無料鑑賞なら観るべき^w^〜☆3.4
PS:Zアイランドもそうでしたが、ミュージシャンを主要キャストにしたらアカンね^^;
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