マイ・インターンのレビュー・感想・評価
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こんな女社長、新入社員は滅多にいないよね・・・
プラダを着た悪魔の逆(ソフト)バージョン?
こんなに自信に満ちた新入社員もいないと思うが(日本なら嫌われそう)、なかなか楽しめた。
ママ友とか、やっかまれる働く女など、向こうでもそんな日本みたいな感じなのか?あるいは日本的ネタで向こうバージョンで作っているのか?
鮨や「サヨナラ」が出てくるあたり、日本を意識したような作り。
最後は取って付けた感あり。
展開や映像、音楽は「プラダ・・・」のほうが印象深い気もするが、こちらはあまり冷や冷やしなくていいかも。
年寄りを大事にしましょうと言うより、若いもんに負けずに働く姿勢が頼もしい。むしろ、こうありたい。ただ、家がご立派で、やっぱり金持ちの道楽なのかなという見方ができなくもない。
日曜日の夜に観たい映画。
ハリウッド映画の王道
とにかくひたすらハッピーな気分
カウチムービーとしても愛される良作かもね。
劇場で観なくてもDVDで借りてきてこれから長らく愛される作品になりそうで、特に女性起業家には、心のバイブル的として一家に一本って感じですね。
デニーロさんの眼光がとにかく優しい、立ち振る舞いにもスキがなく完璧なジェントルマン、そんな彼を軽く見てた若い社員も彼の経験スキルと優しさに惹かれていく、もちろん社長のアンさんも^^;
悪い人がまったく出てこないので、物足りない部分はありますが、心温まるハートフルムービーでした〜☆4
現代女性の願望かな?
心温まる不思議な友情。勇気と元気をくれる人間ドラマ。
【賛否両論チェック】
賛:主人公の人柄が好印象。抜群の演技力で見事に彼を体現しているロバート・デ・ニーロにも圧巻。ベンとジュールズの世代を超えた温かい友情にも、ホロリとさせられる。
否:ラブシーンが少しあるのが、どうしても気になる。
この作品の1つの見どころといえば、何といってもロバート・デ・ニーロ演じるベンのキャラクター。仕事は出来るのに、決して偉ぶらない。むしろ気さくでユーモアがあって、誰とでもすぐに打ち解ける。大抵のトラブルには全く動じず、どっしり構えて大人の対応。優しくて気が利いて、そしてオシャレ。まさに“理想的な大人の紳士”です(笑)。そんなベンのステキなキャラクターを、ロバート・デ・ニーロがコミカルかつ爽やかに演じています。シーンによって様々な表情を垣間見せてくれるデ・ニーロの演技に、まず是非ご注目下さい。
仕事と家庭との両立で思い悩み、何もかも上手くいかなくなりかけていたジュールズが、ベンの言葉に励まされていくうちに、不思議と自ら自分なりの答えを見つけ出していく様子が、印象に残ります。観ているこちらも、自然となんだか励まされるようです。
若干のラブシーンがあるのは気になりますが、それも許容範囲かと。男性目線では、
「ベンみたいな人間になりたい!!」
と感じると思いますし、女性目線では、
「ジュールズの気持ちに共感出来る!!」
と感じるかと思います。
デートでも勿論のこと、ちょっぴり幸せな気分になりたい時や、元気をもらいたい時に、是非オススメの作品です。
映画館で見てよかた
隣の席の女性(ひとりで見に来ていて、ポップコーンを食べながら見ている)が途中ですすり泣きをはじめた。アン・ハサウェイが夫の浮気に苦悩し、ロバート・デ・ニーロに訴えるシーン。えっ、でも、この映画って、そういう映画? 泣くための映画?
びっくりしたなあ。
そのあともアン・ハサウェイの感情の起伏に合わせて泣いている。
うーん、この映画はキャリアを築いた女性の恋愛苦悩映画だったのか、と私は考え込んでしまった。
もし、そうなのだとすると、これはかなり手の込んだ「恋愛」である。アン・ハサウェイは結婚していて、こども(娘)がいる。彼女自身は誰か新しい男を好きになる、というわけではない。専業主夫(育メン?)をやっている夫が浮気をする。そのことに苦しむのであって、彼女自身が誰かを好きになって苦悩するのではない。自分のなかの、抑えきれないときめき(感情)に、自分を見失うわけではない。
こういうときでも、やはり「恋愛」なのだろうか。女の恋愛は、いま、好きな男を獲得するということがテーマではなく、好きな男をどこまで自分につなぎとめておくか、ということがテーマになったのか。
ほおおっ、と思った。
で、これが「仕事」とパラレルになっている。
アン・ハサウェイは自分でアパレルの仕事をはじめ、企業にまで育てた。拡大のスピードが速すぎて、もう彼女だけでは経営を把握しきれない。そこでCEOを雇い入れることにする。雇い入れるといってもCEOがくれば、彼女がその指揮下に入ってしまう。簡単に言うと「部下」になってしまう。これは、ようするに好きな仕事(恋人)を他人に奪われること、「失恋」に似ている。夫の浮気は、夫が恋をしたのか、相手の女が夫を奪ったのか、まあ、どっちでもいいが、夫が他人のものになるという点で、CEOとアン・ハサウェイが築き上げた会社の関係に似ている。
こういうこと、つまり、自分が築いてきた会社をだれかに乗っ取られる(?)という苦悩は、これまでは男社会のものであった。それが女の起業家の問題になるくらいにまで女性の社会進出が進んだということを、この映画は「恋愛」と重ね合わせる形で描いているのである。
隣の女が泣かなかったら、このことに私は気がつかなかっただろうなあ。単なるコメディーと思って映画を見つづけただろうなあ。
ロバート・デ・ニーロがもういちど会社で働いてみる気持ちになる。自分よりはるかに若い世代といっしょに働き、とまどい、そこに「笑い」が生まれる。その「笑い」をロバート・デ・ニーロがさまざまな表情で彩って見せる。そこにもし恋愛がからんでくるとしても、ロバート・デ・ニーロをアン・ハサウェイが好きになる、というようなことだと想像していた。
ところがねえ。映画はもっともっと「現実的」。70歳(ほんとうはもっと年を取っている?)のアン・ハサウェイに30代のアン・ハサウェイは恋などしない。ロバート・デ・ニーロにはレネ・ルッソという、それなりに年をとった女が恋をする。レネ・ルッソを登場させ(しかもセックスまで匂わせ)、アン・ハサウェイの「恋」なんか、最初から封じ込めている。
これは、これは……。
ロバート・デ・ニーロが出るから「古くさい」映画だとばかり思っていたが、(実際、ロバート・デ・ニーロの見せる表情の百変化は「古い」のだが)、これはこれまでのハリウッド映画の「定型」を壊したところで動いている。
まったく新しい映画なのだ。
マンハッタンではなく、いま急激に変化しているブルックリンを舞台にしているのも、「新しさ」を描くには重要なことなのだろう。
それにしても。
もし、映画館で見なかったら、つまり隣に若い女が座り、その女がアン・ハサウェイの感情の動きに合わせて泣かなかったら、このことに私は気がつかなかっただろうなあ。アン・ハサウェイはわたしの好きな女優ではないし、ロバート・デ・ニーロは嬉々として演じているが、その表情には新しいものがあるわけではないし、せいぜいが★2個の映画である。
でも、映画館で見て、あ、そうなのか、と気づかされた。他人の見方に反応して、私自身の見方が変わってしまった。映画館で映画を見る楽しみは、こんなところにもある。
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