マイ・インターンのレビュー・感想・評価
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老害への道から引き返す唯一の方法と、1つのアイテム。
これはいい映画だったなあ。
( ´ー`)y-~~
ロバート・デ・ニーロ演じる、ベン。彼みたいな紳士オジサンになる事を、いつからだろう、私は諦めてしまった。
ベンみたいに、会社の中で年下社員に「寄り添えるオジサン」になりたかった。
しかし、自分の周りにはベンみたいな紳士爺さんは、
これまでいなかったし、見たこともない。気がつけば、、、
アレ?
( ゚д゚)ハッ!
ちょっと待て。
ベンほどの逸材オジサンは、確かにいなかったけれども、
書いてる途中に、ふと、あるオジサン社員の事を思い出した。
私がその会社に転職して3年目になった頃、
ず〜っとヤサグレてる影の薄いオジサン社員がいた。
なんだアイツ。いっつもやる気ねえなあ。
会議中もずっと窓の方をぼんやり見てるし、定時になったらそそくさと帰るし。
なんか、人生諦めちゃってるなあ。ああいうオジサンにはなりたかねえな、うん。
その名はK武さん。今考えると、K武さんは中年の危機のど真ん中にいただろう事は、
K武さんと同じ年齢になり、なんとなくわかってきた。
私がじ〜っとK武さんを侮蔑しながら観察していると、別の先輩オジサンが、
「ソビちゃ〜ん。K武さんは、ああ見えて、昔はバリバリ働くやり手の社員だったんだぜ」と声をかけてきた。
(゚Д゚)ハァ?
「K武さんはなあ、昔は営業成績トップでなあ、何度も社内で表彰されて、4〜5年で課長まで出世したんだ。」
嘘でしょ?150人いるんだよこの会社?あのヤサグレジジイがぁ?
「課長までいったのに、もっと自分の営業能力を活かせる仕事に就こうと、すぐ辞めて転職しちゃったのさ。」
もったいねえ〜。私の年収の倍
なのに、転職?
「そこで頑張り過ぎたんだろうな〜。ノルマも相当キツかったはず。体壊して休養を余儀なくされて、嫁と別れて、子供とも離れて。残ったのはとんでもねえ額の、マイホームのローンだけさ。」
4LDKに一人暮らし??
「だから出戻りなんだよK武さんは。毎月ローン返済が辛くて、家を手放したいけど、この前リーマン・ショックがあったろ?売れねえらしいんだよ、家がwwwww」
可哀想すぎる、、、
(´;ω;`)
「だからヤサグレてるわけ。ソビちゃん、K武さんに営業のコツを教えてもらいな。ヤサグレてるけど、スキルは間違いないからさ。」
その後、私はK武さんに急接近し、アレコレとヨイショしまくって仲良くなり、
一緒に外回りしながら、営業のノウハウを1から伝授してもらった。
会話してみると、ヤサグレキャラで取っつきにくかったK武さんは、
ただのシャイで、とても優しくノウハウを教えてくれるオジサンだった。
決して押しつける事はなく、こちらから聞いた事だけ詳しく回答してくれる。
ベンほどカチっとした身なりではなかったものの、
清潔感だけは保つようにと諭された。
誰からも相手にされないヤサグレジジイだったK武さんは、
私のような、急に自分を慕う後輩ができた事で、みるみるうちに昔の輝きを取り戻し、
私の営業成績上昇以上に、K武さん自身の営業成績が上がり、その年のベスト3に入り表彰されたのだ。
人見知りだったはずの私もギリギリ金一封の出る30位に入り、
セールストークが上達する恩恵を受けた。
同僚は皆、K武さんの変身ぶりに度肝を抜かし、
上司連中はまさかのカムバックぶりにニコニコが止まらなかった。
死んだ魚のような目をしてたK武さんは、かつての輝きを取り戻し、
精力的に仕事をこなし、ついには、また新たな目標にチャレンジするため、
もっと稼げそうな仕事に、瞬く間に転職して行った。
なんか自己啓発本とか、怪しいスピリチュアル系の、
シルヴァーバーチがどうのこうのという、いかにもヤバそうな本を毎日読んでたのは、さすがに気になったけれど(笑)、
ヤサグレ卒業できて良かったねK武さんてな感じで、
みんな快く、彼を転職先へ送り出したのだ。
会社の中に寄り添ってくれる人が、1人だけでも、いるのといないのとでは、大違いなのだ。
特に、アン・ハサウェイ演じるCEOジュールズのような、
膨大な仕事量と、重責によるストレスを抱え、家庭事情も不安定で睡眠障害が出てる人間には、
尚の事、人生経験豊富で紳士爺さんの、ベンのような余裕のある大人が寄り添う事は、
それだけで相当に有益な事なのだ。
ベンの、気さくさや、さりげない気配り、考えを押しつけない姿勢は、
ジュールズだけでなく、他の社員や同僚にまで好感をもたれ、
温かな雰囲気が社内全体に伝播していく過程が、なんとも心地がよく、
他の映画で言うなら、
「ミセスハリス、パリへ行く」と似通った、ハートフルな感情へと観客を誘う。
気がつけば、今の自分は中年の危機の真っ只中で、先行き不透明で、心にゆとりもなく、
ベンにもK武さんにもなれない、プチ老害領域に足を一歩踏み入れている感覚すらある。
まず、相手の言い分をしっかり聴く力を持った人を目指そうと思った。
そして、話し相手がいつ泣いても差し出せるハンカチを、常に持とうと思った。
老害への道を引き返すには、それしかないなと思った。
働く女性必見!キャリアを考える重要な作品!
何歳になっても、自身のキャリアをを考える重要な作品!
経営者として事業を展開する主人公の
キャリア、家族、子育ての葛藤がとてもよく伝わります。
ほぼすべての働く女性がぶつかる葛藤を生生しくも
乗り越えて成長していく主人公がとても格好いいです。
ベンの出来すぎな人間性とロバートデニーロがただただかっこいい
幸せな世界
カッコ良いシニアでありたい、デ・ニーロのように
NHKプレミアムシネマ「マイ・インターン」字幕版を鑑賞。
これまでアマプラで全編通しで(吹き替え版を)3度鑑賞しているのに加えて4度目の鑑賞になります。以前フルタイムで仕事を続けていた時に観た鑑賞後感と、退職した(後再就職、本作のシニアインターンみたい)今の鑑賞後感とが異なり、本作に違う味わいを感じます。出来過ぎの人物造形、小気味よいストーリー展開、どれもこれも観たい映画の要素が詰まっています。見終わって、デ・ニーロのように格好良くありたいと願うようになりました。本作はマイフェイバリットの一つに挙げてもよいかもしれません。
なお、字幕版を観て、本作中、「サヨナラ」と日本語で挨拶をかわしていることに驚きました。
男性目線の大人の余裕を知ることが出来る!男性こそみるべき!
人生経験豊富なシニアインターンが若き女性経営者のもとで新たな挑戦に挑むという、一見シンプルながらも心に響く作品
女性人気が高い作品ですが、男性目線で観ても、深く考えさせられる場面が多くありました。
主人公のベン(ロバート・デ・ニーロ)は、70歳を過ぎてなお、自分の人生に新しい目的を見つけたいと願う元ビジネスマン。
退職後の空白期間に安住せず、シニアインターンとして再び社会と接点を持とうとする姿勢には、ただの「第二の人生」という枠を超えた前向きな生き方が描かれています。
人生どこまでも挑戦だなってことを感じさせてもらえますし、何よりベンの生活がかっこいい。日常生活は規則正しく整っていて、クローゼット収納は大人の嗜みというべきスーツが綺麗に整理整頓されているだけにおさまらず、でネクタイやスカーフなど装飾品も種類が豊富。日々の生活の丁寧さが表れており、その性格は人間関係にも表れています。
凛々しく大人の風貌や対応をみせたかと思うと、若手の社員ともおちゃらけている姿を見せていて、幅が広い。
そんなベンですが、家庭とのバランスに悩み、孤独を抱えている若き女性起業家ジュールズ(アン・ハサウェイ)に対して、決して上から目線でアドバイスをするのではなく、経験から得た知恵を穏やかに伝えることで、彼女に安心感と新たな視点を与えていきます。
この「押し付けない大人の余裕」と「聴く力」は、歳を重ねた男性ならではの魅力として描かれており、個人的にも見習いたい姿勢でした。
今回、男性目線でベンに着目した話を記載させていただきましたが、男女問わずキャリアや人生における「新しい挑戦」を前向きに捉えることの大切さを教えてくれる映画です。
年齢を重ねても、柔軟さと好奇心を忘れなければ、人生はいつでもアップデートできる。そんな希望を感じさせてくれる、温かくも深い一作でした。
ブルース・ウェインとアルフレッドかよ
「マイ・インターン 気持ち悪い」という検索ワードを見かけて興味を持ち鑑賞する。
アン・ハサウェイもデニーロも大好きな役者なので、基本的には抵抗感ゼロで入れた。
「相当都合良すぎる展開」だなーとは思ったが、ハリポタ等と一緒のファンタジー映画と思えば目くじら立てる事無く鑑賞可能です。様々な困難を乗り越えて成長するサクセスストーリー、ではあるが、何せあまりにも全てが都合良すぎて味気がない。
ツッコミ入れなきゃ気がすまんくらいに都合良すぎな箇所もかなりあるし、合わない人は嫌いになる映画だろう。
・劇中で敵役が居ない(強いて言えばママ友くらい?)ので全体的に毒気が無い
・デニーロが無敵過ぎる、何でもこなせるスーパー紳士すぎる
・出張先のホテル内、ガウンでベッドに2人とか有り得んでしょ
・旦那もラストで改心してたけど、あれでかなり冷めた。バリバリ仕事する女社長がプライベートを職場に持ち込むの? 「帰ってから話し合いましょ」ってセリフを期待したのに
強力な敵が居ない中、皆が皆主人公2人を応援し味方してるので余計キモイっちゃキモイ。
けど、元気なデニーロが楽しそうに芝居してるのを観れるだけで十分嬉しいから良しとします
歳を重ねても学ぶ姿勢を忘れたくない
おもしろかった〜。
なんだかんだ年の功ってあるよね。
働く女のツラさがわかる映画でした。
働く楽しさもあったけど。
ベンがいい人すぎて…。
こんな老後を送りたくなりました。
健康で頑張ろうぜ。
17.10.9
ハンカチ
デニーロの英国紳士があったかくてかっこよくて、素敵…!
そしてハサウェイのバリキャリ姿もさすがで、嫌味なくとっても好きでした。
ただ不倫は…それでいいのか…?!と困惑してしまいました。
だいぶ大問題を黙ってられた妻、凄すぎる…忙しくても知り合いと浮気されてたら発狂ものです。
そこはご都合じゃなくバシッとぶった斬っても良かった気がするというか。嘘ついたりとか、計画的すぎて悪質だしあまりに旦那無傷過ぎるよ!笑
CEO問題もちょっとフワッとしてたのが気になったけど、あくまでヒューマンドラマなのでそこの塩梅でしょうか。
とは言いつつ、テンプレ気味でありながらも大筋のストーリーは面白かった。キャスティング最高ですね!
メール削除に奔走するコメディパートや「ハンカチ」が紳士ならではの寄り添うキーワードとなっていたのが良かったです。
何度も観たい映画
夢の競演
人気も実力も抜群の二人が織りなす人間ドラマ。
デニーロとの共演にアンの歓喜する姿が目に浮かぶような
抜群のコンビネーションだった。
嫌味も下品さも皆無。
品よく、それでいて大人のリアルなしょっぱさが深みをくれる。
社会貢献の一環として高齢者を採用したアパレル商社。
初めはちぐはぐ、噛み合わないはずも、長年の経験と知恵を
出しゃばることなく使って若者ばかりの会社に新風を吹き込む主人公。
過程で、高齢者による自虐的な展開はよく見かけるが、堂々としたデニーロのキャラクターがとにかく好感度大。それでいていつもならまとうオーラが全くなく、フツーのおじいちゃんを演じ切っており、そこを見るのも楽しかった。
女社長を演じるアンも現代ならではの設定が共感を呼ぶ。
古いタイプによくある、媚びて庇護が必要なキャラでもなく、
自立しているが強すぎて嫌味に感じるところもない。
結末は人間ドラマというにふさわしく、爽快だった。
幅広い年齢に受け入れられるまれなる作品だろうと感じている。
明るく前向きな気持ちになれる映画でした
アン・ハサウェイと、ロバート・デ・ニーロが演じる二人が、色んな出来事を乗り越えて、心を通わせて信頼をおける良いビジネスパートナーになっていく姿に感動しました。
ロバート・デ・ニーロが演じるベンはとっても紳士的でカッコイイ。アン・ハサウェイが演じるジュールズの仕事も家庭も一生懸命な姿は、応援したくなるし、キャリアに奮闘する女性は共感する部分が多いのかなと感じました。
そんな一生懸命な主人公に対する、長くキャリアを積んできたベンの励ましの言葉がとても温かい気持ちになります。
見終わった後は、明るく前向きな気持ちになれる映画でした。
全774件中、1~20件目を表示