劇場公開日 2016年1月30日

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「【ボストン裏社会を支配したジェームズ”ホワイティ”バルジャーの半生を複雑に絡み合ったマフィア、FBIとの関係も生生しく描く】」ブラック・スキャンダル NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5【ボストン裏社会を支配したジェームズ”ホワイティ”バルジャーの半生を複雑に絡み合ったマフィア、FBIとの関係も生生しく描く】

2016年1月31日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

興奮

知的

 ジェームズ”ホワイティ”バルジャーを演じたジョニー・デップの抑制した演技から滲みでる怖さ 特に感情の感じられない眼・震える声・・。

 ジョエル・エドガートン演じる野心家FBI捜査官ジョン・コネリーの家庭が徐々に崩壊していく哀しさ。

 ベネディクト・カンバーバッチ演じるジェームズ”ホワイティ”バルジャーの弟で権力ある政治家、ビリー・バルジャーの処世術。

 近年のエンタメ作品に背を背けたような演出が魅力的。
 2時間がアッという間である。
 このような作品は現状ではメインストリームではないのかもしれないが、映画の醍醐味を味わえる作品だと思う。
 R指定だが、(それは、そうだ。慈悲なく、人(含む女性)を殺す場面多々あり)興味のある方は是非鑑賞されたし。

 <スコット・クーパー監督の前作の「ファーナス 訣別の朝」に似たグレーがかった映像の中、”ディパーテッド”の流れを継ぐ、非情で無慈悲なギャング映画>

<2016年1月30日 劇場にて鑑賞>

NOBU