「確かに面白いが中途半端」キングスマン sibakouさんの映画レビュー(感想・評価)
確かに面白いが中途半端
テッド並みの下品なゲラゲラ笑える笑いもある。
キックアス1並みののスカッとする殺戮シーンもある。
ガーディアンズオブギャラクシー並みの「カッケー!!」というシーンもある
ボンドっぽいところや
スパイ大作戦らしい懐かしい感じも
さらに大好きなUKのファッションが沢山出てきて、「今月のポパイと相まっていいねー!やっぱかっこいいね!ダブルのスーツは!オックスフォードは!」なんて見てると
ラストまでのテンポ感は素晴らしいし、最後はイエーイ!と拳を突き上げたくもなる。
がしかし
なんだろうか
違和感
B級の違和感
そのくせ、英国王のスピーチのような雰囲気を時たま漂わせたり
シリアスだったり
物語は一応きちんと作ってみようと試みていたり。
以下批判
階級制度を扱っている前半
よくわからないが、勲章、なんでガキに渡すんだ?
それで電話してはい、犯罪解決!っておかしーだろ!
その後、なぜその少年をキングスマンに選ぼうとしたかの流れも描かれない。
本来
親父を自分がスカウトして殺しちゃって責任感じてたら、普通スカウトしなくないか?あいつは馬鹿か。
キングスマン入試のシーン
本当に死ぬならまだしも、そういったシリアス感じ出しながら本当は死んだりしていない。保険のかけられた試験。生ぬるい感じが気にくわない。
そしてオックスフォード大やケンブリッジのヨット部階級上位のやつらが、どんな悲惨な形で落ちていくか見たかったが、スルスルと落ちていくだけ。
なぜあの女と主人公が受かっていくのかがほとんど描かれず。ゆえに感情移入はできない。
主人公が最終試験で落ちたあとに、タクシーで帰るがそれも意味不明
その間間に繰り広げられるサミュエルLジャクソン扮する悪役の展開がなされるが
いったい、彼は何のために、どういう意味合いで殺したいのか不明
しかもそれまでは集団毒殺していたのに、急に集団で頭を狂わせて殺し合いをさせるという謎の世界征服を思いついたようにsimカードを使ってやりだす。
なぜ????のハテナが止まらない。
世界的な金持ちになったらなんとか上手い方法で環境とか考えないか。
教授の意味はなんだったのか。
その後、ホワイトハウスはじめ、キングスマンもあっさり買収されるわけだが
おかしくね?そんなにあっさり買収?
プロセス描かれないし
キングスマンのトップが裏切りを暴露しながら主人公を誘うシーンはもはやこれまでのスパイ映画の焼きましでなんの驚きもなく、差し替えするのも瞬間でわかったのにわざわざスローモーションで描き直すし。
そこから最後はとってもかっこいい。
まぁ、首が飛び跳ねるシーンも、洞窟の中の兵士は脳内simいらねーだろーとか思うのだが、あそこはウケ狙いだろう。
クラシック音楽に乗って首が飛び跳ねるシーンは面白い。ちゃんと首を飛ばすべきだが。花火はやだったな。
しかし
全体的にはファッションおしゃれだし
テンポ感あるところのスピードは素晴らしいし
いいところ多数
特にお気に入りは
教会でキリスト教原理主義者達をオヤジがユダでゲイと豪語したあとに殺しまくるシーン
爽快すぎる!キリスト教原理主義者ざまぁ!なシーンです!
次にはじめの方のアルゼンチンでの教授拉致のシーン
あそこは文句なしにかっこいい。あのテンポ感で最後まで行って欲しかったのだが
途中でダレるテンポとスピード
描くべきところをおざなりにしていらぬところばかりが増えていく
最後はとりあえず、ここまでのストレスを解消すべくガンガンいくが
トータルプラマイ3くらいで
星3つです。
この映画、もっとよくなったはずだよなーと。
2:30もあるんだからもう少し描くべきところを描くべきでした。
冗長な部分も多い!
マッドマックスを見習ってください!!