ラブ&ピースのレビュー・感想・評価
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さすが園子温
うーむ。これはヒドイ
千代ノ富士 吊り落とし 寺尾
映画を観たならば、ちょっと頭の中で円グラフを描いてみて欲しい。
もしも準備が出来たなら、園子温作品に於けるキーワードを、その円グラフの中に当て嵌めてみてください。
あなたは何を入れましたか?
おそらく一般的な"園子温"に対するイメージとしては【エロ】【グロ】【バイオレンス】
この3っだけで円グラフの約7割は占められるのではなかろうか。
そこで『ラブ&ピース』なのですが…。
この作品に於けるキーワードは何でしようか?
恋愛? ファンタジー? 青春? 怪獣? 特撮? 反戦? 社会性? 喜劇? パロディ? 音楽(ロック)? 妄想?
一度頭の中に描いた円グラフに整理してみて下さい。
どうですか?円グラフの中に、半数またはそれに近い%を占めるキーワードは有ったでしょうか?
ちなみに私は、先程挙げたキーワードが全て均等化されて円グラフの中に入りました。
ただし、まだ100パーセントには達してはいません。まだまだ私の気付か無いキーワードが、作品の中には内包していると思っているからです。
おそらく…おそらくですが。この作品には園子温監督自身が、自分に対して世間が思われているイメージに対して
"そうじゃない、これこそが園子温だ"
…と、ハッキリと宣言したかったからじゃないのか…な?と。
何故そう思ったかと言うと。一般的に園子温監督作品から受け取られる【エロ】【グロ】【バイオレンス】が、欠片(PIECE)も見受けられなかったからです。
これは最早本人が意図的にそうしている、仕向けている…としか考えられません。
"本当の俺を見てくれ"
やはりそう思えてなりません。
『ラブ&ピース』は、監督自身が自分の中に占める欠片(PIECE)をさらけ出す事で生まれた作品の様な気がします。
だから、作品としてはかなりいびつな作品になってしまっています。どの【PIECE】も、中途半端なまま放り込まれているのです。
もしも作品全体を【反戦】に振りきりたいのであれば。クライマックスで<ピカドン>を大爆発させてしまえば、それはそれでメッセージ性が際立つし、何よりも問題定義としてセンセーショナルでも有る。
【恋愛】映画として振りたいのであれば。麻生久美子との恋愛事情を、マネージャー等の妨害によって逢いたくても逢えない話として徹底的に描いていれば、クライマックスでの<ピカドン>が発した告白はより効果が増したはず…なのに。
他にも【怪獣】【喜劇】【ファンタジー】等、どの要素にもフルスイングで振れるのに、そうはせずに均一化に努める。
だからこそいびつな作品が生まれてしまった。
これは小説に例えば、きわめて私小説に近い作品と言えるのかなと思います。
故にはちゃめちゃな映画でも有り。グダグダな映画でも有り。中途半端では有っても可愛くて、愛おしい作品でも有り。
可愛らしいですし、愛おしかったですね。
可愛くて、愛おしい。
……。
う〜ん!いかんいかん。
ここはやはり心を鬼にして
"『ラブ&ピース』は中途半端でいびつな映画だ"
…と断言してしまおう。
何だか上げては下げる様に見えるこのレビュー。
まるで千代ノ富士が寺尾を吊り上げ、土俵に叩き付けるが如くなレビューになっちゃってますが(笑)
だってもしも監督の手の平の上で転がされ、踊らさているとしたら悔しいじゃないですか。
(2015年7月7日/TOHOシネマズ西新井/スクリーン7)
まじなんだかふざけてるんだか…
ハセヒロがぶっ飛んでいて、それを見ていて面白いのと、亀ちゃんがかわいいのと、地下の世界のおもちゃや動物が(特に猫が)かわいいのが美点。麻生久美子のださめがねも面白かったけど、せりふがあんまりなく、ほとんどハセヒロの視点に固定された作品だったので、ヒロイン目立たず。ちと残念。
会社でのいじめ部分はみていて胸くそがわるくなった。あれを絶えている理由が判らん。
オリンピック、反戦、反原発、絆とか使い方によってはしらけるワードがどういうつもりで突っ込まれてるのか分からず、ふざけてるんだか、マジなんだかよくわからん。
で、結局何の話よ、という感じで、うーんよくわかんないという感想です。
西田敏行はサンタさんなのね。捨てられたペットやおもちゃを新品あるいは子どもに戻してプレゼントとして配るという流れなのね。自分で望んで手にいれたものじゃないから子どもは大事にしないんじゃないのかな、とか思いました。だからサンタ業なんてやるだけ無駄じゃね? それに、ペットを途中で投げ出すのは絶対だめだと思うけれど、おもちゃはさ、いいんじゃないの?飽きたり壊れたら捨てるでいいやん。ありがとう、ってゆってすてたらあかんの?
まあ、よくわかんなかったんだから、だまってろってかんじですけどね。
一番笑ったのは、ぎりぎりはぎしりれっつごー、全力はぎしりれっつごーがまた聴けたことですね。おお、地獄でなぜ悪いじゃないか!と。地獄でなぜ悪いのほうが、あたしは好きです。
終わり方がいいと思う
スターダムをのし上がる話でもあるし、ファンタジーでもあるし、怪獣モノでもあるし、恋愛モノでもある。なんだか訳は解らないけど、面白く観ちゃうんだよ。
終わり方がすごい良くてね、それで映画の印象が数段上がってる気がする。語りすぎず、隠しすぎずって感じだった。
はじめから長谷川博己と麻生久美子は冴えない感じで、どこでカッコイイ長谷川博己と綺麗な麻生さんになるのかと楽しみに観てたんだけど、麻生さんは最後まで綺麗にならないの。長谷川博己はまあラストちょっとカッコイイかなって感じだけど。
なら麻生久美子じゃなくていいじゃんって話なんだけど、やっぱり麻生久美子じゃないと駄目かなあ。この辺のキャスティング含めて園子温うまいね。
「ラブちゃーん」って叫ぶワンシーンだけ水井真希監督が出てたんだけど、やっぱりこの人の顔いいなあと思った。色々つかって欲しいわ。
観といて良かった
何者かになりたかった大人の琴線に触れるファンタジー
ここ最近の園子温監督作品は良くできすぎていたように思う。その点『ラブ&ピース』は思い切りイビツで、だからこそ愛すべき映画だった。同じテーマをもっとスマートに良くできたお話にすることはできたろうと思う。人形の動きや造形や劇中歌だって、もっと今風にソツなく仕上げることはできたはずだ。でも、そうすることで消えてしまうものがきっとある。ピカドンをラブ&ピースに変えてしまうみたいに。ボロい我が家のレプリカに囲まれて暮らすみたいに。だから、ワイルドリョウが帰り着いたあのボロ家みたいな園監督の映画を、これからもたまには観たいなあと思った。
猛烈に変な映画
懐かしいクリスマス映画
賛否あるでしょうが
タクシードライバーやティムバートンのバットマン好きなら楽しめます
特撮ファンタジー
園監督の大ファンなので 観に行きました
驚きました!園さんも特撮が大好きだったのですね。
巨大なカメが新宿の街をズシン!ズシン!と歩くさまはまさに
昭和の特撮怪獣映画!そして ウルトラQ!(かなり古い作品なので
今の若い人には わからないですね・・・)
特撮が大好きな私はもう 感激してしまいました
園さんも 子ども時代 怪獣に思いをはせていたのでしょうか?
人形やおもちゃに 命をふきこむ 謎のおじいちゃんが出てきたり、とっても不思議なお話でした
「冷たい熱帯魚」や「ヒミズ」などと同じ毒のある作品を期待すると拍子抜けする作品でしょう
園さんの世界はこういう 子どものような ファンタジーの世界も
持ちあわせているのだなと思うと また嬉しくなりました
さらにこのような 作品をも撮らせてもらえるようになった園さん
ますます 出世街道まっしぐらですね
「ギリギリ歯磨き レッツゴー♪」
この歌がまさか この映画で聞けるとは思わなかったです
それにあの園さんとも親しい 宮台さんが出演していたのも嬉しかった!!
巨大なカメがとってもかわいかった!
私は好きな作品ですが
ただ 万人向きではないかな?
つっこみどころもあるし・・・
やはり このような作品を豪華なキャストで作れるのだから
園さんは凄い!!
長谷川さんは「地獄でなぜ悪い」に続き2度目の主演 今回はへたれな
役ですがフジの月9ドラマ「デート」でもひきこもりのへたれ役を演じていたので またか!と思い 可笑しくなりました
ウルトラQ+クリスマスファンタジー+ラブコメ+…
予告編見て、
カメの名前が「ピカドン」って、どうなの?
と思ってたら、ちゃんと意味があった。
同じく予告編で、「泣ける」のを売りにしてたから、
お涙頂戴だったら苦手だなぁと思っていたけど、
でもまぁ、麻生久美子さんが見られればいいか、
という程度の構えで観に行った。
途中まではその(いろんな意味での)メチャクチャさに苦笑いしながら、
ナンジャコリャ状態だったのだが、
最後、まんまと泣かされてしまった。
そして面白かった。
メチャクチャさも、意図してのものだったのだった。
まとめると、
ウルトラQ+クリスマスファンタジー+ラブコメ+・・・
・・・いや、やっぱりまとまらない(^_^;
歌もよかったし、カメも可愛かったし、そしてもちろん麻生さんきれいだったし、
そして最後は、誰も言ってないみたいだけど、おそらく大どんでん返し。
も一度観たい♪
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