黒衣の刺客のレビュー・感想・評価
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唐王朝時代の雰囲気を体感せよ。
ホウ・シャオシェン監督の作品は雰囲気作りであることはよくわかった。黒衣の刺客は冒頭から終わるまで、雰囲気作りには手抜きはなかった。長回しの多いカット割り、フルショットの多様、カラコレせずに見せる色合い、耳でも感じれる虫の鳴る声、鼓の音など、全力で雰囲気を出せたい努力が分かる。この映画が語るストーリーは日本人の皆様ともかく、中国人の私でも一週目で理解できる自信がない。しかし、ストーリーはこの映画のメインではない。この映画を楽しめる方法は、落ち着く雰囲気を受け取ることなのだ。
絵が綺麗すぎる
ストイックまでにナルシシズムを追求したような作品でしたが、目眩く色彩に鳥肌が立ちました。
しかしながら、説明が少なすぎるというか、下手というか、したくないんだろうと思うんですが、ストーリーのための情報を十分に得られなかったので、話は半分しか分かりませんでした。監督賞はとれてもパルムドールはとれないというのはこういうコトなのかな、と勝手に知った気になっています。
字幕の漢字がレベルが高くて、たびたび置いて行かれそうになりました。
またワンカットワンカットが長くて、しばし静寂に包まれるため、忍耐が必要でした。
かなりの集中力を持って最後まで見ることができれば、至高の映画だと思います。
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